投稿者「Gengoroh Tagame」のアーカイブ

ちょっと宣伝、フランス語版「ウィルトゥース」発売されました

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 今月頭、フランスで新しいマンガ単行本”Virtus”が発売されました。読んで字の如く、拙作『ウィルトゥース』のフランス語版です。
 先日、著者用サンプルが届いたので、ちとご紹介。

 版元はいつものH&O。収録作品は『雄心〜ウィルトゥース』のみなので、これまでのフランス語版単行本に比べても、また『ウィルトゥース』日本語版単行本に比べても、ちょいとページ数が少なめの128ページ。お値段は12ユーロ。
 版形は、日本版『ウィルトゥース』のB6サイズに比べて、この仏語版はA5サイズなので、一回り大きくなっています。『雄心〜ウィルトース』の後半部分は単行本描きおろしだったので、このサイズで世に出るのはこれが初めて。やはりクライマックスの、ガイウスとクレスケンスがアレーナに出る見開きなんかは、だいぶ迫力が増しております。

 さて、今回このフランス語版が出るにあたって、絵に修正を入れた部分があります。
 どこかというと、クレスケンスが幼少時の思い出話をするシーン。ここの、父親に犯され云々のくだりが、ちょいとあちらの出版コードに抵触してしまうとのことで、台詞やコマ割りはそのままに、絵のみ4コマ変更しました。海外向けに絵をいじったのは、これが初めて。
 御参考までに、その修正箇所があるページを下に載せますので、日本語版をお持ちの方は、宜しかったらお見比べあれ。
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トークショー時の写真

 8月14日にヴァニラ画廊で開催されたトークショーのときの写真(トーク中ではなく、終了後)を、撮影者の鰆さんが送ってくださったのでアップします。
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 左手奥から、ヴァニラ画廊オーナー、沢辺さん、私、雨宮さん。

スライドショー「Two Weeks in Tokyo」


 個展「WORKS」の記念写真を、スライドショーに仕立ててみました。ベースをiPhotoで作って、それをiMovieでサックリ加工したという、ちょい手抜き仕様(笑)。
 例によって音楽も手作りでゴザイマス。音楽のみ、もうちょい高音質で聴きたいという方がいらっしゃいましたら、こちらへどうぞ。

個展「WORKS」最終報告

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 個展「WORKS」が終了して一週間経ち、全て済んで落ち着いたところで、簡単な最終報告をさせていただきます。
 因みに写真は、今回会場で松代守弘さんに撮っていただいたポートレイトです。多謝。

 ヴァニラ画廊さんからのご報告によると、入場者の総数(トークイベントを除く)は580名強とのことです。
 これにトークショーを足した延べ人数は、およそ630名くらい、というところでしょうか。
 猛暑日が続く中、大勢の方にいらしていただき、感謝の限りであります。中には複数回足をお運びいただいた方もいらっしゃるようで、本当に有り難く思っております。

 会期中にいただいたお花に関しては、随時ブログでご紹介してまいりましたが、それとは別に、差し入れの類もたくさんいただきました。写真を残しておかなかったので、ご紹介できないのが心苦しくはありますが、どうもありがとうございました。
 内訳は、お団子どら焼きお饅頭といった、あんこ系の和菓子が一番多かった印象。洒落たところでは、和三盆の綺麗な落雁なども。おせんべい系もちらほら。洋菓子系は、チョコレートやゼリー、ジャムの瓶などをいただきました。中にはケーキをホールでお持ちくださった方も。お菓子系以外だと、変わった所で混ぜご飯の素や「もずく」の佃煮、天然塩なんてものも。お酒類が全くなかったのは、流石皆様良く判っていらっしゃるという感じでしょうか(笑)。
 日持ちのしないものからせっせと食べて、だいぶ腹の中に収まりましたが、それでもまだまだ未開封の箱がいくつか残っております。ちょっと太ったかも(笑)。

 食べ物以外だと、ご本や自作イラストのプリントなどもいただいております。

 会期中は、自分も極力会場に顔を出すようにはしていたんですが、いかんせん二週間の長丁場ということもあり、そう連日というわけにもいかず、私が在廊していることを期待されて足をお運びいただいたにも関わらず、不在だったという方も少なからずいらしたようで、そこは大変心苦しく思っております。
 ただ、今回はtwitterを利用して、まめにその日の在廊予定などをアナウンスしていたので、それを活用していただけた例も多く、その点に関してはけっこう上手くいったかな、とは思います。お声をかけていただく際に、「フォローしています」と仰ってくださる方も多く、これは以前のイベント等では全くなかった例ですね。
 また私自身、後日ギャラリーから芳名帳を見せていただいたり、あるいはtwitterでの呟きなどから、長らくお会いしていない友人知人、今まで面識はないもののお会いしたかった方、更にはティーンエイジャーの頃からファンだったマンガ家の先生方などが、私が不在のときに大勢いらしてくださったことを知り、ちょっと残念な思いもいたしました。
 このブログを見ていてくださるかどうかは判りませんが、この場を借りて、改めて御礼を申し上げます。

 ヴァニラ画廊さんからは、来年に予定されている企画展などのお話も頂いております。具体的に動き始めましたら改めてご報告させていただきますので、その際はまたよろしくお願いいたします。

個展「WORKS」、本日無事終了しました

 8月9日(月)から始まった私の個展「WORKS」も、本日最終日を迎え無事終了いたしました。
 ご来場くださった皆様に、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
 後日また、総合的なご報告をするかもしれませんが、とりあえず最終日のご報告。

 最終日ということもあって、通常以上に来客数が多かった印象で、相変わらず女性のお客様が過半数(ひょっとしてそれ以上)を占めておられたような…。
 差し入れもたくさんいただいてしまい、持ち帰れないほどの量になってしまったので、日持ちのするものは宅配便で送っていただくことにして、今日のところは生モノだけ抱えて帰りました。それと一緒に、頂いたお花の中で鉢物二つも持ち帰ったので、帰りはデカい紙袋を4つもブラ下げた状態となり、それで銀座の大通りを歩くわけで、まるでちょっとしたおのぼりさん風情に見えたのではないかと(笑)。
 オマケに、ちょうど近所の花火大会の日に当たっていたので、帰りの電車が通常以上の混雑。ちょっと家に着くまで苦労しました(笑)。

 それでは、写真レポート。
 まず、ギャラリーに顔を出さなかった日にいただいたお花。東京プライドさんから。
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 お花じゃなくて、葉っぱですね(笑)。

 続いて記念写真コーナー(笑)。
「ジーメン」で一緒だった男絵師、akiくん。akiくんとは、わりと最近も家に遊びに来てくれて会ったばかりなんだけど、今回はヒゲがなかったので、一瞬誰だか判らなかった(笑)。
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 同じく男絵師、彩文大和さん。……って、私はどうしても以前のペンネームの方が馴染み深くて、つい「不破さん」って呼んじゃうんですが(笑)。会うのは10年ぶりくらいだけど、相変わらず顔といい体格といい、私の好みのドツボな方なので、顔をお見せできないのが残念(笑)。
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 こっちは、同じく彩文さんと、巽大悟くんの3人で撮った記念写真。たっちー、先日にも増してヤクザの若衆っぽい服装(笑)。
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 もう一枚、上条毬男くんと一緒に撮った写真もあるんだけど、まりりん顔出しNGなので、もう修正すんのがメンドクサイからパス(笑)。

「筋肉男」などで御一緒していた、井波はじめさん。お会いするのは10年ぶり以上? 最近はTLとかで活躍なされているご様子。
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 ポット出版さんとのお付き合いと並行して、もうだいぶ長いお付き合いとなった、ライター(というより個人的には、思想家や評論家といった方がピッタリくる気がするんですが)の、松沢呉一さん。私に懐かれて、ちょっとお困りのご様子(笑)。私、松沢さんのことを尊敬しているし、しかもセクシーだとも思っているので、ついこんなポーズを……失礼いたしました。
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「ジーメン」時代の担当編集者(…そして、某誌でもちょっと担当だったことあり)の、ピーチプリンくん。
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 リーマン時代のOL仲間(笑)、志津ちゃん。志津ちゃんとは良く一緒に、会議室でお弁当食べたり、給湯室で上司の愚痴なんか言い合った中。こっそりサボって、一緒に映画を見に行った……なんてことも(笑)。
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 会場にいらしてくださったお客様と。男子と女子、それぞれ一枚ずつ(笑)。
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 ヴァニラ画廊のオーナーと。こうして2人並ぶと、なんだかすっごい怪しい2人組に見えるのは気のせいだろうか……(笑)。
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 ヴァニラ画廊のスタッフ、田口さんと。今回の個展では、何から何まで本当にお世話になりました!
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 ヴァニラ画廊のスタッフ全員と。確かもう1人、若い男性の方(確か多摩美の後輩だとおっしゃっていたような……)もいらしたんですが、残念ながら本日はお会いできず。
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 こんな感じの最終日を迎え、二週間に及ぶ個展「WORKS」、全て無事終了いたしました!
 多謝。

ちょっと宣伝、『長持の中』第2話掲載号、発売です

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 昨日発売の「バディ」10月号に、短期連載『長持の中』第2話掲載です。
 今回はちょっとハードめのショタ責めを、フィジカル面でもメンタル面でもやってみたいと思っているので、こんな感じで内容も少しずつエスカレートしていく予定です。
 主人公の孝太少年の造形が、個人的にけっこう気に入っているので、責め嬲る内容を考えるのにも、ついつい熱が入ったり(笑)。
 そんなこんなで、ヒゲ熊系好きな読者さんには申し訳ありませんが、ショタ系好きな読者さんには、もうちょっとお楽しみが続きます。
 果たして、孝太少年はどういう末路を辿るか、次回以降もよろしくお付き合いください。

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価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2010-08-21

ちょっと宣伝、ミノタウロス×ヒゲマッチョマンガ描きました

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 昨日発売のアンソロジー「肉体派 vol.17 極!!雄っぱい」に、マンガ『クレタの牝牛』掲載です。
 左の絵をご覧になればお判りのように、ギリシャ神話をモチーフにした、英雄とミノタウロスの話。
 いや、なにしろ今回はテーマが「雄っぱい(因みにこれで『おっぱい』と読みます)」とのことで、まあ「大胸筋フェチ」みたいなことで良いらしいんですが、ど〜もその語感から、最初に浮かんだ「あるイメージ」が頭から離れませんで、大丈夫かな〜、いいのかな〜、なんて思いつつ、おそるおそるプロットを提出したところ、「面白いです!」とそのまま通してくださいまして……いや、このプロットが通ったことに、逆にビックリしたり(笑)。
 というわけで、内容はかな〜りぶっ飛んでる系。久々に、妄想力全開で突っ走らせていただきました(笑)。オマケに個人的な趣味も丸出しで、好きネタをばんばんブチ込んでおりますので、ページ数(15ページ)の割には、かな〜り濃ゆ〜い内容になったのではないかと自負しております。
 そんなこんなの異色作かつ自信作なので、皆様ぜひお読み下さいませ。

肉体派 極!! 雄っぱい (アクアコミックス) 肉体派 極!! 雄っぱい (アクアコミックス)
価格:¥ 920(税込)
発売日:2010-08-18

ご報告&お願い&写真レポート

 ヴァニラ画廊の入っているビルの入り口には、画廊の立て看板が設置されています。現在は私の個展を開催中なので、その看板の表と裏に一枚ずつ、『田亀源五郎個展 WORKS』のポスターが、ネジ止めされた透明アクリル板の下にセットされています。
 先日、そのポスターの一枚が、何者かに取り外されて、そのまま持ち去られてしまいました。こんなことは、ヴァニラ画廊が始まって以来初めてだそうです。
 個展に来てくださるのは嬉しいですし、ファンだと仰っていただけるのも嬉しいです。ただ、こういった事件が起きてしまったのは残念です。ファン心理が昂じてというのなら、尚更に。
 個展の会期も今週末までと残り少なくなってきましたが、これ以上こういった非常識な行動を取られる方が出ないよう、よろしくお願いいたします。

 というわけで、本日の記念写真。

 以前「SM-Z」などで御一緒していた、肉鉄さん。お会いするのは5年ぶり。
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 私のポーズが変チクリンですけど、これはTシャツのバックプリントを見せたかったから(笑)。アメリカはオレゴン州、ポートランドにあるレザー・バーEAGLEのTシャツで、ロゴと一緒に私の描いたイラストがプリントされているのだ。自分の絵のTシャツなんて、個展でもなけりゃ着る機会がないし(笑)。同じデザインで、他に、タンクトップや長袖Tもあります。ポートランドに行かれた際は、ぜひお立ち寄りを(笑)。

 くま絵師(beARTist)の、さん。「似熊絵」も描いていただきました。こちら
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 文化人類学者、ゲイアクティビスト、東京プライド代表の、砂川秀樹さん。先日の第7回東京プライドパレード、本当にお疲れさまでした!
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恋心』などのマンガ家、市川和秀さん。市川くんは私好みのいい男なので、一緒に写真を撮るときは、何だかいつもこうして抱きついているような……(笑)。
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 市川くんの友人で、日本大好き&マンガ大好きのアメリカ人青年、2人組。右の彼のお父さんが私より年下だと聞いて、プチショック(笑)。
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 さて、個展も残すところあと3日となりました。
 最後までよろしくお願いいたします。

お知らせ&写真レポート

 先日お伝えした、お土産の蔵書票の在庫が心許なくなってきたという件ですが、やはり案の定、既に品切れだそうです。
 増刷分(『野晒し刑』のみとなります)は19日(木)にギャラリーに届く予定ですが、それまでにお越しいただいた方には、引換券をお渡ししています。蔵書票をご希望の方はこの引換券を持って、19日以降のご都合の宜しい日に、再度ギャラリーまでお越しください。個展会期終了後でも大丈夫とのことです。
 なお、遠方よりお出でで再度ギャラリー訪問するのは難しいという方は、個別に受付でご相談ください。
 以上、お手間をとらせますが、よろしくお願いいたします。

 さて、新たに頂いたお花のご紹介。
 2日目に会場にも来てくれた「ジーメン」時代の仲間、巽大悟&ケースケ&まれっとから。
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 続いて、記念写真コーナー(笑)。

 拙著『日本のゲイ・エロティック・アート』シリーズで協力してくれた、北島悠司くん。
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 仏語版『ウィルトゥース』出版にあたって、マンガの日英翻訳をしてくれた、ドミニク・ウルフさん。
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 耽美ホラーにして異形の傑作『嘆きの天使』のマンガ家、熊谷蘭冶さん。
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 もう何度読み返したか判らない『嘆きの天使(1)』に、お願いしてサインもいただいちゃいました。こちら。ふふふ、ジークリンデのプロフィール入りじゃ〜!(自慢w)

 大学時代からの親友にしてマンガ家、花津美子さん。学生時代、花ちゃんとは大の仲良しで、よくお互いの家に遊びに行ったりしてました。おかげでウチの祖母なんか、私と花ちゃんはケッコンするもんだと、ずっと勘違いしていたくらいで(笑)。
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 今日は久々に会うんで、じゃあ一緒にゴハン食べようねと約束していた……にも関わらず、花ちゃん、PASMO使って銀座まで来てから、ようやく財布を忘れたことに気付き、しかもPASMOの残額も80円だった……という豪快さん(笑)。ブログに書いてもいいよ、っていうから、もう暴露しちゃいますが、ええ、ええ、もちろん個展の入場料も夕飯代も帰りの電車賃も、ぜ〜んぶ私が立て替えましたとも!(笑)
 因みに、10代の頃にマンガの描き方なんか全く知らなかった私に、「いきなり下描き始めるんじゃなくて、最初にネームを作るんだよ」とか「集中線はこうやって引くんだよ」とか教えてくれたのが、他ならぬこの花ちゃんです。感謝!

 やはり大学時代からの仲良しでイラストレーターの、すみもとななみさん。ななみとは、互いの住まいがわりと近いこともあって、今でもたまにお茶や食事してます。
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 不思議なもので、こういった学生時代の友人とは、いくら間にブランクがあっても、再会するとあっという間に、25年以上前のノリに違和感なく戻っちゃいますね〜。

「バディ」編集長の健太郎さん。いつもお世話になっております。
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