先月末、スペインで『外道の家 2巻』こと、“La Casa de los Herejes ~ volumen 2”が発売されました。
出版社はこちら。Ediciones La Cúpula
実は献本は、昨年暮れに送られてきていたんですが、私が昼間に寝ていて呼び鈴が鳴っても起きなかった(笑)ために受け取れず。昨日の仕事明けに再配達を依頼して、本日無事にゲットしました。
ご覧の様にスペイン語版の装丁は、上巻同様に日本語版のそれと同趣向になっています。ただし、色味は日本語版より彩度が高め。おかげで渋みは薄れていますが、この瀟洒な感じも悪くないですね。
裏表紙も同様で、テキストや地紋が品良く処理されているので、何となく高級感もあるような(笑)
ただし、このスペイン語版単行本は左開きなので、日本のマンガ単行本とは綴じが逆。本文は全て左右反転されてますし、本文だけじゃなく表紙イラストまで鏡像になっていて……表紙イラストくらいは反転しないで欲しいんだけどな〜(笑)。
そして例によって左右反転された本文は、デッサン狂いにハラハラドキドキで、ページをめくるのが心臓に悪い(笑)。
それに耐えながらパラパラ捲っていたら、日本語版とスペイン語版で、1つ大きな違いがあるのを発見。
日本語版では、蔵から解放された寅蔵は、「ろくでなし」由来の「ロク」に改名され、以後「阿呆のロク」と呼ばれるんですが、スペイン語版ではTobyという名前に変えられている。で、「阿呆のロク」はToby el cretino。
由来の部分は省略されているようですが、このトビーという名前に、何かそれっぽいニュアンスがあるのかどうか、ちょっと気になるところ。
また、この中巻には、戒名を使って辱めるというネタがあって、「玄女田又寅蔵信士」という戒名に、「畜奴寅蔵」という隠し文字があるというものなんですが、これは DON TORAZO BESSIERTIAVOという名前になっていて、それがBES/SIER/TIA/VO→BESTIA/SIERVOというアナグラムになっている……と処理されている模様 。
しかしそもそも戒名というものが、スペインで理解されるものなのかどうか……。
これに限らず『外道の家』では、例えば「戸籍から抜く」といったあたりも、これまた欧米など戸籍制度のない国だと、ちょっと意味が伝わりにくいのかもな〜、なんて思ったりもします。
ついでにオマケ。
スペイン語版では、見た感じフランス語版より擬音の種類が豊富で、1巻のときもZUMBA ZUMBAってファック音にウケちゃったんですが、今回もいろいろ面白いのがあるので、ちょっとご紹介。
・金的蹴りドカドカ→TUMBA TUMBA
・鞭でビシバシ→FCHAK FCHAK
・赤子の産声→BUAAAAH
・サオをクチュクチュ→CHUSKA CHUSKA
・サオをゴシゴシ→ZACKA ZACKA
・アナを指でズブズブ→ZUCK ZUCK
・タマを板で挟んでグシャッと→CRIISH
・タマを握ってゴリゴリ→ÑACK ÑACK
・イチモツがビ〜ンと→POING
最後のヤツが特にお気に入り(笑)。
下着を脱がせると、いきり勃った怒張が「ポイ〜ン」……超かわいい(笑)。