投稿者「Gengoroh Tagame」のアーカイブ

Pixiv FANBOXに9月のオマケをアップしました


 Pixiv FANBOXに「『金曜の夜は四つん這いで』下描き – draft of ‘On All Fours On Friday Night’ – 2019年9月のオマケ – Extra contents of September 2019」を公開しました。
 3ページ分。
 基本的にマンガの下描きは、その上からペン入れした後に消してしまうので、物理的な絵としては残っていません。ただ、デジタルで背景やフキダシを入れるためのテンプレートのためとか、編集さんへのネーム(セリフ)入れ指示書の代わりとして、こんな形でスキャン画像だけは残っていたりもします。
 こんな感じの、本来であれば世には出ない舞台裏画像なんかも、絵画技法に興味のある方やファンサービスとしては面白いかもしれないな……と、アップしてみました。

「Pixiv FANBOXって何?」という方は、こちらをどうぞ。
Pixiv FANBOX:よくある質問

Pixiv FANBOX始めました


 ゲイ雑誌「バディ」が休刊し、かつての「筋肉男」「肉体派」のようなマンガアンソロジーもなくなってしまった現在、商業媒体でゲイエロ絵を発表できる機会は激減してしまいました。
 その一方、プライベートではあれこれ描いたりしており、たまにTwitterなどで局部を含まない部分画像などをアップはしていますが、どうせならそこから幾ばくかの報酬を得ることができれば、自分のモチベーションもアップ&持続するだろうな……ということで、Pixiv FANBOXを始めてみることにしました。

これは、個人でクリエイターの創作活動を支援できるシステムで、ファンが作家を有償支援することで、それに応じてリワード(支援の謝礼。私の場合は、FANBOX限定ゲイエロ絵の公開が、その謝礼に相当します)を受け取れるという仕組みです。
 具体的な支援コース(現状では1種類のみ)とリワードの内容は、下記リンク先の全体公開記事(非支援者でも見られる記事)をご参照ください。

PIXIV FANBOX始めます

「そもそもPixiv FANBOXって何?」という方は、こちらをどうぞ。
Pixiv FANBOX:よくある質問

 第1回目のリワードは、既に支援者限定記事として9/1にアップしました。

祖父の奴隷 – Grandpa’s Slave Boy – 2019年9月のイラスト – Illustration on September 2019

 それでは皆さま、ご支援よろしくお願いいたします。

『僕らの色彩』14話掲載&単行本2巻10月11日発売!



 8月24日発売の「月刊アクション」10月号に、マンガ『僕らの色彩』第14話「ジェット・ブラック」掲載です。
 夏休みを使って、カフェの壁に絵を描き始めた宙。しかしそこに、思いもよらぬ来訪者が……。
 というわけで物語は急転回、いよいよ佳境に入っていきます。
 是非お買い上げ&お読みください!

《Kindle版》

 そしてお待たせしました、単行本第2巻が10月11日に発売です!
 まだ書影は出ていませんが、既にアマゾンでは予約できます。
 Kindle版も同日配信。
 確実な入手のため、ぜひアマゾン他、お近くの書店さんなどでご予約ください!

《Kindle版》

同人アンソロ参加、おじいちゃん受けゲイエロマンガ描きました


 夏コミケあわせの同人ゲイ・コミック・アンソロジー「社長と部下」に、新作おじいちゃん受けゲイエロマンガ描きました。
 タイトルは『融資』、内容はこんなの(下図参照)。

 アンソロ「社長と部下」は、市川和秀さん、菅嶋さとるさん、ミナモトカズキさんとの合同誌。
 全体の内容はこんな感じ(下図参照)。

【入手方法】

①同人誌イベントで……私個人での頒布予定はありませんので、各イベントでの市川和秀さん、菅嶋さとるさん、ミナモトカズキさんのスペースでお求めください。

②ゲイショップ店頭で……BIG GYMさんなど有名ゲイショップの店頭でも販売中。詳しくはお使いの各店舗様にお問い合わせください。

③通販で……BIG GYM ONLINEさんと、Rainbow Shoppersさんで注文購入できます。

 それでは皆様、よろしくお買い求めお願いいたします。
 豪華執筆陣(笑)から、揃ってお願い♪

『僕らの色彩』第13話掲載です


 告知が遅くなりましたが、7月25日発売の「月刊アクション」9月号に、マンガ『僕らの色彩』第13話「描く」掲載です。
 カフェの壁に絵を描くことを引き受けた宙だったが、それを一緒に手伝う奈桜との関係を、母親に《男女の仲》だと誤解されてしまい、絵の世界に逃避をし……といった内容で、ストーリーもいよいよ核心に近づいてきました。ここのところ毎回毎回、頭をぎゅうぎゅう絞りながらネームをきっております。
 密度と読み応えは保証しますので、是非お買い上げ&お読みください!

Kindle版もあります。

単行本第1巻発売中!

Kindle版

手塚治虫トリビュートマンガ『新・刑事もどき ゲイボーイ』(後編)掲載です


 7月5日発売の書籍「テヅコミ vol.10」に、一般向け新作マンガ『新・刑事もどき ゲイボーイ』(後編)が掲載です。
 先月掲載の前編に引き続き、手塚治虫作品へのトリビュートマンガ、これにて完結。

 前回書いたように、中断してしまった作品の「もっと続きが読みたかった!」という気持ちを動機として、そこに自分の味付けとして「あったかも知れない、語られなかったゲイ(風俗)史」の要素を加え、その上で、原典で自分が好きだったキャラクターたちの関係性の「ちょっと先」を描ければ、面白いものに仕上がるのではないか……などと考えて描いた作品。
 というわけで、トリビュート作品ではありますが、それと同時にこれもまた、最近の私が一般向け作品で取り組んでいる、《社会とゲイ/社会の中のゲイ》というモチーフを含ませたもの。お楽しみいただければ幸いです。
 巨匠・手塚治虫の胸を借りる形で、この試みを行うことができました。機会をいただけたことを、心から感謝しております。
 単行本収録は現時点では望み薄なので、是非お買い上げ&お読みください。

 以下、ちょっとネタバレ込みの余談。
 お嫌な方は読まないでくださいね。

 後編で主人公の一人、段袋刑事が、ゲイバーのママさん(女装男性)とキスをするシーンがあります。
 これ、ちょっとこだわって描いてみたかった場面。
 こういうシチュエーションが描かれる際、特に昔のマンガだと、同性とキスする羽目になった主人公が「げ〜っ」という反応を見せたり、或いは滑稽さを強調した女装の男性を描くことで、「笑い」に繋げるというパターンが多いように感じていたので、ちょいとそのアンチテーゼ的な形の、ノンケ男性と女装男性のキスシーンを描いてみたかった。
 とは言え、美青年と美しい中性的な男性、もしくは完全な異性に見える男性とのキスのような、耽美方向にも振りたくなかった。
 ホモフォビックな笑いでもなく、美的に描くのでもなく、ただ「普通にもっさいオッサンと、決して似合っているとは言えない女装男性のキスシーン」を、ニュートラルな形で描いてみたかったのです。
 難しいかもしれないけれど、段袋刑事というキャラならこなしてくれるのでは……と思い、そして実行。
 ママさんの造形やら、段袋刑事の反応やら、いろいろ考えながら工夫してみました。
 さて、結果は如何に。

「CDジャーナル」に特集&インタビュー掲載


 6月20日の雑誌「CDジャーナル」2019夏号で、特集記事&インタビュー掲載されました。
 ダブル表紙ということで、裏表紙にも絵がドドンと載ってます。Twitterでは「表がキンプリで裏が田亀って……」とか、「絵の股間にモーニング娘。の文字が……」といった反応が見られましたが、私だって自分じゃなければきっと驚いていたと思います(笑)。

 というわけで、こういう大胆で攻めの姿勢の特集を組んでいただけるとは、ありがたい限り。
 ロング・インタビューでは、大英博物館のマンガ展のことに始まり、『弟の夫』や『僕らの色彩』のこと、ゲイ・エロティック・アートのこと、日本と海外での反応の違い、プライド(自尊心)についてなど、質問されるままにいろいろ幅広く答えています。
 それプラス、私が最近ヘビロテのCDだとか、記憶に残る舞台といった、「CDジャーナル」という媒体に相応しいあれこれや、ゲイエロ作品も含めた単行本ブックガイドなんかも載っています。

 ここ数年、私も媒体露出が増えてきましたが、エロと非エロ、両方の仕事ぶりを同時に扱っていただける記事は、日本の媒体ではけっこう珍しい例かも。
 是非お買い上げ&お読みください。

手塚治虫トリビュートマンガ『新・刑事もどき ゲイボーイ』(前編)掲載です


 6月5日発売の書籍「テヅコミ vol.9」に、一般向け新作マンガ『新・刑事もどき ゲイボーイ』(前編)が掲載です。
 この「テヅコミ」という本は、手塚治虫生誕90周年を記念したもので、手塚さんのマンガのリメイク、カバー、オマージュ、パロディなどを、様々なマンガ家さんたちが描いているもの。雑誌のように、毎月1号ずつ発売中です。
テヅコミ特設サイト

 私もお声掛けいただき、描かせていただくことになった次第ですが、手塚さんの膨大な作品の中で、どれにしよう……と、考えて選んだのが、『刑事もどき』というシリーズ。
 1973年にスタートしたものの、諸般の事情で2作だけしか描かれなかったシリーズです。
 以前からこのシリーズが好きでして、そして2作しか描かれなかったというのがとても残念で……。
刑事もどき|マンガ|手塚治虫 TEZUKA OSAMU OFFICIAL

 そして「テヅコミ」さんからお誘いを受けたときに思ったのが、まず、パロディにはしたくないということ。そもそも私、パロディを得意とする作家ではないし。
 リメイクも、あまりやりたくなかった。同じ内容で、絵と演出が私のスタイルになっただけのものは、読者的にもそんなに面白そうだとは思えなかったので。
 あと、翻案……リ・イマジネーション系もパス。私、手塚作品に関しては、けっこう原理主義者的なところがありますので(笑)。
 そんなこんなで思い付いたのが、『刑事もどき』の《続き》を描くということ。これなら自分の、「もっと続きが読みたかった!」という気持ちを活かして、のびのびと描けそうでしたし、自分の作風にも合っていそうだし、自分なりの味付けができる目算もあったし。オフィシャルな形で描けるというのも魅力でした。

 というわけで描きました『新・刑事もどき ゲイボーイ』(前編)、是非お買い上げ&お読みください。

 そしてオリジナルの『刑事もどき』は、こちらに収録されていますので、よろしかったら是非。

 この「テヅコミ」関係で、以前、手塚プロダクションからインタビューを受けまして、ウェブで公開されています。
手塚治虫生誕90周年記念企画 スペシャルインタビュー 第7回 田亀源五郎さん【前編】
手塚治虫生誕90周年記念企画 スペシャルインタビュー 第7回 田亀源五郎さん【後編】
 前編では手塚マンガの想い出や『弟の夫』のこと、後編で手塚マンガとLGBT表象や『刑事もどき』のことなどを喋っております。
 興味とお時間のある方、是非お読み下さいませ。

大英博物館展示記念、『弟の夫』『僕らの色彩』複製原画販売のお知らせ


 大英博物館のマンガ展で、『弟の夫』が展示された記念に、『弟の夫』と『僕らの色彩』の直筆サイン入り複製原画が、双葉社さんから発売されます。
 ラインナップは、『弟の夫』のカラー4種(単行本各巻のカラー扉ページ)、モノクロ4種(大英博物館で展示されているのと同じ本文ページ)、『僕らの色彩』のカラー1種(単行本一巻表紙イラスト)。
 価格はカラーが税込各1万2960円、モノクロが税込各1万800円。完全受注生産で、全て私の直筆サインが入ります。
 以前の「『弟の夫』の世界展」のときに制作されたものとダブリがない、完全新作ラインナップですので、ご希望の方はこの機会に是非どうぞ。
 申し込みは6月30日までになります。
双葉社オンラインストア:田亀源五郎複製原画
コミックナタリー:「弟の夫」田亀源五郎の複製原画販売、大英博物館で展示中の原稿と同じデザインも

 またウェブサイト日刊大衆さんにも、関連記事&インタビューが掲載されましたので、そちらもよろしく。
 今回のイギリス渡航の印象や、『弟の夫』『僕らの色彩』について色々と喋っております。
日刊大衆:『弟の夫』漫画家・田亀源五郎「イギリス上陸と同性愛を語る!」大英博物館に展示された複製原画が手に入る!?