ちょっと宣伝、”GOKU”三巻&ボックスセット発売されました

goku3
 元旦早々、年賀状と一緒に、フランスから小包が到着。
 というわけで、年末に発売されたフランス語版『君よ知るや南の獄』の3巻の、著者分刷り見本が届きました。
 これで仏語版”Goku – L’île aux prisonniers”も、無事完結。結局、昨年の1月、6月、12月と、ちょうど一年かけて全巻発売されたことになります。

 この『君よ知るや南の獄』は、一時期はフランス語版はおろか、日本語版の単行本発売も危ぶまれた状況だっただけに、2007年の日本語版発売に引き続き、こうしてフランス語版も無事完全発売されて、嬉しさもひとしおです。何しろ、純粋ポルノグラフィというフォーマットにおけるゲイマンガの、その可能性を徹底的に追求したという意味で、ある意味で自分の作品の集大成的な内容の意欲作だったもので。
 さて、それと一緒に、全3巻がボックスセットになっている「コフレ」も届きました。
 こんな感じ。
goku_all
 日本語版より、すこし本文用紙が厚めのせいもあって、ボックスの幅は6センチあるので、けっこう存在感があります。
 お値段は45ユーロ。日本円にすると、本日のレートで約6000円。
 因みに、一昨昨年に個展でフランスに行ったときのレートで換算すると、45ユーロだと7000円を優に超えていましたから、ユーロもだいぶ安くなりましたね。あのときは、「ひゃ〜、フランスって何て物価が高いの!?」と、かなり蒼ざめたくらいだったから(笑)。

 因みにボックスの装画は、私が本のカバー・イラストを人物ごとにレイヤーで分けて描いたものを、H&Oのデザイナーが新たにボックス用に再構成したもの。
 ぐるっと廻して見ると、登場人物全員集合という感じで、ちょっと面白い雰囲気なので、せっかくだからデザインチェック用に送ってもらっていた、箱を開いた状態の画像もアップしましょうか。
goku_box_open
 なんかいい感じで、気に入っています。

 もひとつオマケ。
 前にちょっと書いたように、今回の”GOKU”は3分冊ということもあり、日本版のように、メイン・キャラクターの椿中尉とハワード少佐を、それぞれメインにして一巻ずつという方法はとれなかった。
 かといって、代表キャラを3名となると、これまたちょっと難しかったので、常に椿中尉をメインにして、背後に他の登場人物を、それぞれのグループずつのセットで配置し、メインの椿中尉の絵を、ストーリーの進行に合わせて、コスチュームなども変化させていくという構成にしました。
 というわけで、3冊の表紙を並べると、こんな感じ。
goku_cover_all
 これまたいい感じで、気に入っています。

 日本語版の装丁もかなりこだわって作りましたし、フランス語版はもうちょっとカジュアルな感じですが、これまたいい感じに仕上がったので、自分の思い入れが深い作品なだけに、それぞれに嬉しい単行本になりました。
 日本語版はもちろん、フランス旅行の際には、ぜひボックスでお求めを(笑)。