投稿者「Gengoroh Tagame」のアーカイブ

『銀の華(復刻版)』発売日が10月17日11月上旬に変更になりました

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 10月5日発売予定だった『銀の華(復刻版)』ですが、諸般の事情により、発売日が10月17日に変更になりました見本が先週刷り上がったものの、印刷事故が発生して全て刷り直しという事態となり、発売日が再度延期となり11月上旬発売になります。
 楽しみにしてくださっている皆様にご迷惑をかけてしまい、お詫び申し上げます。
 ただ、中止とかではないので、そこはご安心ください。
 ポット出版に直接ご予約の皆様には、10月10日にお届け予定とのことです。
 ゲイショップにも同日に搬入予定。ただし店頭に並ぶタイミングに関しては、各ショップ様によって違いが生じるかもしれませんので、ご了承ください。
 一般書店およびネット書店に関しては、取り次ぎを通す関係ではっきりした日にちは特定できませんが、経験上、12日頃〜17日にかけて並ぶのではないかとのことです。

 10月10日現在、出版社と印刷所とでスケジュールを確認中で、近日中に確定できるとのことです。また、全巻購入特典の小冊子へのサイン入れサービスは、発売延期に伴い、《10月いっぱいのお申し込みまで》から《11月いっぱいのお申し込みまで》に、期間を延長させていただきます。
 というわけて、楽しみにしてくださっている皆様には、また少しお待たせしてしまうことになってしまい、まことに申し訳ありませんが、いま暫くお待ちくださいませ。
 不手際をお詫びいたします。

ちょっと宣伝、『エンドレス・ゲーム』第8話掲載です

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 9月21日発売の雑誌「バディ」11月号に、マンガ『エンドレス・ゲーム』第8話掲載です。
 先月お伝えしたように、今月も残念ながら8ページの縮小版。
 とはいえ楽しみにしてくださる方のために、いちおう最低限の読み応えは保証したいので、サンプル画像にあるようなウォーター・プレイとか、いろいろエロエロにはなっております。
 本来の予定では、こんな感じで前回までのノリを引き継ぎつつ、同時に次の展開へのチェンジ・オブ・ペースの回にする予定だったんですが、縮小ページのためにそこまでは辿り着けず。
 というわけで現在、今後の構成を再調整中。
 引き続きご愛顧いただけると嬉しいです。

Badi (バディ) 2012年 11月号 [雑誌] Badi (バディ) 2012年 11月号 [雑誌]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2012-09-21

単行本『筋肉奇譚』明日発売です

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 明日9月12日、マンガ単行本『筋肉奇譚』発売です。
『筋肉奇譚』田亀源五郎
オークス・コミックス/株式会社オークス
ISBN:978-4-7990-0346-6
A5版(148 x 210 mm)
132ページ(カラー口絵付き)
定価:1143円+税
【収録作】
◎クレタの牝牛
◎モンスター・ハント・ショー
◎おでんぐつぐつ
◎転職
◎END LINE
◎社畜哀歌
◎鬼祓
◎MISSING〜ミッシング〜
 ギリシャ神話ネタのぶっ飛び系(『クレタの牝牛』)から、一部で話題騒然の擬人化問題作(『おでんぐつぐつ』)、戦国SM奇譚(『鬼祓』)もあり、はたまたサスペンス仕立てのハードロマン(『MISSING〜ミッシング〜』)まで、アンソロジー「肉体派」シリーズ発表作をメインに、硬軟軽重明暗おりまぜて取り揃えております。
 ブラックにシルバーを効かせた、マットな表紙が目印。
◆内容サンプルはこちら
 恒例の「あとがき+自作解説」の他に、「『クレタの牝牛』のミノタウロスに関する覚え書き」なんつーテキストも、新たに書き下ろしております。これで全ての謎が明らかに!(笑)
 因みに英題の”Muscle Octameron”というのは、収録作品が全8作なので、『デカメロン(十日物語)』や『エプタメロン(七日物語)』に倣って洒落こんでみました。
 というわけで、よろしくお買い上げお願いいたします。

筋肉奇譚 (OKS COMIX) 筋肉奇譚 (OKS COMIX)
価格:¥ 1,200(税込)
発売日:2012-09-12

『銀の華【復刻版】』アマゾンでも予約スタートです

銀の華 上 【復刻版】: 男女郎苦界草紙 銀の華 上 【復刻版】: 男女郎苦界草紙
価格:¥ 2,625(税込)
発売日:2012-11月上旬
銀の華 中 【復刻版】: 男女郎苦界草紙 銀の華 中 【復刻版】: 男女郎苦界草紙
価格:¥ 2,625(税込)
発売日:2012-11月上旬
銀の華 下 【復刻版】: 男女郎苦界草紙 銀の華 下 【復刻版】: 男女郎苦界草紙
価格:¥ 2,625(税込)
発売日:2012-11月上旬

 本体の表紙は、こんな感じになります。
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 背表紙は同じ麻の葉地紋にタイトル&著者名、裏表紙はカラーイラスト(上巻は旧作、中巻は旧作+加筆訂正、下巻は描きおろし新作)を全面配置。
 アマゾンでご購入の場合も、特典小冊子は入手可能(10月30日11月いっぱいまでにお申し込みいただければ、もれなくサイン入り)です。詳しくはこちら
 旧版と復刻版の異同詳細はこちら

映画『家族コンプリート』上映&トークショー出演のお知らせ

 9月22日に渋谷のアップリンク・ファクトリーで、今泉浩一監督のゲイ映画『家族コンプリート』の上映+トークショーが開催されます。
 で、私そのトークショーにゲストとして出演することになりました。映画上映後、今泉監督と一緒にあれこれお話しさせていただく予定です。
 先日、その事前打ち合わせで監督にお会いしたんですが、ほぼ同世代ということもあり、作品制作を始めた動機(私はマンガ、監督は映画という違いはありますが)とか、そういう時期に触れてきたり印象に残っているゲイ映画とか、かなり重なる部分も多々あって、トークも「なんかイケそうですね!」って感じに(笑)。
 そんなこんなで、映画とトーク共にお楽しみいただけるイベントになるかと思うので、お時間のある方は是非お出でください。

『家族コンプリート』日本初公開上映+トークショー
ゲスト:田亀源五郎(マンガ家/ゲイ・エロティック・アーティスト)
会場:アップリンク・ファクトリー(渋谷)
料金:1,800円
2012年9月22日(土・祝)
17:30開場/18:00上映開始、終了後にトークショー

 詳細&予約はこちらから。
 既に予約受け付け中です。
◎予告編

 ちと余談。
 監督に伺ったところ、日本国内ではゲイ映画だということで、上映館に断られるといったことも多々あるとのこと。
 こういった具合に今の日本では、ゲイものだということが集客要素にならず、それどころか逆に、マーケティング的には阻害要素として受け止められてしまっているというのが現状です。
 それが結果、海外の優れたゲイ映画も、日本には入ってこないということになってしまう。この点、北米・南米・欧州など、ゲイ・マーケットが日常レベルでビジネスの場として機能しているエリアとは、大いに事情が異なるというのが、残念ながら日本の現状。
 今回のようなイベントが盛況に終われば、それは例えば興行主側にとって「ゲイものにはビジネスとしての可能性がある」という風に、認識の変化を促せるという可能性にも繋がりますので、草の根運動のつもりで、皆様ご参加いただけると嬉しいです。
 今月14日から17日まで開催される、第21回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(私もこちらのページに応援メッセージを寄せさせていただいております)と共に、オーバーグラウンドなゲイ・マーケットの活性化への応援も含めて、秋の訪れを国内外のゲイ映画と共に過ごされるのは如何でしょうか?

10月11月発売の『銀の華【復刻版】』上中下巻、版元サイトで予約スタート

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『男女郎苦界草紙 銀の華【復刻版】』上中下巻(2012年10月3日11月上旬刊行予定)、版元のポット出版のサイトで先行予約受け付け開始しました。
 先着30名様まで著者直筆サイン入り(三巻セットでご購入でも、一巻のみのご購入でも「1名様」とカウント)。サイン本は定員に達したため終了しました。通常予約は引き続き受付中。

 詳細&ご予約は以下のページで。
ポット出版へ直接のご予約いただくと先着30名様まで田亀源五郎直筆サイン入り!!─『銀の華【復刻版】』上、中、下巻(著●田亀源五郎)の予約を開始しました
 版元直接通販は一般書店への配本より早く発送(予定)され、アマゾンのように在庫切れで待たされることもなく、全巻同時購入の方は特典小冊子も同時発送となりますので、早く&確実にという方にはオススメです。
【追記】
 先着サイン本は終了しましたが、全巻購入特典の小冊子を10月31日11月いっぱいまでにお申し込みいただいた方には、その小冊子にサインを入れてお届けいたします。
 詳細はこちら

「そもそも『銀の華』ってどんなマンガなの?」という方。
 スライドショー形式の内容見本を用意しました。こちら

【参考/旧版と復刻版の違い等について】
◎ページ構成
 基本的に、旧版と復刻版は同じように分冊されています。よって仮に「旧版の上中巻は持っているが下巻を買いそびれていたた」という場合、単純に《話の続きを読む》という点では、旧版中巻の続きがそのまま復刻版下巻となりますのでご安心ください。
◎内容の異同
 旧版収録の原稿は《カラー口絵》や《扉絵コレクション》を含めて、基本的に全て復刻版にも収録されています。
 例外的に、旧版のカバーを外した本体表紙に載っていた《アイデアスケッチ》は、復刻版本体には未収録となりますが、全三巻お買い上げの方への特典小冊子に、その他のスケッチ等と一緒に収録されます。
◎復刻版で増えるコンテンツ
 復刻版の本体裏表紙には、旧版には未収録のカラーイラストが載っています。上中下巻それぞれ1点ずつの、計3点。1点は雑誌に既発表のもの、もう1点は雑誌に既発表のものに加筆訂正を加えたもの、最後の1点は描きおろしの新作です。
 更に復刻版には、旧版のあとがきに加えて、復刻版用あとがきが追加収録されます。
◎修正方法の変更
 基本的にマンガ本文は、オリジナルが輪郭線のみ&白抜き処理なので、特に修正方法は変わっていません。
 ただし、本編の一部(銀次郎の悪夢のシーンなど)、および扉絵、カラー口絵などは、旧版の黒マジックによる全面ジグザグ処理から、ポット出版から既刊の拙マンガ単行本同様の、図像の一部のみを白棒で隠す処理へと変わっています。
◎全巻購入特典小冊子の中身
 上中下全巻購入いただいた方には、特典小冊子『銀の華/単行本未収録図画集』のプレゼントがあります。
 内容はアイデア・スケッチ、関連イラスト、休載広告などで、特に最初期のアイデア・スケッチは、雑誌でもウェブでも完全に未発表のものです。
◎全巻購入特典小冊子の入手法
 ポット出版から直接、全三巻同時ご購入いただいた方には、本と一緒に発送される予定です。
 町の書店やアマゾン等のネット書店でご購入いただいた方には、封入物を3枚揃えてポット出版に送ると、引き換えに小冊子が送られる予定です。詳しくはこちら

“Agneepath”

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“Agneepath” (2012) Karan Malhotra
(インド盤DVDで鑑賞、後にBlu-rayで再購入→amazon.com

 無実の罪で父親を殺された男の復讐を描いた、2012年公開のインド/ヒンディ映画。タイトルの意味は「炎の道」。
 主演はリティック・ローシャン。本国では今年の1月に公開され、オープニング記録を塗り替える大ヒットを飛ばしたそうな。
 1990年の同名映画(アミタブ・バッチャン主演)のリメイクだそうです。
 
 主人公・ヴィジャイ少年の父親はマンドワ島で教師をしており、未だ封建的なその地の人々の意識を近代的に変えようと試みていた。しかし古くからの藩主は、彼の人望を快く思っていない。そんな折り、藩主の息子で幼い頃から怪異な容貌でいじめられていたカンチャが島に帰ってくる。
 カンチャは製塩を営んでいる村人たちの土地を巻き上げてコカインの生産を始めようとするが、ヴィジャイの父親がそれを阻止する。結果、彼はカンチャによって少女強姦の濡れ衣を着せられ、村人たちにリンチされた挙げ句、カンチャの手でバンヤン樹に吊され、息子の目の前で殺される。
 ヴィジャイ少年は身重の母親と共に、島を逃れてムンバイへと行くが、臨月の母親がスラムの路上で倒れてしまう。しかし彼女はスラムの娼婦たちの手助けによって無事路上で出産、ヴィジャイには妹ができ、一家はそのまま、自分たちを助けてくれた娼婦のところに身を寄せる。
 そんな折り、ヴィジャイはムンバイ市中で父の敵カンチャの姿を目撃する。後をつけた彼は、コカインの売り込みにきたカンチャが、ムンバイの裏世界を支配し少女の人身売買を営むギャング、ラーラによって、手もなく追い返されてしまうのを目撃する。
 しばらく後、スラムの路上でラーラが裏切り者を処刑するという事件が起こる。ヴィジャイは目撃者として警察に呼ばれるが、集められた容疑者の中にラーラがいるにも関わらず「犯人はこの中にはいない」と嘘をつく。そしてその嘘に激昂した警察官と争いになり、その警官を射殺してしまう。
 こうしてヴィジャイ少年は、復讐のためにはまず力を手に入れることが必要だと、ラーラの元に身を寄せるが、母親はそんな息子を許さず、母子は絶縁関係となる。
 それから15年、青年になったヴィジャイは、今やラーラの右腕として、ムンバイの裏社会に大きな力を持つようになっていた。
 そんなヴィジャイに、彼の幼なじみで、妹が生まれる際に最初に助けてくれた少女でもあるカーリは想いを寄せている。しかし復讐に生きるヴィジャイは、彼女の気持ちを受け入れることができず、彼女もまた、仕方なくそんな状態を受け入れている。
 ヴィジャイと母親の関係は、未だ絶縁状態のままであり、15歳になった妹は兄の存在すら知らない。しかしヴィジャイは妹の誕生日が来るたびに、密かにプレゼントを贈っており、カーリ始めスラムの仲間たちも、そんなヴィジャイの想いを良く理解してくれている。
 一方で父の敵カンチャは、ムンバイの警察と裏で手を結び、密かにコカインの販売網を作りつつあり、ラーラの実の息子もコカイン中毒になっていた。それを知ったラーラは、息子に与える予定だったシマをヴィジャイに与える。息子はそれに反発するが、ラーラはヴィジャイは所詮捨て駒だと息子を諭す。
 そんな中ヴィジャイは、その状況を逆手にとり、カンチャに近づくルートを作るために、狂言の暗殺劇を仕組んでラーラと息子を罠にはめ、自分を完全に信用するように仕向ける。そして二人が罠にはまったところで、まず息子の方を、同じく罠にはめたカンチャの手下共々排除する。
 息子の悲報を聞いたラーラも倒れ、ムンバイの裏社会を手中に収めたヴィジャイは、マンドワ島に乗り込みカンチャと対峙する。しかしその最中、回復したラーラがヴィジャイの裏切りを知り、彼の妹を捕まえて売り飛ばそうとする。
 ヴィジャイは妹を救うために、急ぎムンバイに戻るのだが……といった内容。

 マッチョな孤高のヒーロー(リティック・ローシャン)のハードな復讐劇に、わだかまりによる肉親との分断という泣き要素、美しいヒロイン(プリヤンカ・チョープラー)との切ない恋模様、派手なアクション、そして歌と踊り……という、「これぞインド映画!」って感じの濃厚な一品。
 エピソードのディテールが不足気味など、作劇は昔ながらのインド映画らしい荒っぽいところがありますが、演出は今風の洗練された味わいで見所が盛り沢山。エモーション描写は、もうコテコテの濃ゆ〜いタイプですが、オーバー過ぎて笑っちゃうということもなく、そういった匙加減は上々。
 という感じで、インド映画的の伝統的な要素に背を向けるでなく、それらをしっかり押さえつつも、そこに今の感覚もプラスしたといった感じの、かなり見応えのある一本でした。
 そういった意味では、前に感想を書いた快作”Dabangg“と同じタイプですが、シリアス劇ということもあって、この”Agneepath”の方が伝統寄りで、そんなクドさもまた魅力的です。
 リティック・ローシャンは、マッチョさが更に増したという感じですが、アクション的な見せ場は意外と少なく、どちらかというと内面の煩悶描写に見せ場が多し。演技力の高さも手伝って、いわゆる超人的な強いヒーローではない生身の感じが良く出ていて、血と汗と涙にまみれた芝居も文句なしに熱い。またまたファンが増えそうな感じのカッコ良さです。
 敵役のサンジャイ・ダットが、また実に良く、子供の頃から「キモ〜い!」と虐められてきたというキャラなんですが、これが本当にキモくて憎々しい。ヒーローと悪役、この双方がしっかり立っている(しかもどっちも濃い!)のは、全体の成功の大きな一因では。
 この二人が対決するクライマックスは、ちょいと溜めすぎというか引っ張りすぎの感もあったんですが、そうやって引っ張っている間にリティックのシャツがビリビリ破れていき、逞しい上半身が剥き出しになる……なんて効果になっていたりもして、ちょい納得したり(笑)。
 ヒロインのプリヤンカ・チョープラーも、幸薄い系の役所なんですが、なにしろ美人だし、加えてそこかしこで、陽性でコケティッシュな魅力も振りまいているので、尚更その薄幸ぶりも引き立つといった塩梅で、これまた好配役。
 ラーラ役のリシ・カプールも、存在感といい演技といい文句なしの良さ。また、主人公の仲間でヒジュラ集団が出てくるんですが、これが安直なお笑い担当とかではなく、しっかり熱い見せ場に絡んできたりするのも、個人的に好印象。
 歌と踊りは、ロマンティック系はあまり印象に残らないんですが、後半にでてくるガネーシャ祭りと暗殺劇が交錯するそれは、これぞインド映画の醍醐味というか、インド映画でしか味わえないスペクタキュラーな見所となっており、ここだけでも一見の価値は充分以上にあり。

 そんなこんなで、とってもとっても「インド映画!」という感じで、インド映画的な良さはテンコ盛りで、かつ今風の作品らしく、極端な破綻や作りの乱暴さはない……といった出来なので、インド映画好きだったら文句なしに楽しめる一本だと思います。
「今」のインド映画を見たい方で、同時にこってり濃厚味が好きな方には、特にオススメしたい一本。
 予告編。

 とにかく圧倒される、ガネーシャ祭りのシークエンス。

“Euro Bear” 92号に作品掲載

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 ドイツを拠点にヨーロッパ全体で展開しているベア系ゲイ雑誌”Euro Bear”(ユーロ・ベアー)の92号に作品掲載されました。
 誌名にベアーと名は付いているものの、実際に届いた本を見ると、ベア系の条件である「デカい」というのがスルーされている印象で、ヒゲと体毛があれば体型はこだわらずといった感じ。登場するモデルのタイプなんかを見ていると、”Honcho”(まだあるのかしら)とか”Drummer”(これはもうなくなっちゃいました)に近い感じ。

 汎ヨーロッパ展開ということもあって、基本的にテキストはドイツ語と英語が併記。
 内容は、グラビア、ビデオ紹介、パーティ等のレポート、あとはコラム、アーティスト紹介、マンガ……といった感じ。
 マンガは、確かWebでフリー公開されていた(見覚えがあるので)ヘラクレスがオモチャにされるフルカラー・コミックスを、雑誌用にレイアウトを再編集したものっぽいです。やはりセリフ等が独文英文併記。

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 私の作品は、アーティスト・ピックアップみたいな感じで、簡単なバイオグラフィーと共に作品が数点、4ページ掲載されています。
 この話、元々はスペインのアーティスト、クリス・ロペスから「自分は以前の号に掲載されたのだが、同誌は引き続き掲載アーティストを捜しているので、君を紹介したいんだがどうだ」云々というというメールをくれたのがきっかけ。
 で、私が「OK、お願い」と返事して、あとは直接エディター氏とやりとり。
 因みにその課程で、この”Euro Bear”誌ともう一つ、発行元が同じBDSM系のフェティッシュ誌にも、やはり似たような感じで掲載が決まり、PDFチェックとかも済ませたんですが、そっちは既に出ているはずなのにも関わらず、催促しても見本誌を送って来ない……やれやれ。

 話を”Euro Bear”に戻すと、この号にはもう一人、フランスのアーティスト、ジム・ジム・ベアーの作品も掲載されています。この人ともFacebookではフレンドなんですけど、彼もやはりクリス・ロペスの紹介みたい。
 ネットやSNSのおかげで、こういった横のつながりが増えたのは楽しいです。

ちょっと宣伝、『エンドレス・ゲーム』第7話(後編)です

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 21日発売の雑誌「バディ」10月号に、『エンドレス・ゲーム』第7話(後編)が掲載です。
 先月お伝えしたように、今月も8ページ。
 そして残念なことに、来月は元の16ページに戻る予定だったんですが、編集部の都合でまた8ページということになってしまいました。
 16ページに戻るのは、再来月から。
 長編マンガを一ヶ月に8ページずつの月刊連載なんて、余程のイレギュラーな事態でもない限り、読者さんにとっては物足りないだろうと思うし、描く側としても極めて不本意ではあります。ぶっちゃけ16ページでも、月刊ペースで話を進めながら連載するには、一話あたりの枚数が足らないくらいなので。
 とはいえ、私の力では何ともしがたいことなので、何卒ご了承ください。

Badi (バディ) 2012年 10月号 [雑誌] Badi (バディ) 2012年 10月号 [雑誌]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2012-08-21

お待たせしました、『銀の華』全3巻、10月11月上旬に復刊です

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 長らく絶版状態だった『男女郎苦界草紙 銀の華』の単行本が、10月11月上旬にポット出版さんから復刊されます。旧版と同じく上中下巻の全三巻。
 詳細情報はまた後日のアップとなりますが、とりあえず予告編を作りましたのでご覧ください。こちら
 今までに復刊のご要望も多かったのですが、何より私自身にとっても、当時の自分が全身全霊を傾けた、とても愛着のある長編であるだけに、長らくの絶版状態が悲しく、こうして復刊の運びになったのは嬉しい限りであります。
 基本的に内容は旧版と同じですが(旧版の口絵や扉絵コレクションも収録)、一部の修正が薄くなるのと(本編は元から白抜きなので基本的に殆ど変わりませんが、扉絵等の修正方法が現行のポット出版刊の単行本と同じスタイルに変わる予定)、全巻購入特典の小冊子プレゼントなども予定しております。
 その他、具体的な情報については、いましばらくお待ちください。