投稿者「Gengoroh Tagame」のアーカイブ

ちょっと宣伝、『長持の中』完結です

nagamochinonaka_6
 本日発売の「バディ」2月号で、短期連載マンガ『長持の中』が完結です。
 まあ最終回ともなれば、ここで見所がアレコレとか言うより、どうぞ掲載誌を手にとってご覧下さいませ、ってな感じですが、作者としては、当初のプラン通りに全体を纏めることができて、仕上がりの手応えも満足度もバッチリ、というところです(笑)。
 マニアックな視点での見所では、デジタルによるアナログ風トーン削り効果をご覧じろ、とか(笑)。

 この『長持の中』ですが、連載開始時にこのブログでも書いたように、昔から温めていた『おもちゃのくに(仮題)』という話の、イントロ部分をアレンジし直したものですが、オリジナルのプロットでは、主人公の年齢がもっと幼く、虐待するのも義父ではなく傴僂の番頭で、更に長持も出てきません。
 まあちょっと、発表するには色々アレな要素が多く、ハードルが高そうだったので、スパッと頭を切り換えて、今回『長持の中』という別作品にしてみたわけですが、前述したように、結果は満足のいくものになったかな、と。

 というわけで、この『長持の中』、完結を機に、宜しかったら改めて第一話からまとめて通読していただけると、よりお楽しみいただけるのではないかと思います。

Badi (バディ) 2011年 02月号 [雑誌] Badi (バディ) 2011年 02月号 [雑誌]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2010-12-21

 さて、来月の「バディ」のマンガは、またちょいと趣を変えて、アダルト二人によるじっくりとした絡みモノを、数回に分けて描いてみようと思っています。
 お楽しみにお待ち下さ…って、実はまだタイトルが決まってない。ヤバい(笑)。

新刊マンガ単行本『童地獄・父子地獄』(12月14日発売予定)予約受付開始(先着30名様にサイン本も)です

wappajigokuoyakojigoku_cover
 最新マンガ単行本『童地獄・父子地獄』、いよいよ12月14日に刊行予定です。
【収録作品】
『童地獄・父子地獄』(バディ誌に掲載された『童地獄』と『父子地獄』に、新規描きおろし含む加筆修正をして、1本の作品としてまとめました)
『Der fliegende Holländer』
『哀酷義勇軍』
『告白』
 版元のポット出版では、予約の受付も始まりました。先着30名様までサイン本も用意。
 詳しくは予約受付ページへどうぞ。

ちょっと宣伝、『長持の中』第5話掲載です

nagamochinonaka5
 11月20日に発売になったゲイ雑誌「バディ」1月号に、短期集中連載マンガ『長持の中』第5話が掲載です。
 全6回の連載なので、今回はもうラストスパートに突入。ここまでくれば、もう多くは語りますまい。来月の最終話まで、よろしくお付き合いくださいませ。

 さて、この「バディ」1月号ですが、早くも創刊17周年記念号とのことで、また、この号から新編集長が就任ということもあえい、なかなか意欲的な誌面になってます。今のご時世、こういった節目に「守り」ではなく「攻め」の姿勢でいくあたりは、何だか頼もしい感じ。
 特に表紙には目を奪われました。カッコいいね〜、これ。
 モデルさんの良さもさることながら、ゲイ雑誌の表紙がかつてのイラスト主流から写真に変わってだいぶたちますが、全体的にナチュラル系のイメージが多かった印象なので、こういう作り込んだヴィジュアルは、なかなか新鮮で目を奪われました。
 巻頭グラビアも同傾向で、更に織り込みポスターなんかも付けつつ、でも表紙をめくると、しっかりキャムプなノリのお遊びがあるあたりも、いかにも同誌らしくていい感じ。

 そんなこんなで、よろしかったら是非お買い求めくださいませ。

Badi (バディ) 2011年 01月号 [雑誌] Badi (バディ) 2011年 01月号 [雑誌]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2010-11-20

ちょっと宣伝、ヒゲオヤジ拷問マンガ描きました。

missing
 本日発売のマンガアンソロジー「肉体派 vol.18 極!!オヤジ受」に、読み切りマンガ『MISSING 〜ミッシング〜』描きました。今回はちょっと長めの32ページ。
 内容は、東南アジア某国で日本人ジャーナリストが軍事政権によって拉致され……という、監禁拷問凌辱系。アンソロのテーマが「オヤジ受」なので、当然被虐者もヒゲマッチョのオヤジです。
 それプラス、ページ数的に余裕があったので、ストーリー的に読ませる系の要素も加えてあったり。ってなわけで、抜き目的でも読み目的でも、けっこう読み応えはあるのではないかと。
 描く方としても、ページ数が多めなことに加えて、拘束器具やら責め手が複数やら銃やら洋館やら車やら……と、けっこう作画が手間でした(笑)。
 というわけで、よろしかったらぜひお読み下さいませ。

肉体派 vol.18 極!! オヤジ受 (アクアコミックス) 肉体派 vol.18 極!! オヤジ受 (アクアコミックス)
価格:¥ 920(税込)
発売日:2010-11-18

ちょっと宣伝、カレンダーとか単行本情報とか

biggymcalendar2010
 ゲイショップBIG GYMさんの店頭でお買い物すると貰える、マンスリーカレンダーキャンペーン、私がイラストを担当した12月分が、本日から配布開始です。
 1日と16日の月二回配布で、先着順、なくなったらそれでオシマイだそうなので、欲しい方はお早めに!
 BIG GYMさんのサイトは、こちら

 このイラスト、もう1年前に納品していたんですけど、誰が何月を担当するかは当月まで内緒とゆ〜企画だったもんで、なんかもう時間が経ちすぎて自分でもすっかり忘れていたほど(笑)。
 で、コンプした方ならお判りかと思うんですが、実は昨年末に、事前に12ヶ月分揃ったサンプルをいただいた際に、初めて他の方のイラストを拝見したところ、1月担当の児雷也画伯と構図がかぶりまくっていて、もう大笑いしてしまいましたとさ(笑)。

 このBIG GYMマンスリーカレンダーキャンペーン、好評につき2011年も続行ということで、こちらの方も引き続き参加させていただいておりますので、どうぞお楽しみに。
 私が担当したのは何月かはまだ内緒なんですが、いや、その月に合ったイラストを……ってとこで、アイデア出しにひどく難儀してしまった……とゆーことだけは告白しておこう(笑)。ホントも〜、×月なんて、アレとアレしか思い浮かばなくって……(笑)。

 それと、お知らせ。
 昨年9月にオークラ出版さんから発売された、私のマンガ単行本『髭と肉体』ですが、ネット書店の様子などから察するに、どうやら版元は品切れ、店頭およびネット在庫のみになっている模様です。
 現状、アマゾンと楽天は既にアウトですが、他のネット書店さんには、まだ在庫が残っているところもある様子。ただし、先に品切れになった『ウィルトゥース』のケースから考えても、おそらく在庫がジワジワと減っていき、そのうち新刊を定価では入手できなくなり、古書にプレミア価格が付くというパターンになると思われます。
 欲しいけどまだ買っていなかったという方、まだいらっしゃいましたら、早めのゲットをオススメいたします。

 そして、お問い合わせも多い、次のマンガ単行本ですが、現在こんな感じで鋭意進行中です。
 一番時間がかかる新規加筆および補筆訂正作業も、先日無事に完了しました。
 どうぞお楽しみに!

ちょっと宣伝、『長持の中』第四話掲載です

nagamochinonaka4
 昨日の10月21日発売「バディ」12月号に、短期連載マンガ『長持の中』第四話掲載です。
 ……関係ないけど、12月号の雑誌が届くと、もう今年も終わりだというのをひしひしと感じて、何だか焦りますなぁ。「今年中に!」と思っていた案件が、まだ幾つも幾つも幾つも残っているのだが……(笑)。
 そんなこんなで孝太少年、今月もまた、精神的にも肉体的にも苛められまくっております。
 今回の第四話を描いてみて、ショタ系(とはいえ何度も言いますが、私の便宜上『ショタ』系は、世間様のそれとは年齢的にもだいぶ上なんですけど)を描く面白さを、改めて実感しております。むくつけき強靱な男が主人公だと、こういった味はちょっと出しにくいですからね(笑)。
 因みに、むくつけきヒゲ体毛マッチョ系責めは、次の「肉体派」に載る予定。既に脱稿しておりますので、どうぞお楽しみに。
 そんなこんなで、まずは『長持の中』第四話、よろしかったらぜひお読みくださいませ。

Badi (バディ) 2010年 12月号 [雑誌] Badi (バディ) 2010年 12月号 [雑誌]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2010-10-21

気になる映画予告編、”Estigmas”

 Adán Aliagaという監督の、”Estigmas”(2009)というスペイン映画の予告編。
 主演男優のルックスといい全体のムードといい、すっごく惹かれて気になっています。

 IMDbによると「飲んだくれで乱暴者の巨漢ブルーノの唯一の望みは、普通の人間になることだった。しかしある日、彼の両手に聖痕が顕れ出血し始めた。そしてそれは、苦難、痛み、死へと続く、彼の贖罪の旅の始まりを示していた…」ってな内容のようです。
 う〜むむ、かなり好みの予感(笑)。
 ティーザー予告はイメージ・ショットを使ったものですが、こっちも実にいい感じ。

 ポスターとかスチルとかもいい感じなので、興味のある方は映画の公式サイトをご覧あれ。
 どっか買い付けて公開してくれないかしらん?
 ……それにしても主人公の熊男クンがカワイイ(笑)。

“Magadheera”

Blu-ray_magadheera
“Magadheera” (2009) S.S. Rajamouli
 インド(テルグ)映画、輸入盤Blu-ray(英語字幕)で鑑賞。

 インド映画ってのは、使用言語によって様々種類があるそうで、過去に私がこのブログで何度か紹介してきたのは、いわゆる「ボリウッド」と呼ばれるヒンディー語映画、日本でも以前話題になった『ムトゥ 踊るマハラジャ』なんかはタミル語映画(コリウッドとか言うらしいです)、テルグ語の映画はトリウッド、他にもマラヤラム語映画とかカンナダ語映画とかがあるんだそうな。
 で、この”Magadheera”は、私にとって初テルグ映画。この後、マラヤラム映画も1本見たけど、カンナダ映画はまだ未体験(笑)。

 ストーリーの大筋は、こんな感じ。
 400年前、マハラジャの姫君と側近の戦士が、互いに愛し合ってはいるものの、結ばれることなく死んでしまう。その今際のきわに、主人公である戦士は、せめてひとたび姫の手に触れたいと願うのだが、それも果たされなかった。
 舞台変わって、現代の南インド。生まれ変わって、現世ではアクロバティックなバイク乗りになっていた主人公は、ある日偶然、やはり現世に生まれ変わっていた姫の手に触れたことで前世の記憶が蘇り、再び運命の恋に落ちる。
 しかし、生まれ変わった姫に前世の記憶はない。更に、400年前の恋敵であり極悪非道の裏切り者でもあった男が、彼女の従兄としてやはり現世に生まれ変わっており、しかも彼女の美貌と財産を目当てに結婚しようと画策中だった。
 主人公とヒロインが、生まれ変わった恋敵の存在や、その思惑を知らぬまま、恋敵だけが行者の占いによって過去の因縁について知り、主人公とヒロインを引き裂こうと企む。結果、主人公はヒロインの父親殺しの濡れ衣を着せられてしまい、ヒロインもそう誤解したまま、ヘリコプターから落とされて湖に沈んでしまう。
 ここで、舞台は再び400年前に戻り、この三人の経緯が改めて語られる。
 姫と戦士は互いに愛し合っていたものの、そこに例の恋敵が求婚者となって現れる。姫との結婚を賭けて二人は勝負をし、見事戦士が勝つのだが、実は彼は、代々「戦いで死ぬ前に100人の敵を斃す」という勇猛果敢な一族の出であり、若死にしやすい家系だった。そのため父王は、愛娘が若くして寡婦になってしまうことを恐れ、「娘を愛しているのなら身を退いてくれないか」と戦士に頼み、戦士もそれを承諾してしまう。
 そんな最中、恋に破れた例の恋敵が、王座と姫の身を狙って、敵国に寝返って侵略に手を貸す。その最中で父王は殺され、生き残った者たちはシヴァ神の神殿に追い詰められ、そして主人公は姫の身を守るため、たった一人で百人の敵に立ち向かい……ってな内容。
 この後ストーリーは、過去編を終えて現代に戻り、主人公はヒロインの前世の記憶を呼び戻すことができるのか、そして無事に裏切り者の恋敵を斃すことができるのか……といった展開になります。

 で、これがメチャクチャ面白かった!
 まあインド映画らしく、アクションも歌舞もテンコモリ。別になくてもいい漫才めいたお笑いシーンも挟まるし、細かいことを気にしちゃいけない強引なストーリー展開もあり、キャラクター造形もまあコテコテでベタベタの判りやすさ。こういう作劇法とかに関しては、昨今の洗練されたヒンディー映画に比べると、まあ何とも前時代的で泥臭いのは否めません。
 ところが、ストーリーといい絵面といい、そのパワフルさがハンパない。内容が実にオーソドックスかつドラマチックな、古典的な伝奇風味ラブロマンスということもあって、前述したコテコテ感とベタベタ感、そして後述する画面やセンスのトゥー・マッチさが、いずれもプラスの相乗効果になって、ものすごいプラス方向のパワーになっている。
 そのパワフルさにグイグイ引き込まれ、3時間の尺も全く苦にならず、ヒーローとヒロインには思いっきり感情移入できるし、加えてあれもこれものテンコモリで楽しませてくれるもんだから、スタッフ一同歌い踊る楽しいエンドクレジットでは、もう満足感でイッパイに。
 いや〜、こんなに多幸感と満足感に満たされた後味の映画は、久しぶりかも。

 トゥー・マッチさに関しては、この映画では全編にわたってCGIが多用されているんですが、これがまた、かなり色んな意味でスゴい。
 過去編のスペクタキュラーな見せ場では、そういうのがふんだんに登場するのはまあ判るんですが、なんとゆ〜かその、「スゴいものを見せてやろう!」っつ〜心意気の、そのスゴいものがスゴすぎて、おかげで衣装やセットや小道具なんか凄く豪華なのに、そこにミョ〜なCGIが絡むせいで、ゴージャスなんだかチープなんだか判らないカオスな絵面になっている(笑)。
 まぁぶっちゃけ、現代編のダンス場面でも、オンナノコの揺れるオッパイから「かめはめ波」みたいのが出て男どもが石化する……なんてシーンが出てくると、CGIも半分くらいは使い方を間違ってる気がするんですが(笑)、とにかく、良くも悪くも「ハンパはしねぇぜ!」ってなサービス精神満点な心意気なもんだから、もう見ていて楽しいのなんのって。

 こんな風に言っていると、何だかネタ映画みたいな感じを受けるかもしれませんが、確かにネタ的なオモシロ要素も多々あれども、しかし見終わったときには、ネタとかじゃなくてきちんと映画として「面白かった!」と思わせてくれるのがスゴい。
 というわけで、映画好きなら一見の価値ありの力作。
“Magadheera”予告編。

 あと、個人的に最大の収穫だったのは、過去編に出てくる”Dheera Dheera Dheera”というミュージカル・シーン。
 以前から何度か、「こんだけCGIが発達してきたんだから、いつも大戦闘シーンとか壮麗な異世界とかだけじゃなくて、マンキウィッツ版『クレオパトラ』のローマ入城シーンみたいな、ハレの祝祭空間としての一大スペクタクルとかも見せてくれないかしらん……」とか言っているのですが、これぞまさに「それ」でした。
 まあ、真っ当な意味では、前にここで紹介した”Jodhaa Akbar”の”Azeem-O-Shaan Shahenshah”の方がスゴいとは思うんですが、この”Magadheera”の”Dheera Dheera Dheera”も、その美麗さとイキ過ぎ感共々、拍手喝采でゴザイマス。
 曲自体も実に好みで、脚韻を踏んだリズミカルな歌詞、民族音楽要素と西洋音楽的和声のブレンド具合、加えて戦士役のラーム・チャラン・テージャ君のカッコヨサもあいまって、もう何度リピート鑑賞したことか(笑)。当然サントラ盤も探し出してゲットしました(笑)。

本日より大阪distaにて企画展「HOW TO SEX」スタートです

nyohanbou-thumb
 来る10月10日、エイズの予防啓発と陽性者への支援・共生、そしてコミュニティの活性化をテーマとしたお祭り型複合イベント、「PLuS+ FINAL~for the next challenge~」が、大阪で開催されます。
 そして本日10月1日から、その関連イベントとして、大阪のコミュニティスペース「dista」にて、総勢26名の作家たちによるエロティック・アートを展示する一大企画展、「HOW TO SEX」がスタートします。
 とりあえずは展覧会の主旨から(以下プレスリリースからの引用となります)。

会期:2010年10月1日(金)~10月18日(月)
※当日を除く10月1日(金)~10月18日(月)は、17:00~23:00(火曜休み)。
土曜日のカフェイベント開催時は翌朝5時までオープン。
~PLuS+ FINALを飾る特別企画展覧会『HOW TO SEX』~
スペシャルゲストにMULM(ムルム)やADON(アドン)で活躍した倉本彪氏を迎え、総勢26名の作家たちによる大ポルノグラフィカ展がdista-Galleryにて開催。21世紀のエロティックアートをも予言する本展覧会に、どうぞご期待ください!!
出展作家:
倉本彪/田亀源五郎/奥津直道/大黒堂ミロ/
ヴィヴィアン佐藤/市川和秀/松崎司/野原くろ/児雷也/
ハスラーアキラ/moriuo/ロボ美/オナンスペルマーメイド/
龍谷尚樹/犬飼隷二/タカサキケイイチ/関根しりもち/
MASA/サクライケンジ/ノリスケ/TORU/JIRO/犬義/
四聖鰆/悠次郎/tyob
―エロティシズムの境界線は、
付加価値で創られたもの故に非常に曖昧である―
しかしながら、その曖昧さゆえに浮遊し続けるエロティシズムの魔力は、古今東西、ジェンダーやセクシュアリティをものともせず、人々を魅了してやまない。
どれだけ大層なお題目を並べようと、どれだけ高尚な大義名分で飾りたてようと、所詮その根核は卑猥と猥褻と不道徳で出来ている。そこから目をそむけては、エロティシズムの本質に辿り着くことなど到底出来ないのだ。
今ここに、ゲイコマーシャルアートを中心に身を置き、国内外で活躍する26名の作家の同意のもと、PLuS+ FINALに多大なる華を添えるであろう本展覧会が開催される運びとなった。気鋭の作家陣が“淫靡と官能”を最大限にクローズアップし、全霊をかけて描き下ろしたその作品群からは、エロスの海で溺れることの素晴らしさや、いかに卑猥/猥褻が見る者に豊饒の喜びをもたらすものであるかを、改めて私たちに知らしめ教えてくれるに違いない。
大いなる期待を込めて、そして静かに、エロティシズムが持つ夢幻の力を信じて待っていようと思う。
Curator:シモーヌ深雪

 で、この展覧会、私もこのために描きおろした新作で参加しております。
 左上の画像が、その一部分。下の方はイロイロとアレなことになっておりまして、どのくらいアレかというと、和紙に大判でプリントしようと業者さんに依頼したんですが、拒否られちゃったくらいで(笑)。結局自宅のプリンターで可能な範囲内での大判プリントにしましたが、画材用紙に顔料インクでプリントしたので、なかなか良い感じに仕上がったと思います。
 というわけで、錚々たる面子による錚々たる規模の展覧会、こんなチャンスはそうそうないので、皆様、お時間をお繰り合わせの上、ぜひご来場下さいませ。
 会場への行き方など、より詳しい情報は、distaのイベントページでご確認を。
 また「PLuS+ FINAL~for the next challenge~」の方でも、今回私、及ばずながらパンフレット等への応援メッセージを寄せさせていただきました。
 イベントの詳細については、PLus+ FINALのサイトでご確認を。私のメッセージは、上部メニューバーの「メッセージ」から読むことができます。

ちょっと宣伝、『長持の中』第三話掲載です

nagamochinonaka-3
 21日発売の「バディ」11月号に、短期連載マンガ『長持の中』第三話掲載されてます。
 私は普段、自分のマンガではモノローグをあまり使わない(意図的に避けている側面もあります)んですが、この連載では全面的に使用中。基本的に密室劇ということもあり、主人公の精神状態の変化にフォーカスを置きたいという考えもあるので。
 そういうわけで今回の第三話は、第一話と読み比べていただけると、より面白さが増すかも知れません。
 ……しかし我ながらアモラルなマンガだ(笑)。
 この連載は、予定では残り三話(まだ確定はしていませんが)。
 どうぞ孝太少年に、最後までよろしくお付き合いくださいませ。

Badi (バディ) 2010年 11月号 [雑誌] Badi (バディ) 2010年 11月号 [雑誌]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2010-09-21