以前ここで紹介した、Rob Clarkeの”Year of the Dog 2009 Calendar” ですが、下半期六ヶ月分のPDFが、robclarke.netで公開されました。
ダウンロードフリーなので、ぜひどうぞ!
因みに私は、10月がお気に入り(笑)。
「アート」カテゴリーアーカイブ
武内条二先生の作品掲載誌収集にご協力ありがとうございました
過日、『日本のゲイ・エロティック・アート vol.3』の刊行に向けて、ネットを通じて皆様にご協力をお願いいたしました、武内条二先生のイラストレーションが掲載されている、雑誌のバックナンバー等の収集の件について、ご報告いたします。
2009年2月12日、ポット出版にて、皆様がお送りいただいた資料の数々を、取り纏め整理しましたところ、『日本のゲイ・エロティック・アート』シリーズで武内先生の画業をご紹介するにあたって、その編集に既に充分な量が集まっているという、喜ばしい結論に達しました。
ご協力いただいた皆様、ひとまずこの場を借りて、あつく御礼申し上げます。
また、ホームページやブログ等で、呼びかけにご協力くださった皆様も、本当にありがとうございました。
おかげさまで、『アドンと』『ムルム』の各新旧のバックナンバーはもとより、『全国プレイゾーンイラストマップ』掲載のカットおよび折り込みピンナップ、更には、最初期の『薔薇族』掲載作の切り抜きや、非ゲイメディアでのお仕事にいたるまで、当初の予想を遥かに上回るスピードで、量も質も充実した、貴重な資料を集めることができました。
実際の出版時期に関しては、これからまだまだ作業が山積みであり、いついつにすぐ出せるとは申し上げられないのが心苦しいのですが、どうか気長にお待ちいただけるよう、お願いいたします。
今後のおおまかな流れを説明いたしますと、まず、他の収録予定の先生方の作品を集め、掲載作品のセレクト、解説文のための取材、執筆、翻訳、最終的な編集、といった作業を経て、ようやく出版ということになります。
これらの作業工程のうち、実務や事務的なことなど、スタッフに助けてもらえる部分以外は、全体の構成からテキストの執筆など、主な作業は全て私一人で、それも、マンガ連載やイラストレーションの仕事の合間を縫ってやらなければなりません。正直なところ、かなりのオーバーワークを覚悟しなければならず、遅れが出ないと言い切る自信はありません。
しかし、出来る限りの努力はいたしますし、いざ出版された暁には、既刊の二冊同様、待った価値はあると思えるような、芸術的にも資料的にも充実した内容に、きっといたします。
どうか皆様、それまでいましばらくお待ち下さい。
それでは、繰り返しになりますが、ご協力本当にありがとうございました。
オーストラリアの企画展に作品を出品します
今月末からオーストラリアのシドニーで開催される、日本人ゲイ・アーティスト30人を集めた企画展、”Boys Life by 30 Japanese Artists”に、原画数点と限定プリント一点を出品します。
これは、オーストラリアのメルボルンに拠を置く会社Mayumi Internationalが企画したもので、毎年シドニーで開かれる、世界最大のLGBTフェスティバル、マルディ・グラの一環として開催される企画展です。
会場は、シドニー市内にあるTap Gallery、会期は2月24日から3月8日まで。開場時間は12:00〜18:00、無休。オープニング・パーティーは2月25日の18:00〜20:00。
プレスリリースは、こちら(英文)。
マルディ・グラのサイト内での紹介ページは、こちら。
参加アーティストのリストは、こちらで確認できます。
残念ながら、私自身はスケジュールの関係もあって現地には行かれませんが、マルディ・グラ見物にシドニーに行かれるという方は、ぜひ足をお運びになってください。
つれづれ
45歳になりました。う〜む、四捨五入すると50だなぁ。アラフィフ。
30代の中頃、周囲の年長の方々から「40代は早いよ〜、あっという間だよ〜」と、良く聞かされましたが、うむむ、確かにその通りかも。
なんかね〜、ついこの間まで、20代後半だったような気がするんだけどな(図々しい)。
先週、仕事の打ち合わせを二つ。そーなるんじゃないかと恐れていたんですけど、やっぱり締め切りが三つ重なってしまう。
というわけで、三月はちょっと大変なことになりそうなので、前倒しして、二月から作業を始めることに。とりあえずカレンダーに、簡単な予定をメモ。あとは、この予定表通りに作業を進めればいいんですけど、言うは易し行うは難し(笑)。
あ〜、特に締め切りもないのに、自主的に300ページのネームを描いていた、20代前半のバイタリティが懐かしい(笑)。
私が大好きな、フランスのゲイ・エロティック・アーティスト、Marc Ming Changが、MySpaceにページを作りました。こちら。
フォトアルバムのページで、彼の素晴らしいデッサンを見られますので、ご堪能あれ。SMやフェチのエクストリーム系のヤツや、モロにエロいのがないのは残念ですけど、そーゆーのはMySpaceの規約に違反してしまうからいたしかたなし。
因みに、私が持っている彼の画集は、彼がフランスで私のサイン会に来てくれたときにプレゼントしてくれたもので、もちろんサインとメッセージ入り。い〜でしょう(笑)。
今月末から始まるオーストラリアの企画展は、EMSで送った原画が無事に到着し、内覧会も始まったとの連絡を受けて、ホッと一安心。というのも、いつも原画を海外に送るときは、紛失等のリスクを最小限に抑えるために、ちょっと高くつくけどFedExを使っていたんですな。
ところが、今回は「額装したものを送ってくれ」とのことだったので(これまでは、アメリカもフランスもスペインも、原画のみを送って、額装についてはギャラリー側にお任せしていた)、そうすると重量の関係で、FedExだとかなり送料が嵩む。で、おそるおそるEMSを使ってみたんですが、FedExのように完全なドアツードアではないし、トラブルの例も聞いたことがあるし、やっぱちょっと不安だった。
結果として、何事もなく届きましたし、送料も安くついたし……と、万事OKではあったわけですが、荷物のトラッキングに限界があったりして、精神衛生上はあまりよろしくなかったですな。送料の違いは保険料だと思えば、やっぱ原画のように紛失すると一大事なものを送るときは、FedExの方がいいな、と思いました。速いしね。
数ある国際宅配便の中から、何でFedExを使っているのかというと、これはイメージ・キャラクターが室伏広治さんだというせいもあります(笑)。
FedExから送られてくるDMとかで見る、『X-メン』みたいな宅配ユニフォーム姿の室伏さんは、かなりステキですぞ。
ふと思い立って、この冬い我が家(二人暮らし)でサンマを何尾食べたのかを数えてみたら、既に90尾を越えていたのでビックリ。
こりゃ、近日中に100尾はいきそう(笑)。
稲垣征次さんの個展
今週の金曜日から、渋谷の人形美術館「マリアの心臓」で、耽美派美少年ゲイ・アートのマエストロ、稲垣征次さんの個展が始まります。
・会期/2月6日(金)〜16日(月)
13:00〜19:00、火曜休館
・会場/渋谷「マリアの心臓」
要、美術館入場料1000円
年齢制限あり(R-15)
稲垣さんからいただいたご案内によると、人形たちとの共演という趣向で、珍しい空間に新旧作品を展示なさるそうです。また、いつもよりエロティック度がアップしているとの情報もあり。
かつて『薔薇族』をご愛読していた方ならば、稲垣さんの作品の緻密さと美しさは、良くご存じだと思いますが、原画は印刷物とは比較にならない美しさで、ホント溜め息ものですよ。このブログでも、以前ここでご紹介していますが、今回も皆様、ぜひ会場に足をお運びください。
“AHMET YILDIZ is my family”というキャンペーン
前に「トルコ初の『ゲイの名誉殺人』の犠牲者」のエントリーでお伝えしたように、2008年7月19日、トルコの青年アーメット・イルディス(26才)が、実の家族の手で殺害されました。
アーメットは、自身がゲイであることを隠さず、トルコ国内やアメリカのゲイの人権運動に参加していました。
しかし彼の家族は、彼が一族の名誉を汚していると考え、身内に同性愛者がいるという「汚点」を消し去りました。
つまり、彼は一族の名誉を挽回させるという目的で、実の家族の手によって「処刑」されたのです。
参考1:イギリスのニュースサイト”Independent”の記事
参考2:トルコのベア系ネットゲイマガジン”BEaRGi”の特集号
この事件は、彼と直接関わりがあったヨーロッパのベア・コミュニティに、大きな衝撃を与えました。
そして、その中の有志が、彼の死を追悼すると共に、それを通じて、ホモフォビアやヘイトクライムの阻止を、LGBTコミュニティから全世界に向けて訴えかけようという、キャンペーンを始めました。
それが、記事のタイトルにも書いた、”AHMET YILDIZ is my family(アーメット・イルディスは私の家族です)”というキャンペーンです。
“AHMET YILDIZ is my family”キャンペーンのサイト
ビデオ”Ahmet is my Family (Gay honour killing victim)”
キャンペーンでは「ホームページやブログにビデオを貼り付ける、友人や恋人に話す、ポスター(キャンペーン・サイトからダウンロード可能)を貼る、メール、SNS、SMSなどに書く、歌を作る……」等々、「何をしても、どう感じても構わないけれど、それを人々に知らせよう。それが、貴方個人のアーメットへのオマージュになる」と、呼びかけています。
日本にいると、こういった国境や国籍、あるいは人種を越えた、LGBTコミュニティの横の繋がりや、それを通じて生まれるムーブメントといったことについては、正直あまりピンとこないかもしれません。
国同士が陸続きのヨーロッパや、様々なルーツを持つ人々が共に生活するアメリカとは異なり、日本では、「人種や国籍、文化背景は違うけど、でもゲイってことは同じだね」といった人間関係を、実生活における実感として覚えることも、そうそうないでしょう。
じっさい私自身も、そういうことを「体感」といえるほど感じられるのは、かつてアメリカのゲイパレードに参加して歩いたときや、ネットを通じて海外の作家仲間やファンの方々と知り合ったときや、個展や海外出版といった作家活動を通じて、様々な人と交流するときといった、比較的特殊といえそうな状況下の場合が殆どです。
ですから、このキャンペーンの話をフランス人の友人から聞き、中軸となるスペイン人のスタッフを紹介されて、その人から作品制作を打診されたときには、正直なところ、少し戸惑いもありました。
しかし、それはそれとして、もっと単純に、ゲイである、ただそれだけのために、自分自身の家族に殺されてしまった一人の青年に向かって、彼を「断罪」した実の家族ではなく、彼と同じゲイである自分こそが、彼の本当の家族なんだ、と名乗りを上げたいという心情は、とても良く判ります。
また、前述した以前のエントリーでも書きましたが、自分より18才年下の青年が貫き通した、最後まで自分自身に正直であり続けた勇気ある生き様に、大いに尊敬の念を覚えたことも事実です。
それをモチベーションとして、私はこのキャンペーンに、無償の作品提供という形で参加しています。
具体的には、ポスターやプロモーションビデオで使用するための、アーメットの肖像画を描きました。私自身はアーメットと面識がないので、スタッフが提供してくれたスナップ写真(撮影/Caner Alper氏)を元に、ドローイングを描き起こしました。
通常の自分の作品とは異なり、自分のセクシュアリティ的な原動力に基を置いたものではなく、かといってイラストレーション的な仕事として描いた作品でもありません。いわば、自分個人が持っている、ゲイ文化に対するパトリオティズム的な心情と、それを踏まえた上でのアナーキズム的な意志が、制作動機となっています。
これが、このキャンペーンに対する、私自身のオピニオンです。
というわけで、このキャンペーンに何らかの興味を覚えられた方がいらっしゃいましたら、どうぞブログ等で取り上げてください。
もちろん、ビデオを貼るとか、賛同するとかだけではなく、興味がないとか、批判意見を述べるとかでも結構でしょう。
たとえどんな感想や意見であっても、それらは全て「アーメットの悲劇を、世界中の人々に知らせる」ことに繋がるのですから。
私の参加が、それに少しでも役立つことができれば、と、願っています。
アーメットは、私の家族です。
たまにはゲイ系YouTube映像とか
YouTubeにあるゲイ系映像のお気に入りを幾つか。
あ、あらかじめ言っときますけど、エロいのはないですよ(笑)。
MySpaceで知り合った、フランスの映像作家tom de pekinの、”jean, paulo, erik, riton”という、ジャン・ジュネをモチーフにしたアニメーション作品。
毒を含んだキュートなポップさ、パタパタ動くちょいガロ系な感じのドローイングと、BGMに使われているMikadoを彷彿とさせるエレポップのマッチング、ってなところが好き。
気に入ったら、同じ作者による、ピエール・モリニエをモチーフにした同傾向作品、“molinier is my revolution”も、ぜひどうぞ。
Tomboyのゲイ・アンセム・ソング、”Its O.K. 2 b gay”(「ゲイでいいんだよ」ってとこでしょうか)のPV。
ハッピーなダンス・チューンで、過剰さや人工性や祝祭性といった、いわゆるゲイ・テイストを前面に出した典型的な例。
クローゼットにかかったチェーンを切るシーンから始まり、最後は「このビデオの制作にあたって、ストレートを虐待していません」というエンド・クレジット(ハリウッド映画の最後に出てくる「動物は虐待していません」のパロディね)で締めるといった、洒落っ気もステキ(笑)。
アルゼンチン出身の映像作家Javier Pratoのショートフィルム、” Jesus Will Survive – Jesus Christ! The Musical”。
一発ネタみたいな内容ですが、初見時のショーゲキがスゴかった(笑)。作家ご本人がゲイかどうかは不明だけど、曲のセレクトからしてゲイゲイしいです。
ただし、マジメなクリスチャンの方は、見ない方が吉かも。
オランダの熊系アイドル・グループ(?)、Bearforce1(オフィシャル・サイトによれば、「世界初、”真のベア・バンド”だそうな)の”Shake That Thing”のPV。
テイストが、日本の野郎系ゲイ・ナイトとかで見られるパフォーマンスに近いので、何となく親近感が(笑)。必要以上のナルシシズムや露悪趣味がない、自然体な感じがするのが好き。
今年のアムステルダム・ゲイ・プライドのライブ映像もありますが、さすがアムステルダム、船で運河をパレードしてます(笑)。
つれづれ
会社員時代の友人夫妻二組と連れだって、リンゼイ・ケンプ・カンパニーの公演『エリザベス1世〜ラストダンス〜』を見物。生のリンゼイ・ケンプを見るのは、これが初めて。
思いの外、ダンスよりも演劇的要素の比重が高かったのと、演出自体も比較的オーソドックスだったことに、ちょっと肩すかし感もありましたが、とにかくケンプ老の存在感が圧倒的。他のパフォーマーとレベルが違いすぎると感じてしまうほどで、なるほど、こりゃ唯一無二の人なんだな、と実感。
そして、カーテンコール。
パフォーマンス中の重々しい所作とは、うって変わった軽やかな足どりで、白いローブを翻しながら颯爽と会釈するケンプ老。その姿は神々しいほどに輝いており、思わず拍手にも力が入ってしまいました。
いや〜、ご健在なうちに生のパフォーマンスが見られて、ホント良かった。
その数日後、家の近所で大学時代の友人二人とランチ。
互いの近況や共通の知人の情報などで、話に花を咲かせていると、誰それのご母堂が亡くなられたとか、誰それが糖尿病になってしまったとか、以前と比べて健康絡みの話題が多くなってきて、「お互いに歳をとったんだね〜」なんて笑い合ったり。
ただ、二人とも子持ちの既婚女性なので、話題が子育てとかPTAとかになると、私は完全に置いてきぼり状態(笑)。
家では、相変わらずDVDで映画鑑賞三昧。
で、ここんところ数日連チャンで、『木靴の樹』『シベリアーダ』『ペレ』と続けて見ていたら、相棒から「ヨーロッパの貧しい農村の映画は、ここいらへんでやめにして、そろそろ豪華で派手なヤツが見たい!」とクレームが(笑)。
そんじゃあ、歌と踊りとアクションがあるインド映画にしようと、『アルターフ 復讐の名のもとに』を鑑賞。社会派なテーマを、見事に大衆的な娯楽作に昇華していてお見事。
相棒も、おおむね満足はしてくれたものの、主演のリティック・ローシャンの顔を、「目はいいんだけど、この鼻と鼻の穴はありえない。クリスチャン・ベール(どうやら、今現在これが相棒にとって「変な鼻の男優」の代名詞らしい)もビックリ」と、手厳しい評価(笑)。
ただまあ、相棒がインド映画の二枚目男優に手厳しいのは、今に始まったことではなく、サルマーン・カーンのことは「ヒキガエルみたいな目」とか言っていたし、シャー・ルク・カーンに至っては「余りにもイヤな顔だから、顔は見ないようにしている」などと、インド映画ファンが聞いたら殴り殺されそうな暴言を吐いております(笑)。
まあ、確かにインド映画の男優って、正直私も「う〜ん、これのどこが二枚目なんだ……」とか思うことが多いですけどね(笑)。好きな顔の男優って、アニール・カプールくらいしか思いつかないし(笑)。
そして『アルターフ』の翌日は、何だかアジアな気分が続いていたので、タイ映画『わすれな歌』を鑑賞。で、見てから気が付いた。ヨーロッパからアジアに変わっただけで、また「貧しい農村」に戻っちゃってました(笑)。
そうそう、その『わすれな歌』の中に、主人公の男が芸能界デビューの代償として、エロ社長に言われるままにヌード写真を撮られたあげく、男色関係を強要されそうになるシーンがあるんですけど(因みに、主人公は脱走兵という設定もあって、なかなか良い身体をしています)、その写真撮影のシーンが、履いているカラフルなビキニといい、腰に手を当てたり腕を伸ばしたりする、ミョ〜に気取ったヘンなポーズといい、相棒と二人で「まるで昔の『薔薇族』や『さぶ』のグラビアみたい!」と大ウケ(笑)。ホント、懐かしの岩上大悟先生の写真みたいな雰囲気でした。
木靴の樹 [DVD] 価格:¥ 2,625(税込) 発売日:2008-09-26 |
シベリアーダ [DVD] 価格:¥ 9,240(税込) 発売日:2007-09-21 |
ペレ [DVD] 価格:¥ 3,990(税込) 発売日:2000-11-24 |
アルターフ 復讐の名のもとに [DVD] 価格:¥ 3,990(税込) 発売日:2003-03-26 |
わすれな歌 [DVD] 価格:¥ 4,935(税込) 発売日:2003-05-30 |
本は、大日本絵画・刊の『日本甲冑史 上巻』を購入。弥生時代から室町時代までの日本の甲冑や武具を、少年雑誌で活躍した挿絵画家、中西立太(小林源文のお師匠さんなんだそうです)がカラーとモノクロのイラストで、詳細に図解している好著。
甲冑の全体像から細かな構造、更には、その着用手順から下に着る衣のことまで、実に見やすく図解されているので、これは今後、時代物を描く際には手放せない資料になりそう。
因みに、同じ出版社と著者による、『日本の軍装 幕末から日露戦争』と『日本の軍装 1930~1945』の二冊は、以前から自分が軍人ものを描く際に、いつも手元に用意する本だったりします。
この手の本は、図解だったり写真だったり、他にも色々と出ておりますが、このシリーズは、内容・使い勝手・値段など、様々な点からオススメです。写真ものだと、質感や雰囲気は掴めるけれど、構造とかが判りにくいことがままあるんですが、このシリーズは、カラー・イラストで全体像を見せて、細部の構造や階級章の色々など、データ的な部分はモノクロの図解で説明してくれるので、作画資料としては本当に使いやすい。
音楽は、特に目新しいものは聴いてないですね〜。
ここんとろ、ちょっとザラついた音が欲しい気分が続いているので、HangedupとかSilver Mt. Zionとか、それ系のポスト・ロックの旧譜を、引っ張り出してきて良く聴いています。
[amazonjs asin=”B00006L3YX” locale=”JP” title=”Kicker in Tow”][amazonjs asin=”B00005Q62R” locale=”JP” title=”Born into Trouble as the Sparks Fly UpwardCD”]
あとはまあ、サンマが安くて美味しいので、そればっか喰ってます(笑)。
そんなこんなが、最近のワタクシ(笑)。
スペインの企画展”Fantasia Erotica Japonesa”に出品中です
10月9日から12月11日まで、スペインはバルセロナのギャラリーARTZ 21で開催されている、日本のエロティック・アーティストを集めた企画展”Fantasia Erotica Japonesa”に、作品を数点出品しております。
ギャラリーのARTZ 21は、前にここで紹介した、先々月から先月にかけて開催されていた”Love Pryde Show”と同じところ。
今回の”Fantasia Erotica Japonesa”のキュレーターは、以前ここで紹介した”L’imaginaire Erotique Au Japon”の著者、アニエス・ジアール。
参加アーティストは、西牧徹、市場大介、水野純子、などなど。
アーティスト全員のリストと作品サンプルは、ARTZ 21の”visit the gallery”から入り、ENGLISH > EVENTS > Fantasia Erotica Japonesaと辿って、ARTIST’S DISCOVERYをクリックすれば見られます。
プレスブックのPDFファイルも、同ページのFULL PRESSBOOK CLICK HERE!からダウンロードできます。もちろん私の紹介も載ってますよ〜(笑)。
というわけで、会期中にバルセロナへ行かれる方がいらしゃいましたら、ぜひお立ち寄りくださいませ。
あ、因みに私の出展作は、前回の”Love Pryde Show”から引き続き、同じ内容です。
Rainbow Arts 9th Exhibition 2008
本日、8月17日から、毎年恒例のセクシュアル・マイノリティの有志にによるアート展、Rainbow Artsの第九回展覧会がスタートします。実行委員長の加藤さんからご案内をいただいたので、ここでご紹介。
参加アーティストのリストや詳細は、下記にあるRainbow Artsのサイトで、”Artists” をクリックすると見られます。
私が面識のあるところでは、幻想少年絵画のマエストロの稲垣征次さん、華麗な装飾性とユニークな世界観が印象深いКэнъя Симидзуさん、生々しいエロから爽やかなポップまで何でもござれの龍谷尚樹さん、など(他にも失念している方がいらっしゃったらゴメンナサイ)。その他にも、様々なタイプ、様々なスタイルのアーティストが参加されるご様子。
今年は残念ながら東京パレードはお休みとなってしまいましたが、こういった企画展が着実に回を重ね、早くも九回目にまでなったというのは、何とも嬉しいことですね。来年(になるのかな?)の記念すべき第十回に向けて、ますますのご発展をお祈りいたします。
会期は今週いっぱいまでなので、皆様、お誘い合わせのうえ、お出かけください。
以下、頂いたご案内の転載となります。
「Rainbow Arts 9th Exhibition 2008」は、LGBTを中心とする非営利のアート集団です。
9周年を迎える今年は、作品ジャンルもキャリアもセクシュアリティも多彩な45組のアーティストが参加します。
アート・イベントとしても、セクシュアル・マイノリティの交流の場としても、出展する人、観に来てくれる人、皆が楽しめるパワフルなアートの祭典を創って行きたいと思います。
Rainbow Arts 9th Exhibition 2008
日時:2008年8月17日(日)〜8月23日(土)
10:00〜20:00(17日は16:00オープン、23日は17:00クローズ)
会場:全労済ホール スペース・ゼロ
住所:渋谷区代々木2-12-10
17日…16:00〜19:30 オープニングパーティー(軽食あり)
23日…13:00〜17:00 クロージングパーティー(軽食あり)13時より出展者によるパフォーミング・アートを上演予定)
■お問合せ先
Rainbow Arts 2008実行委員会
Rainbow Artsのサイト