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フランスで二回目の個展をします

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 フランスはパリのArtMenParisギャラリーで、5月5日から6月26日まで個展をします。
 内容は、これまでも何度かお伝えしてきた、この個展用に描きおろした連作『七人の侍』の限定プリントをメインに、過去のドローイングも一緒に数点展示して販売します。オープニング・パーティは5月5日の18時から23時まで。
 残念ながら、私は今回は渡仏しませんが、フランスおよび近郊のヨーロッパ諸国ににお住まいの方、よろしかったらお出かけくださいませ。
・詳細はこちら。(ギャラリー・オーナーのMySpaceページ)

 でもって、それに併せて直前にクラブ・イベントもあるようで。前回の渡仏時に私も遊びに行った、"Yes Sir!"という野郎&ベア系のゲイ・ナイトです。
 で、これがそのフライヤーなんですが……う〜ん、個展のフライヤーより、こっちの方がカッコイイぞ(笑)。
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 このパーティーは、音も雰囲気も好みだったので、行けないのが残念。誰か代わりに行って、どんな感じだったか教えてください(笑)。5月3日です。
・詳細はこちら。(イベントのMySpaceページ)

書籍『世界のサブカルチャー』

Subculture_2 アート、写真、FLASHアニメーション、リトルプレス、ショップ、ギャラリー……などなど、洋の東西を問わぬ様々なアンダーグラウンド・カルチャーが、330ページ以上に渡ってフルカラーで紹介されているカタログ本です。監修・屋根裏、著・屋根裏/どどいつ文庫 伊藤/ばるぼら/タコシェ/野中モモ/タブロイド/福井康人/みち、発行・株式会社翔泳社、定価・3200円+税。
 私なんかは、やはり画家とかに一番興味を惹かれるわけですが、このテのものは好きだし、さほど疎い方でもないとは思っていた私でも、見たことも聴いたこともないユニークなアーティストがどっちゃり載ってます。掲載図版が小さいのは残念だけど、サイトを持っている作家に関してはアドレスが記載されているので、ガイドブック的に楽しく使えそう。また、掲載されている作品のタイトルや制作年、使用マテリアルなどが、巻末リストとしてしっかり記載されていたり、人物名などの充実したインデックスを備えていたりするあたりも、極めて良心的だし嬉しい作り。
 で、まあ私もその一員として紹介していただいているんですが、ゲイ・アート関係では他にも、日本では児雷也画伯や稲垣征次先生、海外では、私が知っているところで、アメリカのアイラ・C・スミス、マイケル・カーワン、ロブ・クラーク、フランスのザビエル・ジクウェルなんかが取り上げられています。他にもスペインとか、珍しいところではペルーやインドのゲイ・アーティストなんてのも。
 そんなこんなで、なかなか面白い混沌とした本なので、よろしかったらどうぞ。
世界のサブカルチャー (amazon.co.jp)

Dieux Du Stade 2008 カレンダー

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“Dieux Du Stade – Callendrier 2008 par Steven Klein”
 毎年出ている、フランスのラグビー代表選手のヌード・カレンダー、2008年版。今回のカメラマンはスティーヴン・クライン(Steven Klein)。
 この人は、かなり毒があったり、退廃的なイメージの作品を撮る作家という印象がありますが、このカレンダーでは、さほどアグレッシブな画面作りはしておらず、この作家にしては、ぱっと見は比較的大人しめの印象。

 とはいえ、表紙からしていきなり、全裸のラグビー選手が、金属製のラグビーボール型オブジェに、チェーンと手錠で繋がれている……なんて絵がくることからもお判りのように、単なる口当たりの良いピンナップというわけではなく、どこかビザールだったり性的だったりする仕掛けが、あちこちに散りばめられています。
 ビザール面では、鎖と枷というモチーフが頻繁に登場します。美術館か宮殿のような室内で、ギリシャ彫刻のようなポーズをとる全裸のラグビー選手の両足に、さりげなく足枷がはめられていたり、向かい合ってレスリングのようなポーズをとる二人が、足枷と鎖で連結されていたり。中には、バンザイ・ポーズで鉄格子に手錠でつながれている男……なんていう、まんまボンデージな写真もあります。
 ただ、流石にサドマゾヒズム的なところまでは突っ込めなかったのか、ハッタリを効かせたわりには、ちょいと消化不良な感じもあり。

 性的なほのめかしという点では、かなり挑戦的です。特に、小道具としてビデオカメラが配された作品が面白い。
 このシリーズは二点あり、一つは椅子に座って股間を手で覆った男と、それを見下ろすようにビデオを構えている男という構図、もう一つは、レスリングのポーズで組み合う二人の男を、別の男がビデオ撮影しているというポーズ。これらの作品は、鑑賞者に必然的にポルノビデオの撮影現場を連想させます。前者はオーディションかマスターベーション、後者はズバリセックスシーン。
 こういった、ポルノ産業的な連想を引き起こすことよって、実際に写真で描かれているもの以上の、より性的で淫靡なエロティシズムが、鑑賞者の内面に、自動的に生成されるという仕掛けになっている。アート的なアプローチを使って、ヌードとポルノグラフィーの境界を混乱させるという、巧妙かつ興味深い作品。

 この、境界の恣意的な混乱という面では、他にも幾つか面白い作例が見られます。
 例えば、片手で股間を抑えて椅子に座るという、何ということのないポーズが、一枚の鏡を配することで、自慰のイメージへと転じている作品。
 あるいは、大理石の壁龕の中に立ち、法悦的な表情でギリシャ彫刻のような力強いポーズをるという、まるで教会にあるバロックの彫刻の聖人像のようなコンポジションを用いつつ、同時に、彫刻にはあるまじき滝のような汗を流させることによって、生きた肉の存在感を強調し、肉欲的なエクスタシーも連想させるような作品。
 また、裸の男とモーターサイクルという、いささかありふれた組み合わせを使いながらも、男をバイクの正面から向かい合わせに跨らせることによって、まるで人間と機械のファックのようにも見える作品。
 こういった、一見するとさほどアグレッシブには見えないが、実はかなり挑戦的な意図が存在している作品群は、かなり面白く見応えがあります。

 このように、鎖や枷といったビザール的な作品、性的な仄めかしのある作品、そして、詳述はしませんでしたが、もっとシンプルな、純粋に肉体美やコンポジションを追求したヌード作品が、このカレンダーには、入り交じって配置されています。
 カレンダーとはいえ、6枚綴りや12枚綴りではなく、一ヶ月が二枚に分かれている上に、ボーナスページも加わった、総計30枚というカレンダーらしからぬヴォリュームです。しかもサイズはA3と大判で,使い終わっても切り離さずに保存できるリング製本。ページ全面が写真で、カレンダーのタマ(日付など)は上部に小さく一行入っているだけ。
 これを壁にかけても、ぱっと見ただけじゃ日付は判らないし、メモを書き込み余白もなし、といった具合で、カレンダーとしてはおよそ実用的ではないですが(笑)、紙質や印刷は文句なしのハイ・クオリティ、28ユーロというお値段に相応しい、持っていて嬉しい立派な写真集になっています。

 残念ながら、日本のアマゾンでは扱っていない様子。2007年版はあったのに、ここんところホント、日本のアマゾンはこういったものの取り扱いが渋くなっちゃいましたね。紀伊國屋BookWebにはあったんだけれど、残念ながら現時点では「入手不能」の表示が。
 本国フランスのアマゾンには、まだ在庫がある模様。アメリカのアマゾンでも、マーケット・プレイスに出品がありますが、既にプレミア扱いなのか、かなり割高です。

『ウィルトゥース』イラストのメイキング

 単行本『ウィルトゥース』の発売記念に、カバー表4イラストのメイキングなんぞを載っけてみませう。
 今回は、表題作が古代ローマものということもあり、裏表紙や口絵は、遺跡から出土した壁画のようなイメージでいきたいと思い、編集さんにも了承していただけました。
 ローマの壁画というと、ギリシア/ローマ神話モチーフが似合いそうなので、『雄心〜ウィルトゥース』の主人公たち、クレスケンスとガイウスを、アポロンとマルシュアスになぞらえて描くことにしました。
 とはいえ、実際の神話だと、音楽勝負でアポロンに負けたマルシュアスは、生きながら生皮を剥がれてしまいます。このエピソードは大好きなんですけど、流石にそんなのはカバー画にできません(笑)。よって、「二人がデキちゃったとしたら?」ってな感じでいくことにします。
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 紙に鉛筆で、下絵を描きます。
 最終的にタッチや陰影は入れずに、線とフラットな色面を生かした絵にしたいので、下絵もシンプルな白描で描いていきます。
 筋肉や布のドレープの形は、古代ギリシアの壺絵みたいなイメージで。仕事ではあまり使ったことのないスタイルなので、自分で描いていて、なかなか新鮮な気分でした。
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 下絵が出来たら、本描きの線画に入ります。
 今回は、イメージが壁画(フレスコ画)なので、線画にも紙のテクスチャとか、墨の濃淡などのニュアンスは必要ありません。筆致も、墨やインクのような液体を素早く捌いた感じではなく、溶いた顔料をネットリ引っぱった感じにしたいので、線画段階からコンピュータで作業することにします。
 下絵をスキャンしてPainterで開き、グワッシュでトレスしていきます。線画の色は、それぞれのパーツ(色面)ごとに変えますが、全体の色彩設計はPotoshopでする予定なので、この段階では厳密な色味にはこだわりません。ただ、Photoshop上での編集がしやすいように、1色につき1レイヤーを使います。
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 色彩設計に入ります。
 Painterで描いた線画をPSDで保存して、Photoshopで開きます。マジックワンドツールやパスを使って選択範囲をとり、色面ごとに別々のレイヤーで塗りつぶしていきます。
 色面の色彩設計が終わったら、それに併せて、線画の色味を調整します。全て決定したら、線画のレイヤーは一つに統合してしまいます。色面のレイヤーは別々のままで保存します。
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 彩色に入ります。
 ファイルを再びPainterで開きます。
 レイヤーの透明度をロックして、スポンジで色ムラが出るように塗っていきます。どんな感じで、どの程度ムラを出すかは、これはもう感覚勝負ですね。
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 線画の「荒れ」を作ります。
 フレスコ画っぽくするために、線にもちょっとニュアンスが欲しいです。色面のレイヤーを全て捨てて、キャンバスと線画レイヤーだけにしたものを、別名保存して作業用のファイルにします。
 線画レイヤーの透明度をロックして、いったん白で塗りつぶします。次に、描画色を黒にしたスポンジを使って、フロッタージュ(こすり出し)のように線画を浮き上がらせていきます。やりすぎると、ただの真っ黒な線画になっちゃうので、ほどよくかすれた感じになるように作業を進めます。
 いい感じに荒れた線画ができたら、画像を統合して保存します。
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 線画の「荒れ」の続きです。
 Photoshopで、さっきの荒れた線画のファイルを開き、モードをグレースケールに変えます。次に、彩色用のファイルを開き、アルファチャンネルに荒れた線画の画像をペーストします。
 彩色用ファイルの線画レイヤーを選択した状態で、アルファチャンネルの荒れた線画を選択範囲に呼び出し、かすれた白い部分を消去します。これで、色トレスした線画にも、ほどよい「荒れ」ができました。
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 絵の具の剥落の雰囲気を作ります。
 古いフレスコ画っぽく、ところどころ絵の具が剥げた感じを出したいので、漆喰壁や石壁の写真画像を用意します。
 写真をグレースケールにしてから、レベル補正やトーンカーブなどを使って、好みのノイズを作ります。いい感じのものができたら、透明レイヤーに白くノイズが散っている状態にして、それを彩色用ファイルの最上層に配置します。
 ただ、この絵ではかなり控えめなノイズにしたので、こうして縮小してしまうと、残念ながらほとんど判らないですね。実際にどんな感じなのかは、現物(単行本)を見てください。
 また、同様に壁画をイメージした口絵では、もっと大胆にノイズを入れて、剥落やひび割れを作ってみました。よかったら、見比べてみてくださいな。
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 もうちょっとフレスコ画っぽいニュアンスを加えます。
 さきほどのノイズ同様に、写真素材から適当なテクスチャを作ります。
 テクスチャができたら、それを彩色用ファイルの最上層にオーバーレイで重ねます。テクスチャの出具合は、透明度で調整します。
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 仕上げです。
 調整レイヤーを使って、色相や彩度やコントラストなどを整えます。
 これで、できあがり。

夏の予定、追加

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 8月6日〜12日、新宿のコミュニティセンターaktaと、上野のコミュニティスペースNETYで同時開催される、『ぼくたちの未来展(akta)』と『台東区男色春画展(NETY)』に、それぞれ作品を出展します。
『ぼくたちの未来展』には、ぷれいす東京発行の小冊子『Living Together LETTERS』に収録された一文をモチーフにした、描きおろしの非エロ絵1点を出します。
『台東区男色春画展』には、先日のフランスでの個展用に制作した連作『七つの大罪』から、「怠惰 Acedia」と「淫欲 Luxuria」の2点(本邦初公開)を出品します。
 どちらも入場無料ですので、ぜひお立ち寄りを!

フランスでの企画展 “Marins & Soldats” とか

 今日からパリのArtMenParisギャラリーで、企画展 "Marins & Soldats" がスタート。水兵と兵士というテーマで、ドローイングや写真が展示されます。
 展示品の幾つかは、この間見せて貰いましたが、上のDM(クリックするとデカくなります)にも使われている作家のドローイングは、ちょいとコクトー風でなかなか魅力的でした。写真も、野郎野郎したヴィンテージものとか、特にヌードとかではないのに、でも男の色気があってセクシーだったり。あと確か、パトリックが撮った、無名時代のジャン=クロード・ヴァン・ダムが、水夫に扮しているポートレイトなんてのも展示されるはずです。
 で、それに混じって、先日ここで書いた、「ドラゴンと闘う聖ゲオルギウスのイメージで、HIV/AIDSドラゴンと闘うキャプテン・ベアーの姿を、浮世絵調で」っつー私の新作も展示販売されます。抗HIV/AIDSキャンペーンの一環なので、収益の3分の1は寄付。
 私自身は見に行けないのが残念なんですが、どなたか機会のある方がいらっしゃいましたら、お立ち寄り下さると嬉しいです。

何だかいろいろありました

 さきほど、絵を一点描き上げました。個展をした(あ、会期は今月末までだから、まだやってるのか)パリのギャラリーの依頼による、注文制作の絵です。
 オーダー内容は、「ドラゴンと闘う聖ゲオルギウスのイメージで、HIV/AIDSドラゴンと闘うキャプテン・ベアーの姿を、浮世絵調で」っつー、けっこうワケワカメなものだったんですが、ルーベンスの絵をベースイメージにして、そこに北斎や芳年をミクスチャーしてみたら、けっこうスラスラと楽しく描けました。
 描き上がった絵は、限定生産のエスタンプになって、来月10日頃から始まるギャラリーの企画展で、展示販売される予定です。流石に今回は渡仏はしませんが、サイン入れとナンバリングはしなきゃならない。DHLか何かを使って、刷り上がったものを日本に送ってもらい、サインとナンバーを入れて、アーティスト・プルーフを手元に置いて、残りをフランスに送り返す……ってな、ちょいと面倒なやりとりです。
 今回は完全な企画モノで、ゲイものだけどエロ抜き、コンセプト重視なのにコマーシャル・マーケット向けではないという、過去にやったことのないタイプの仕事。ちょいと戸惑いもありましたが、未体験だったぶん、新鮮な気持ちで絵を描けたような気もします。
 個展用に描いた「七つの大罪」連作同様に、日本での発表予定がないのは残念ですが、ま、そのうちどこかでお見せする機会もあるでしょう。
 どーでもいいことですが、パリ滞在中にオリヴィエのマシンガン・トークには、だいぶ慣れたはずだったんだけど、やはりブランクを挟んで、しかも国際電話越しの会話だと、そんな慣れなんてすっかりすっ飛んで、またアタフタ状態に逆戻りです(笑)。

 さて、これと関連したイベントで、六月の頭にパリで開かれるParisBearsなるベア・イベントにも、ちょっくら関与してます。まあ、関与っつーか、イベントのキー・ヴィジュアルに絵を提供した……ってな程度ですけど。
 こっちは旧作の流用。パリの個展にも出品したもので、だいぶ昔に『薔薇族』で描いた絡み絵の一部分。デザイン処理の関係なんでしょうね、画像の天地が90度回転していて、しかも左右反転されている。ひぃ、デッサンが……(笑)。どんな感じかは、ParisBears のサイトで見られます。
 このイベント、フランスのみならずヨーロッパ近郊諸国も集客対象らしく、去年だか一昨年だかに開催されたBarcelonaBearsのときは、かなり大規模に盛り上がったそうな。この時期に渡欧予定のある方、または欧州在住の方、よろしかったら遊びに行ってみては?
 私も行きたいけど、経済的にも時間的にも、さすがにそうそう渡航ばっかしてられないからなぁ。

 フランス絡みだと、ちょうど先週、ジャーナリストのアニエス・ジアールが、新しい本の取材のために来日したので、新宿で会ってゴハン食べました。
 でも、会話がフランス語になると、完全にオイテケボリ状態なので、うむむ、こうフランス絡みのあれこれが多いと、少しはフランス語も勉強しなきゃいけないかしらん。因みに私、先日のフランス行きで最初に覚えたフランス語は「ラディシォン・シルブプレ!(お勘定お願いしま〜す!)」というヤツでした(笑)。
 アニエスの来日に伴って、ちょいと彼女から頼まれごともされまして、そのために動いたり人を紹介したりもしました。これがきっかけで、また何か面白いことに繋がるといいな〜と思います。逆に、私のほうもアニエスから面白い方を紹介して貰ったので、これまた何か新しいことに繋がるかも……と、ちょっとワクワクしてます。

 更にこれらとは別件で、先週から今週にかけて、複数の話がドドドッと動き出しました。ほぼ決定したものから、まだまだ先が遠そうなものまで様々ですが、確定したものから順次発表できると思います。まぁ、全部ポシャっちゃって、発表することが何もなくなった……なんてことも、全くないとは言い切れませんが(笑)。
 そんなこんなで、現状は特に忙しいってほどでもないのに、気持ちだけが何だか忙しい気分になった二週間でした。

画集 “The Art of Gengoroh Tagame”、タコシェさんで取り扱い開始

Aogt 先月、フランスのH&Oから出版された私の画集、"The Art of Gengoroh Tagame" ですが、中野の書店タコシェさんで輸入販売していただけることになりました。
 本のサイズは、横21cm×縦26cm(A4の縦が少し短くなった大きさ)、フルカラー48ページ、ソフトカバー。英文と仏文による解説付き。タコシェさんでの販売価格は2,940円。
 収録作品は、2000年〜2005年に制作した作品の中から、フランス側のスタッフがセレクトしたもの。画風や描法で「マンガ・スタイル」「ウェスタン・スタイル」「オリエンタル・スタイル」の三章構成になっています。マンガ・スタイルは文字通りマンガ風、ウェスタンはPainterによるデジタル油彩画風、オリエンタルは浮世絵風の絵が、それぞれ収録されています。
 中野のタコシェさんの店頭でも、インターネットのオンラインショップでも、どちらでも販売しています。
 店舗の場所など、タコシェさんのホームページはこちら
 通販など、タコシェ・オンラインショップの「田亀源五郎ページ」はこちら
 思ったより早く、日本でも入手できるようになったので、実に嬉しい限りです。
 欲しいという方、どうぞご購入はお早めに!
 

アジアン・クイア・フィルム&ビデオ・フェスティバル・イン・ジャパン2007のご案内

 今度の土曜日、4/14(金)から4/20(金)までの一週間、下北沢で、第一回アジアン・クイア映画祭が開催されます。日本、韓国、台湾、香港、中国、タイ、イスラエル、インドネシア、フィリピンなど、12か国から集められたクイア映画が29作品上映。
 これらの上映作品、特に短編作品は、ソフト化される機会も少ないと思うので、それらをまとめて鑑賞できるのは、またとないチャンスです。また、映画祭としても第一回ということなので、応援の意味でも、ぜひ一人でも多く見に行って欲しいです。
 事前に見た作品がないので(前にもご案内はいただいていたんですが、ちょうどフランス行き&その反動の締め切りラッシュで、何もできない時期だったので)、オススメ作品とかは言えないんですけど、そこいらへんは映画祭のサイトで内容をチェックして、自分なりに狙いをつけてみてください。個人的には、イスラエルの作品やアニメーションなどが上映される「アジアン・ボーイズ短編集2」が気になる。
 人気作には、そろそろチケット完売のものもある様子です。予約はお早めに。
 映画祭の公式サイトはこちら

再び個展とか画集とかサイン会とか

 ポートフォリオ『七つの大罪』の、カバー・デザイン用に頼まれていた、筆文字や日本語のパーツを、メールに添付してフランスに発送。これで、渡仏前の個展用準備は全て完了。
 某誌用のマンガのネームも、ファックスしてOK貰う。
 あとは、バディの連載「外道の家」の原稿を、数日中に仕上げて渡せば、出発前の用件は全て終了です。
 個展もサイン会も開催が目前になってきて、それぞれのサイトに情報がアップされたようです。興味のある方は、下のリンクからどうぞ。書店のサイトでは、画集 “The Art of Gengoroh Tagame” の表紙画像も見られます。
・個展をするギャラリーはこちら
ArtMenParis
・サイン会をする書店はこちら
BlueBookParis
 フランス在住の方、あるいは、開催期間中にフランスもしくは近隣諸国に行かれる方は、ぜひぜひ足をお運びくださいませ。