ヴァニラ画廊で開催される「The Essentials of KINBAKU ART −戦後日本の責め絵展−」で、拙作も新旧の縛り絵と責め絵をメインに、アートプリント数点が展示されます。お時間のある方は是非お立ち寄りください。
また、サイン入りアートプリントの販売もありますので、ご希望の方はこの機会に、どうぞご利用ください。
なお、展示に合わせた画集も、エディシオン・トレヴィル社から刊行予定です。展示会場での先行販売あり。こちらにも拙作が、展示作品+その他の作品と併せて収録予定です。
The Essentials of KINBAKU ART −戦後日本の責め絵展−
会期:2023年 3/16(木) ~ 4/9(日)
会場:中央区銀座8-10-7 東成ビルB2F ヴァニラ画廊
営業時間:平日12:00〜19:00、土日祝日最終日:12:00〜17:00
※要チケット購入、18歳未満入場禁止
詳しくは画廊のサイトでご確認ください。
https://www.vanilla-gallery.com/archives/2023/20230316ab.html
以下、展示の宣伝文からの引用となります。
第二次世界大戦後、その長い禁欲の呪縛から解かれた人々は、娯楽と自由を手軽な<読物>に求め、百花繚乱たる雑誌が世に送り出されました。
その夥しい雑誌群の中には、身体を縄で拘束する<緊縛>に性的興奮をおぼえる人々に向けた禁断のマニア誌も含まれ、官能美的なフェティッシュな関心を昂める内容で、その後の日本のSM文化の形成に重要な役割を担いました。
1940年代後半から60年代にかけて幾度にわたって発禁の危機が訪れましたが、その都度、出版人が創意工夫を重ね時代を乗り越えたこれらの雑誌は、コンテンツを変容させながら斯界により影響を与えて、70~80年代にかけて訪れた<SMブーム>を漸増し牽引しました。
さらに近年になって映画や漫画などの影響や、ネットの台頭で情報の入手手段が多様化したことで、緊縛は日本独自の審美性と技巧的な深みを研鑽して、特異な精神文化として国内外で認知されつつあります。緊縛の表現における視覚の役割は高く、特に前述した先駆的な雑誌においてその圧倒的なイメージで読者を快楽へと誘ったのは、絵師たちが描く挿画でした。
本展覧会では、戦後の黎明期から現代にかけて雑誌の第一線で縦横無尽に活躍した作家を9名紹介します。
SM雑誌の礎を築いたマルチな作家、多彩なイマジネーションでエロスを象った絵師、大胆なヴィジョンを打ち出した画家、緊縛描写だけに止まらず苛烈な責め描写に発展させたアーティストなど、表現方法や発表媒体は異なれど、彼らは各々の美意識が凝縮された膨大な作品を生み出しました。
緊縛画さらには峻烈な責め絵の系譜を振り返りながら、稀有な表現者たちの美の軌跡を辿ります。