先月末、スペインで拙著“La Casa de los Herejes”こと『外道の家(スペイン語版)』の3巻が発売され、私の手元にも著者謹呈用の本が届きました。
出版社はEdiciones La Cúpula。
これでスペイン語版も全3巻、無事出版完了となったわけですが、1巻の発売が去年の6月、2巻が12月でしたから、2巻と3巻の間はちょいと刊行ペースが早まったわけで、ということはけっこう順調だったってことかな、なんて嬉しく思ったり。
あちらの書店に3巻が並び始めた頃、さっそく買ってくれたスペインのファンから、メールやFacebookのメッセージで感想が届いたりして、中には「自分の買った本屋のオヤジが、売れ行きが良いってビックリしてたよ!」なんて内容のものもあって、これまた嬉しくなりました。……たとえお世辞だとしても、ね(笑)。
造本等に関しては、基本的に1巻や2巻と同じですけど、一つ違うのは、私の後書きも載っているということ。
スペイン語版用に新たに後書きを書いた記憶はないので(笑)、おそらく日本語版のそれがまんま翻訳されているんだと思いますが、これは過去のフランス語版やイタリア語版ではなかったパターン(フランス語版では後書き等は一切なく、イタリア語版では翻訳者による解説や私のインタビューが載っています)ですね。
ただ、後書きは翻訳掲載されているものの、後書き中に謝辞として名前が出てくる、大西祥平さんによる解説や、児雷也画伯や藤本郷君によるゲストイラストコメントは載っていないので、そこいらへんがちょっと判りにくいのでは……なんて思ったり。また、手塚治虫の『奇子』とか、横溝正史&市川崑の『病院坂の首縊りの家』なんていう固有名詞も見あたらないので、何というかこのスペイン語版後書きは、オリジナルの抄訳みたいな感じになっているのかも知れません。
裏表紙や中身のサンプルなんかは、英語ブログの方に何点か画像を載っけましたので、興味のある方はそちらをご覧ください。