昨日の続き。
Michael 4を、今度はVue 6 Espritにインポートして、レンダリングしてみました。Vueってのは、景観作成ソフトで、『Desert Dungeon』の屋外シーンは、全てこれで作ってます。
使用したPoserのシーンファイルは、昨日と同じもの。
景観作成ソフトの利点が、全く活かされていない作例ですけど(笑)、いちおうプリセットで入っているシーンファイルの一つです。フィギュア以外のオブジェクトは何もなし。最終レンダリング品質で、所要時間は約25秒。
Vue 5 Espritのときは別売だった、Poser用のプラグインMoverが、6からEspritには標準装備されているので、インポートは問題なくクリア。Poser 7にもダイナミック・クロスにも対応している……はず(実はダイナミック・クロスのインポートを、Vue 6 Espritになってからは試したことがないのだ)なので、アニメーションに関しては無問題かな。
さて、余りにもVueらしからぬ作例だけなのも何なので(笑)、もう一点、いかにもVueという作例も。
せっかくだから、今度はポーズも変えてみました。Michael 4君は、なかなかいいケツしてる(笑)ので、それを見せるポーズ&アングルで。早朝、誰もいない浜辺で、素っ裸で一泳ぎ、ってな感じ。
これもプリセットに入っているシーンファイルで、こころもち露出を上げています。オブジェクトは水面のみ追加。こっちは、ヴォリュメトリック質感の雲や、グローバル・イルミネーションを用いたスペクトル大気を使っているせいか、流石にレンダリングにも時間がかかって、約15分かかりました。
さて、Vueといえば、既に日本語版サイトで、英語版の7(日本語版への無償アップデート付き)の販売が始まってますが、何故か上位グレードで高価なInfiniteとxStreamしかない。
一瞬、「げ、ラインナップからEspritみたいな中間のヤツは、なくなっちゃったの?」と、ショックを受けましたが、本家のサイトに行ってみたら、ちゃんとEspritとPro StudioとCompleteってヤツがありました。
とはいえ、ちゃんと日本語版も出るんだろうか。日本語版のディストリビューターが、Carraraと同じトコなだけに、ちょいと不安です。
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Michael 4とかCarrara 7とか
DAZ 3Dから「今ならCarrara 7が50%OFF!」というメールが来たので、英語版をダウンロード購入しました。
Carraraというのは3DCGソフトで、安価なのに多機能、Poserとの連携もバッチリということで、自作アニメーション『Desert Dungeon』を筆頭に、いろいろと愛用していたんですけれど、残念なことに日本語版のリリースは5でストップしています。そして今回、6の日本語版が出ないまま、7が発売されたので、こりゃもう日本語版は待つだけ無駄だ、と見切りを付けて、英語版の購入に踏み切ったというわけです。
というわけで、アップグレードではなく新規買い直しなのが悔しいけれど、まあそこいらへんは、50%OFFということでギリギリ相殺って感じ。
購入したのは、機能別で二種類あるうちの、上位バージョンのCarrara 7 Pro。するとオマケに、PoserとCarraraと両方で使えるDAZのフィギュアMichael 4が、モーフターゲットやテクスチャ込みで付いてきました。
というわけで、そのMichael 4君を、さっそくPoser 7にインストールして、ちょっくら使い勝手を試してみました。
まず、Michael 4をプリセットのモーフダイヤルを使って、マッチョ化してみましたが……おっとビックリ、全身の体型を簡単に調節できるFull Bodyモーフのうち、BodyBuilderとBulkの二つのパラメータをいじっただけなのに、好みの体型が簡単に出来た(笑)。
プリセットのテクスチャを当ててみたところ、何だか総合格闘家とかにいそうな雰囲気だったので、それ系のポーズをとらせて、Carrara 7でレンダリングしてみたのが、左上の画像です。
これまで使っていたCarrara 5をインストールしていたのが、Power PC G4のMac miniだったのに対して、今回の7はIntel iMac core 2 duoなので、ただでさえ速いCarraraのレンダリングが、ますます速くなりました。二ヶ所から同時に画像をレンダリングしている様子が、画面上に1と2という番号が出て視認できるのが、「お〜、ちゃんと働いとるねぇ」って感じで、何か楽しい(笑)。
このサンプル画像のレンダリング所要時間は、10秒。ご参考までに、品質はPhotorealsticのデフォルト。大気なし、グローバル・イルミネーションなし。ライトは3灯で、うち、ヴォリュメトリック・ライト一つ、レンズフレア一つ。ライトは全てに、ソフトシャドウを適用してます。
さて、こうなるとMichael 4とCarrara 7で、何かアニメーションを作ってみたくなりますが、そこで障害が一つ。
Carrara 7 Proには、Poser用のインポート・プラグイン、TransPoserが入っている(……はずなんだけど、実は見あたらなくって困ってる。う〜ん、別途ダウンロードが必要なのかな、調べようにも、今はその時間がない)んですけど、これがPoser 7には対応してないらしい。
TransPoserを使わなくても、ネイティブでPoserのシーン・ファイルはインポートできるんですけれど(今回のテストも、ネイティブのインポートを使いました)、私がよく使うPoserのダイナミック・クロスが、これだと読み込めないんですな。
いっぽう、Poserの日本語版サイトからは、「今ならPoser Proがお安く先行予約できるよ〜」という案内が来まして、それに外部ソフトへのエクスポート用プラグインが付随しているらしいんですが、うむむ、3ds MaxにMayaにCINEMA 4DにLightWaveって……私はホビーユーザーで、しかも主たる目的がPoserの外部レンダラーなのに、そんな高価なソフト買えるかい(笑)。
というわけで、アニメーションに関しては、しばらくお預けなんですけど(ま、今は作ってる時間もないしね)、せっかくなんで話をMichael 4に戻して、もう二つばかり作例を載せておきましょう。
左が、体型のモーフをいっさいいじっていない、デフォルト状態のMichael 4君。右が、Heavyモーフをプラス方向にいじった(まだMAXではない)状態。
まあ、こんな感じで、ガチムチ好きからデブ専まで、幅広い趣味層のユーザーに対応しています(笑)。
ゲイのPoserユーザーには、かなり使い勝手が良いんじゃないでしょうか、このMichael 4君は。
夏の予定、いろいろ
7月と8月、私が関っているイベントが幾つかありますので、まとめてご紹介。
7/20(金)〜24(火)「関西 Queer Film Festival」
私が自主制作している3DCGアニメーション"Desert Dungeon (act 1 ~ 9)"が、
映画祭初日の7/20(金)、オープニング・プログラム<タイヘン×ヘンタイ>(19:30〜)で上映されます。
初公開パートも含まれていますし、でっかい画面で見られる貴重なチャンスですので、ぜひご覧くださいませ。
8/9(木)「トークセッション・田亀マンガとゲイシーン」
7/15(日)〜8/31(火)の期間、ジュンク堂書店新宿店で開催される「パレード応援ブックフェア」の一環として、8/9(木)にジュンク堂書店新宿店・8F喫茶室にて、トークショーに出演します。トークのお相手は、ドラァグ・クイーンのエスムラルダさん。
入場料1000円(ドリンク付き)、定員30名、電話予約可。トークの後は、サイン会の時間もあるそうです。
皆様、お誘い合わせのうえ、お出でくださいませ。
8/11(土)「第六回東京プライドパレード」
代々木公園イベント広場で開催される「東京プライドパレード(旧・東京レスビアン&ゲイ・パレード)」、今年も公式缶バッジのイラストで参加させていただきました。
グッズの売り上げは、貴重な運営資金。ささやかな応援の気持ちを込めて、ぜひお一つ……と言わず、じゃかすか買ってくださいな。
8/8(水)〜29(水)「3rd InDPanda international short film festival」
香港で開催される、国際短編映画祭"InDPanda"(「インディペンデント」と「パンダ」を引っかけたネーミングですな)の、<4 Enigmas Among Boyz>というプログラムで、拙作"Desert Dungeon (act 1 ~ 9)"が上映されます。8/14(火)と8/23(木)の二回。パンフレットを見ると、中国語題名は「沙漠土牢」となってます。……まんまですな(笑)。
まあ、さすがにこれは、ぜひ来てくださいとは言いづらいですけど、もし機会がある方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。
ちなみにこれはゲイ映画祭ではないので、上映される作品のジャンルも本数も半端じゃなく多いですが、ゲイ関係だと、私も去年イベントで上映した「巨根伝説・美しき謎」と「愛の処刑」が、<三島先生、これ貴方でしょ?>っつープログラムで上映されるらしくて、ビックリ(笑)。
関西クィア映画祭で”Desert Dungeon”上映
前にここやここで書いた、趣味でシコシコ自主制作している3DCGアニメーション "Desert Dungeon" が、7月20日から24日まで大阪で開催される関西クィア映画祭で、上映されることになりました。
日時は7月20日(金)19:30から、同映画祭のオープニング・プログラム「タイヘン×ヘンタイ」の中で上映されます。チケットや場所等の詳細は、関西クィア映画祭の公式サイトをご覧ください。前売りは6/10(日)から発売開始だそうです。
この "Desert Dungeon"、昨年11月にも渋谷のアップリンク・ファクトリーにて、『日本のゲイ・エロティック・アート vol.2』刊行記念イベントの一環として上映されました。そのときのバージョンは、act 1から6までの合計約20分でしたが、今回の関西クィア映画祭では、それに未発表分も含めた act 7から9までを追加した、約30分バージョンでの上映になります。
基本的にひたすら趣味で制作して、自分のサイトで公開してきたシリーズですが、容量の問題から小さいサイズでの公開でしたし、しかもサーバ負荷の問題から、過去のactは順次公開終了せざるをえない状況。こうしてパブリックな場での上映機会をいただけるのは、本当に嬉しい限り。お招きくださった同映画祭スタッフの方には、感謝感激であります。
で、この作品、実は現在もう一つ、海外のインディペンデント映画祭からもお誘いを受けております。まだ調整中でどうなるか判りませんが、これも実現してほしいもの。
で、お話しをいただいたときに「予告編とかはありますか?」とのお問い合わせがありまして、そんなものはなかったんですけど、せっかくだからいい機会なので作ってみました。
例によってiMovieで制作したもの。YouTubeの規制に引っかからないよう、念のためにマスクをかけました。BGMは、前に作った "Memnon" という自作曲を、尺に合わせてエディット。
そんなこんなで皆様、よろしかったらぜひご来場くださいませ。
あ、それと映画祭ではボランティア・スタッフの募集もしているそうです。
どんなイベントでも、人手不足や資金難はつきもの。更にこーゆーイベントって、スタッフとして参加すると、お客さん視点とはまた違った楽しさがあるものです。興味のある方は、尻込みしていないで、じゃんじゃんお手伝いしちゃいましょう。
AnimeStudio II とかアニメーションとか
先日のFLASHのハナシに引き続き、趣味でシコシコ作ってみたアニメーションの話なんぞを。
今年の春頃、大きな仕事が一段落したときに、ふと「そういえば、Painterのムービー機能って、一度も使ったことがないなぁ」と思い、ちょいと何か作ってみようかと思ったのが最初のきっかけ。思い立ったが吉日で、幸い時間もあるし、さっそくPainterのマニュアル片手に作業を開始。
前にも書いたように、切り絵風なら比較的手早くできそうだったので、レイヤーをセル代わりに使って制作開始。しかし、Painterのムービー機能はけっこう制限が多く、動きの仕上がりをテストしたりとか、一度作ってからタイムラインを遡って修正したりとか、そういった細かな調整ができない。
そんなこんなで、頑張って全体の3/4くらいまでは作ったものの、そこで挫折しちゃいました。
で、何かアニメーション制作に特化した手頃なものがないかと、探して行き当たったのがぜんまいハウスの AnimeStudio というソフト。これを使えば、やってみたいことは一通りできそうだったので、思い切って購入してみました。
このAnimeStudioは、パソコン上でセル・アニメーションを制作するためのソフトで、ワークフローも一般的なセル・アニメーションの手順に準拠しています。つまり、動画用のセルを用意して、それをタップにセットし、カメラで撮影するという概念。
単純な歩行アニメーションを例にとると、まずPhotoshopのレイヤーを使って、歩行の動作に必要な枚数の画像を用意して、それをAnimeStudioにセルとして読み込む。で、タイムラインに沿って、一つのタップ上に各々のセルの表示順番を割り振れば、同一地点で動き続ける基本的な歩行モーションになる。で、その歩行モーションを、セルをセットしたタップごと左に動かせば、キャラクターが画面右から左へ歩行する……ってなわけです。
後はこの応用で、セルやタップやカメラを必要なだけ追加して、それぞれ目的に従った別々のモーションを振り分けていけばよろしい。セル・アニメーションの概念を把握していれば、ソフトの機能の把握や操作自体は、かなり簡単で馴染みやすい。また、マルチ撮影みたいにフォーカスを外したり、透過光合成なんかもできるし、乗算やスクリーンなどPhotoshopでお馴染みの合成モードもあります。
また、ムービーファイルを読み込むことも可能なので、単純なセル・アニメーションだけではなく、例えば実写のムービー上にキャラクターを合成して動かすなんてこともできます。インポートやエクスポートも、標準的なフォーマットはカバーしているし、別アプリケーションへのデータの受け渡しも問題なし。因みに私の場合、iMovieでは合成機能が足りない場合、FinalCutを購入するかわりにAnimeStudioを使ったりしてます(笑)。
このソフト、かなり気に入りました。
ぜんまいハウス AnimeStudio(amazon.co.jp)
そして、中断していたアニメーション制作を、AnimeStudioを使って再開、残りの1/4を仕上げました。あと、Painterで作ったものの、イマイチ納得がいかなかったカットを、AnimeStudioで手直ししたり作り直したり。
そんなこんなで、できあがったアニメーションがこれ。
QuickTime版
WindowsMedia版
長さは5分54秒、秒5コマ(笑)くらいの、パタパタ切り絵アニメーション。
QuickTimeはバージョン7。WindowsMedia版は、それ用のデータを作るのは初めてで、しかもWindowsマシンがなくて動作確認ができないので、もし上手く再生できなかったらゴメンナサイ。
ところで、最近になって、アメリカで同じAnime Studioという名前のソフトがあることを知りました。
もとは「モーホ」とかゆーちょっとイヤな(笑)名前のフリーソフトらしいんですが、これが2Dにボーンを仕込んで動かせるらしく、「あらやだ、じゃあ切り絵アニメにはうってつけ?」と興味シンシン。
リリース元は米 e frontier なんだけど、イーフロから日本語版も出るのかなぁ?
『日本のゲイ・エロティック・アート vol.2』刊行記念イベント、開催決定
『日本のゲイ・エロティック・アート vol.2』の刊行を記念して、11月23日(木曜・祝日)に渋谷にあるアップリンク・ファクトリーさんで、イベントが開催されることになりました。
イベントの内容は、原画展、トークショー、フィルム上映の三部になります。
原画展はもちろん、『日本のゲイ・エロティック・アート vol.2』に収録された、長谷川サダオ、林月光(石原豪人)、木村べん、児夢(GYM)、遠山実、倉本彪の、貴重で美麗な原画を展示。印刷物では味わえない、生の迫力を味わえる、またとないチャンスです。入場無料。
トークショーは、日本の現代美術を代表するアーティストである村上隆さんと、わたくし田亀源五郎の取り合わせでお送りいたします。どんなお話が飛び出しますか、私自身も今から楽しみです。……ちょっと緊張もしてますが(笑)。入場料は1000円。
フィルム上映は、日本のゲイ・ポルノ映画の黎明期である80年代の作品から一本、アメリカのゲイ・ポルノ映画の黄金期である70年代の作品から一本、そして、ゲイ・エロティック・アーティストのプライベート・フィルムということで、私自身の映像作品の、計三本をデジタル上映します。
日米ゲイ・ポルノ映画は、まだ選考段階で上映作の最終決定はしていませんが、昨今のゲイAVとは、ひと味もふた味も違うヴィンテージ・ポルノ映画になるはずです。どうぞお楽しみに。……あ、でもお願いだから、会場でハッテンはしないでね(笑)。
私の作品は、趣味で制作してウェブ上で公開している3DCGアニメーションの"Desert Dungeon"です。既に公開終了しているパートはもちろん、未公開新作部分も含めたロング・バージョン。でっかいスクリーンで見られるのは、ひょっとして最初で最後のチャンスかも(笑)。
入場料は一本につき400円。
より詳しい情報は、ポット出版のサイトでどうぞ。
トークショー及びフィルム上映は、先着順で各回定員70名になりますが、11/1から同サイトで予約の受付もスタートするそうです。
で、昨日はポット出版さんとアップリンクさんを交えて、上映するフィルムの選考会をしてきました。入手が間に合わなかったものもあり、まだ完全決定には至りませんでしたが、大まかなアウトラインと候補は絞ることができて、一安心。
今回は残念ながら上映を見送ることにしたフィルムの中にも、佳品あり珍作ありの充実したラインナップでした。まさか、日本のゲイ・ポルノ映画で、パゾリーニのパロディ(それも、すご〜くマニアックな内容)にお目にかかるとは……(笑)。
そんなこんなで面白かったんですが、とはいえさすがに、ゲイ・ポルノ映画を続けて何本も見たら、流石に疲れました(笑)。しかも、男女入り交じってゲイ・ポルノ映画鑑賞って……何だか貴重な体験をしてしまったような気もしますが、でも、イベント当日はそれが70人規模になるんですね。楽しみ(笑)。
かくの如き斬新な(?)イベントですので、性別もセクシュアリティも関係なく、皆様、どうぞふるってご参加ください。
もちろん私も、当日は一日中会場に詰める予定です。特にサイン会等の時間は設けませんが、ご希望の方は、私本人かスタッフに、お気軽にお声をお掛けくださいませ。
モデリングの練習とか
ふと思い立って、モデリングの練習を兼ねて、フィギュアの頭を作ってみることにしました。
六角大王を立ち上げて、対象モードでポリゴンをペタペタ貼っていきます。
イメージしたのは文楽人形。文楽の人形の首(かしら)って、個人的には何となくセクシーに感じるもので。ただ、ベースはそれにしつつ、あちらこちらは自分の好みにアレンジしていきます。具体的には、顔全体のシルエットをゴツめに四角くしたり、顎を出し気味にしたり、耳の位置を変えたり。
形が出来たら、ポリゴンを色分けして、とりあえず完成。
別アプリでレンダリングするとどうなるか、ちょっと見てみたくなったので、3DSで書き出してCarraraにインポート。ライティングしてレンダリングしたら、こんな感じに。
坊主頭のせいか昔の軍人さんのようで、なかなか凛々しげで気に入りました。これにガチムチのボディを付けてあげたら、けっこうカッコよくなるかも。
そう思い付いたら、ちょいと試してみたくなったので、再び六角大王を立ち上げます。
さっき軍人っぽいと感じたので、その印象をベースに、越中褌(昔の軍人さんの下着は、越中と決まっていたのですよ)が似合いそうな、少しお腹周りに肉が付いた、恰幅のいい体型にすることにしました。とはいえ、私はデブ専ではないので、せいぜい堅太りくらいで。
あと、あくまでも「人形っぽい」感じにしたいので、ディテールはあまり細かくせずに、デフォルメの雰囲気を頭と合わせて作っていきます。まあ、もっとも私には、リアルな人体をモデリングするほどのスキルもないんですが(笑)。
トルソを作ったところで、再びCarraraにインポート。今回は色分けはせずに、素焼きや常滑焼きで作った塑像みたいにしてみました。
これはこれで、何だか面白い雰囲気になったような。
こんな感じで全身仕上げて、ボーン仕込んでポーズとらせて、『夏祭浪花鑑』みたいな絵を作ったら面白そうだな……とか思いつつ、そこに至る作業の面倒くささを思って、とりあえずはここで中断。
という感じで、トレーニングを兼ねたお遊びのようなモデリングでしたが、こういうのを作っていると、改めて自分の中の人形愛、ピグマリオニズム的な嗜好を感じますね。
FLASHとかアニメーションとか
FLASHてのは、私にとって「興味はあるんだけど触りそびれている」アプリケーションだったんですが、ひょんなことから「体験版は30日間無制限で使用可」だと知って、これ幸いとダウンロードして使ってみることにしました。
アニメーション好きな人間の例に漏れず、私も趣味のアニメーションを作ってみたいな〜、なんて想いはありまして。で、動画を一枚一枚描くのは、技術的にも時間的にもハードルが高いけれど、切り絵みたいな手法ならば、比較的短期間で作れるかも知れない。
また、ウェブ上で見られる各種のFLASHアニメーションには楽しませていただいているし、テレビでやっていた『アークェとガッチンポー』もけっこう好きだったし、そんなこんなでFLASHは、一度いじってみたいアプリケーションだったわけです。
というわけで、何か一本作ってみたいと考えていたところ、ちょうどその頃、趣味で作った音楽で、自分で聞いていて「何だかコブタがキーキー騒いでるみたいだ」と思った曲があったんで、よし、これにコブタのアニメーションを付けてみようと思い付いた。
で、出来上がったのがコレ。
上のブタさんをクリックすると、別ウィンドウが開いてアニメーションがスタートします。
ま、内容はブタが走り回ったり飛んだりするだけですけど、画面構成のシンプルさとテンポの良さにはこだわったつもり。自分では、ちょっとオスカー・フィッシンガーの影響があるかもと思ってます(どこが!)。
MTV風にしたかったので、曲との同期を優先しましたから、CPUのパワーによってはコマ落ちする部分もあるかも知れませんが、そこはご容赦を。因みに私の環境だと、1.42GHzのMac miniでは問題なかったんですが、350MHzのPower Macだと部分的にコマ落ちしちゃいました。
因みに曲の方は、ハイテンションでミニマル・ミュージック風味のテクノです。
PoserとかCarrara 5とか
久々にCarraraをバージョンアップしてみました。Carrara Studio 2からCarrara 5へ。
私の場合Carraraは、スプライン・モデラーかPoserのレンダラー用途がメインでして、今まで使っていたCarrara Studio 2では、データのインポートはWavefront OBJファイル経由でした。
しかし、マテリアル設定をCarrara上でやり直さなければいけないのと、にも関わらず透明マップ関係が、設定をどういじっても不要なシャドウが出てしまったりエッジにフリンジのようなものが出てしまったりと、どうしても上手くいかないので、絵を描く際のシミュレーション以外の用途では、あまり使っていませんでした。
後にCarraraのバージョンが上がり、加えてTransPoserという、Poserデータをそのままインポートできるプラグインも発売されました。これにはかなり食指が動いたんですが、OSのバージョンとCPUパワーの兼ね合いで、今度はCarraraそのもののバージョンアップを断念。で、今日に至ります。
今回は、幸いにしてOSもマシンも新しいから(……っても、OSはPantherだし、ハードもMac mini 1.42GHz+メモリ1GBですから、既に古いスペックですけど)、新しいCarraraも問題なく動きそうなので、思い切ってバージョンアップ。
Carrara 5はネイティブでもPoserデータのインポートは出来るらしいですが、ダイナミック・クロスを使うには、やはりTransPoserプラグインが必要。Carraraは廉価の機能限定版にして、TransPoserはバージョンアップを待って別購入、という手も考えたんですが、プラグイン関係のバージョンアップやリリース情報がどこにもなかったので、ここは思い切って最初からTransPoserがバンドルされているCarrara 5 Proに。……と思ったら、早々とTransPoserもバージョンアップしやがりました。クソ(笑)。
使用感は、何しろ2バージョンとばしなのでウラシマタロウではありますが、うん、使いやすくなってます。
重さに関しては、環境自体が違うので何とも言えませんが、以前のPower Mac G4 350Mhz + Carrara Studio 2のときは、なにをするにもモッタリモッタリしてストレス溜まりまくりでしたが、今回はサクサク……とまではいかないものの、まあ重い軽いという点では、Vueとさほど変わらぬ操作感。
2と比べると、ブラウザのレイアウトが大幅に変わっていますが、これはかなり機能的で使いやすくなった。オブジェクトの移動・拡大縮小・回転といった操作も、2のときはコツを掴みにくくて失敗もままあったんですが、今回はポインタの場所でカーソルの形が変わってくれるので無問題。ホットポイントをいじるにはCapsLockをオンにするとか、ちょいと馴染みがなく直感的ではないようにも感じますが、まあこれも慣れの問題でしょう。右クリックで出すゴーストメニューとかも同様。
あ、一つバグみたいなものも発見。Carraraではカメラビューとレンダリング画像枠がイコールではないので、最終的なレンダリング画像の構図を決めるには、カメラビューの中に「制作フレーム」という別フレームを表示する必要がある。ところが、これがマニュアル通りに「表示メニュー>制作フレームを表示」としても、何だかメッセージが出てきて、それにOKしてもしなくても、カメラビューに変化はなく制作フレームは表示されない。これは困りモンではありますが、とりあえずショートカットのCommand + Option +Fを試してみたら、今度は無事に表示できたのでホッとひと息。
モデラーに関しては、スプラインはともかく、正直ポリゴン・モデラーの方は、やっぱどうもよーワカラン(笑)。頑張ってマスターすればいいんだろうけど、ついつい面倒くさくて、使い慣れた六角大王を立ち上げちゃう(笑)。
しばらくご無沙汰していた間に、Carraraでは風景関係や植生関係の機能がアップしたらしいので、試しにサンプル・ファイルをレンダリングしてみる。
……うわ、けっこうリアル。
植生関係はともかく、地形や空はかなりいい感じ。空と雲は、マンガの背景用にも使えそう。でも、リアルな風景は、やっぱレンダリングにも時間がかかるのね(笑)。アニメーションに使ったら、大変なことになりそうだ(笑)。
プリセットに月や太陽系の惑星といったオブジェクトやシーンもあったので、そっちもレンダリングしてみる。……うん、使える。特に月が嬉しいなぁ。過去に何度か、天文写真的な月の画像が欲しいと思ったことがあるんだけど、使えるものを探すのにけっこう苦労したので。でもCarraraを使えば、プリセットのシーンをちょちょいといじるだけで、ほらこの通り(笑)。
プリセットにはそれ以外にも、ロゴだの商品写真だの室内風景といった、デザイナーさんにとっての実戦向けなシーンもあり。カンプとかに便利かも。
さて、ようやくお目当てのTransPoserを使ってみると……うわ、すっげー便利!(笑)
マテリアル等、何のプラスアルファの必要もなく、そのままスムーズにインポート。マテリアルの再現性もPoser上のイメージと近いので、BryceやVueでレンダリングするときのような、レンダリングするアプリに合ったマテリアル設定を、あらかじめPoser上でしておくといった手間もいらず。
Poserからはライティングもインポートできるので、「別アプリでレンダリングすると、Poserで見ていたときとフィギュアのイメージが違う」なんてお悩みをお持ちの方にも親切設計です。
インポートにあたって、PoserとCarraraのサイズ換算を指定できるのもグー。つまり、別々のファイルで用意した複数のフィギュアを、Carraraで一つのシーンに読み込みたい、なんてときも、このサイズ換算を合わせておけば、Cararra上で大きさ合わせをする必要は一切ない。BryceやVueだと、これは手動で直感的にやるか、もしくはサイズの大きい別オブジェクトをテンプレートとするといった裏技を使う必要があったので、これも便利。
インポート時に元のPoserのシーンファイルとリンクしておけば、修正をしたくなった場合も、Poserのオリジナル・ファイルに手をいれれば、それが自動的にCarraraのシーンにも反映されるのも便利。(ただ、制限はあって、Poser上で新たにオブジェクトを追加とかしても、それは反映されない)
そんなこんなで、Poserとの連携という点では、正直Vue + Moverを上回ってますな、Carrara + TransPoserは。(Shadeは持ってないんで、よーワカラン)
実は、TransPoserを使わなくても、CarraraにはネイティブでPoserファイルをインポートできる機能がありまして、これだとダイナミック・クロスやダイナミック・ヘアーは使えませんが、そのかわりボーンやモーフの情報をインポートできるので、仮にPoserアプリ自体を持っていなくても、PoserフィギュアをCarrara上で編集・アニメート等することが可能です。
ただ、これでインポートすると、めちゃめちゃ重い(笑)。試しに10秒程度のアニメーション付きデータを、このPoserネイティブインポートで読み込んでみたら……フリーズしやがりました(笑)。アニメーション情報を持ち込まないなら、それほど重くはならないのかなぁ。
あと、この方法だと、例えばPoserのテクスチャがRuntimeの中の複数フォルダに分散している、とかいう場合、テクスチャの場所がどこかとか聞いてくるので、いちいち手動で指定しなきゃならない。これが、思っくそ面倒(笑)。TransPoserでは、こーゆー手間もいっさいなしなので、Poserとの連携を考えている方は、やはりプラグインの使用をオススメしたいかな。
さて、Carraraの魅力と言えば、価格のわりに機能が豊富だということと、レンダリングが早いということ。
これを生かして、Poser + Carraraでアニメーションも作ってみたい、というのが今回の購入動機の一つ。Carraraの炎オブジェクトを使えば、Vueではちょっと難しそうな「火あぶり」とかも簡単にできそうだし(笑)、パーティクルを使えば「放尿」なんてのも作れるかもしれないし(笑)。
でまあ、ぼちぼち作ってみると、うん、やっぱレンダリングは早いですね、Carrara。というわけで、ちょいとムービーのワンフレームを、原寸でご紹介。ヤバい部分はマスキング(笑)。
ピクセル比は、DVのワイド画像。レイトレーシングで、パラメーター設定はだいたいデフォルトですが、オブジェクトの精度を1px、アンチエイリアス品質を中に変更。動画なら、この程度で充分キレイだと判断。で、レンダリング所要時間は、1フレームあたり40秒足らずと、かなりストレスなくサクサクいけちゃいます。
まあ、地形のような大量のポリゴンは使っていないし、大気設定もなしなので、Vueとの単純比較はできません。でも、例えば画面左側のスポットライトで使っている、3Dシャドウ付きのボリュームライト。Vueでこれをやると、いきなり処理が重くなって、レンダリングも桁違いに遅くなってしまう。また、Vueのレンダリングは透明マップがあると、これまた劇的に速度が遅くなる。
しかし、Carraraだとそこまでの変化はなく、この程度のシンプルなボリュームライトだったら、レンダリング速度の変化も殆ど気にならないし、透明マップ関係(このシーンだと、左の男の髪、眼球、ヒゲ、あと隠しちゃったけど陰毛など)も、Vueほど極端に遅くなったりはしない感じ。
今後ムービーを作る際は、室内シーンはCarrara、屋外はVueという使い分けになりそう。
そんなこんなで今回のCarrara 5、かな〜り気に入ったので、今後出番が増えそうであります。
Carrara日本語版公式Webサイト。
PoserとかVueとかGarageBandとかLogic Expressとか新しいJamPackとか
前にここで書いた趣味の3DCGムービー制作、ようやくact 3が完成。これで、トータル6分45秒……って、短っ(笑)。
今回はちょいエロ入ってきたんで、こっちにはリンク貼りませんが、近々本家サイトにアップしますんで、18歳以上で興味のある方は覗いてみてください。
で、今回のムービーで今までと違うのは、BGMであります。前回まではGarageBandを使っておりましたが、今回はLogic Expressを使用。
何が一番違うかというと、Logic ExpressだとQuickTimeムービーを読み込めるので、映像と音のシンクロが容易になったこと。
iMovieで映像の編集が終わったら、低解像度のQuickTimeムービーで書き出し、それをLogic Expressで読み込む。すると、Logic Expressにムービーのトラックが出来る。ムービー・トラックとオーディオ・トラックはリンクしているので、ムービーのカーソルを音を入れたいタイミングのフレームに動かして、そのまま任意のオーディオ・トラックにリージョンを作り、ロケーターの位置にノートを打ち込めば良いわけです。
で、これがかなり楽。
前にBGMをGarageBandで作っていた時は、iMovieで映像のアバウトなタイミングを、ストップウォッチや電卓で調べておき、それを元にGarageBandでアバウトな長さのBGMを、モチーフごとのブツ切り状態で作る。そうやって素材が揃ったら、iTunes経由でiMovieにインポートして、二つあるオーディオトラックに交互に配置して、タイミング修正とかフェードアウトやトリムをしていく……って手順だったわけです。
しかし、いかんせんGarageBand上ではアバウトな作業しかできず、いざiMovie上で映像と合わせてみると、ちょっと早すぎたり遅すぎたりといった不満が出て、再度GarageBandに戻ってBPM変えたりして調整……ってな作業の繰り返しで、これがけっこう面倒くさかった。
これがLogic Expressを使うようになってからは、BGM制作はムービーとシンクロさせながら作って一発で完了、それをバウンスしたものを、やはりiTunes経由でiMovieに取り込み、そのままオーディオトラックにペッタリ貼り付ければ、もう完了です。微調整の必要や、再度Logic Expressに戻る必要は、いっさいなし。
という具合で、今回は映像と音のシンクロも、前2回に比べると、ずっとバッチリ合わせられました。しかも、ずっと簡単に。
Logic Express様々であります。
……ってなことを書こうと思ってたんですよ。
でもね、つい昨日だったか、新しく出たiLife ’06に入っている、新しいGarageBand 3の詳細を見たら、うわ、今度のGarageBandには「iMovieプロジェクトのためのスコア機能」ってのが付いてるじゃん(笑)。ってことは、GarageBand 3なら、前述のような映像にシンクロした音を作ることが、Logic Express同様にラクチンみたい。なんでぇ(笑)。
ただ、GarageBand 3に新たに加わった機能は、このiMovie絡みやPodcastやiChat絡みのものばかりで、音楽制作的には、あまり変化はなさそう。エフェクター周りに手が入っているようだけど、テンポチェンジとかはないみたいだし。
あと、拡張ループ&音源のJamPackシリーズから、最初に出ていたJamPack 1が消えて、新たに一つ加わっているところを見ると、別売だったJamPack 1が最初からバンドルされているのかも知れませんね。
ンで、私的にはGarageBandのバージョンアップよりも、ずっと嬉しいニュースが、この新しく出たJamPack 5 World Musicってヤツ! 「うひょ〜、待ってました!」ってカンジ!
実は民族楽器系では、best serviceのEthno World 3というヤツを買ったんですけど、マルチ・インストゥルメントを扱えないGarageBandで使うには重くてねぇ。もっぱらLogic Express専用でしか使っていなかった。
あと、AMGのExpansionPack for GarageBand & Logic 7ってヤツ。これに、バグパイプやユーリアンパイプやマンドリンやフィドルが入っていて、これはGarageBandでも軽いので良く使っているけど。
というわけで、このJamPack 5 World Music、まだApple Storeでも「6週間後発送」という状態だけど、うふふ、もう絶対に買っちゃうもんね(笑)。サントゥールとバラライカとティン・ホイッスルが楽しみ。
でも、12GBだって……。JamPackシリーズの音源やループを、外付けHDで使う方法がイマイチ不明なので、とりあえず内蔵HDのお掃除をして、空きを作らんといかんなぁ……。