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PoserとかCarrara 5とか

 久々にCarraraをバージョンアップしてみました。Carrara Studio 2からCarrara 5へ。
 私の場合Carraraは、スプライン・モデラーかPoserのレンダラー用途がメインでして、今まで使っていたCarrara Studio 2では、データのインポートはWavefront OBJファイル経由でした。
 しかし、マテリアル設定をCarrara上でやり直さなければいけないのと、にも関わらず透明マップ関係が、設定をどういじっても不要なシャドウが出てしまったりエッジにフリンジのようなものが出てしまったりと、どうしても上手くいかないので、絵を描く際のシミュレーション以外の用途では、あまり使っていませんでした。
 後にCarraraのバージョンが上がり、加えてTransPoserという、Poserデータをそのままインポートできるプラグインも発売されました。これにはかなり食指が動いたんですが、OSのバージョンとCPUパワーの兼ね合いで、今度はCarraraそのもののバージョンアップを断念。で、今日に至ります。
 今回は、幸いにしてOSもマシンも新しいから(……っても、OSはPantherだし、ハードもMac mini 1.42GHz+メモリ1GBですから、既に古いスペックですけど)、新しいCarraraも問題なく動きそうなので、思い切ってバージョンアップ。
 Carrara 5はネイティブでもPoserデータのインポートは出来るらしいですが、ダイナミック・クロスを使うには、やはりTransPoserプラグインが必要。Carraraは廉価の機能限定版にして、TransPoserはバージョンアップを待って別購入、という手も考えたんですが、プラグイン関係のバージョンアップやリリース情報がどこにもなかったので、ここは思い切って最初からTransPoserがバンドルされているCarrara 5 Proに。……と思ったら、早々とTransPoserもバージョンアップしやがりました。クソ(笑)。
 使用感は、何しろ2バージョンとばしなのでウラシマタロウではありますが、うん、使いやすくなってます。
 重さに関しては、環境自体が違うので何とも言えませんが、以前のPower Mac G4 350Mhz + Carrara Studio 2のときは、なにをするにもモッタリモッタリしてストレス溜まりまくりでしたが、今回はサクサク……とまではいかないものの、まあ重い軽いという点では、Vueとさほど変わらぬ操作感。
 2と比べると、ブラウザのレイアウトが大幅に変わっていますが、これはかなり機能的で使いやすくなった。オブジェクトの移動・拡大縮小・回転といった操作も、2のときはコツを掴みにくくて失敗もままあったんですが、今回はポインタの場所でカーソルの形が変わってくれるので無問題。ホットポイントをいじるにはCapsLockをオンにするとか、ちょいと馴染みがなく直感的ではないようにも感じますが、まあこれも慣れの問題でしょう。右クリックで出すゴーストメニューとかも同様。
 あ、一つバグみたいなものも発見。Carraraではカメラビューとレンダリング画像枠がイコールではないので、最終的なレンダリング画像の構図を決めるには、カメラビューの中に「制作フレーム」という別フレームを表示する必要がある。ところが、これがマニュアル通りに「表示メニュー>制作フレームを表示」としても、何だかメッセージが出てきて、それにOKしてもしなくても、カメラビューに変化はなく制作フレームは表示されない。これは困りモンではありますが、とりあえずショートカットのCommand + Option +Fを試してみたら、今度は無事に表示できたのでホッとひと息。
 モデラーに関しては、スプラインはともかく、正直ポリゴン・モデラーの方は、やっぱどうもよーワカラン(笑)。頑張ってマスターすればいいんだろうけど、ついつい面倒くさくて、使い慣れた六角大王を立ち上げちゃう(笑)。
 しばらくご無沙汰していた間に、Carraraでは風景関係や植生関係の機能がアップしたらしいので、試しにサンプル・ファイルをレンダリングしてみる。
landscape_carrara
 ……うわ、けっこうリアル。
 植生関係はともかく、地形や空はかなりいい感じ。空と雲は、マンガの背景用にも使えそう。でも、リアルな風景は、やっぱレンダリングにも時間がかかるのね(笑)。アニメーションに使ったら、大変なことになりそうだ(笑)。
 プリセットに月や太陽系の惑星といったオブジェクトやシーンもあったので、そっちもレンダリングしてみる。……うん、使える。特に月が嬉しいなぁ。過去に何度か、天文写真的な月の画像が欲しいと思ったことがあるんだけど、使えるものを探すのにけっこう苦労したので。でもCarraraを使えば、プリセットのシーンをちょちょいといじるだけで、ほらこの通り(笑)。
moon1_carraramoon2_carrara
 プリセットにはそれ以外にも、ロゴだの商品写真だの室内風景といった、デザイナーさんにとっての実戦向けなシーンもあり。カンプとかに便利かも。
 さて、ようやくお目当てのTransPoserを使ってみると……うわ、すっげー便利!(笑)
 マテリアル等、何のプラスアルファの必要もなく、そのままスムーズにインポート。マテリアルの再現性もPoser上のイメージと近いので、BryceやVueでレンダリングするときのような、レンダリングするアプリに合ったマテリアル設定を、あらかじめPoser上でしておくといった手間もいらず。
 Poserからはライティングもインポートできるので、「別アプリでレンダリングすると、Poserで見ていたときとフィギュアのイメージが違う」なんてお悩みをお持ちの方にも親切設計です。
 インポートにあたって、PoserとCarraraのサイズ換算を指定できるのもグー。つまり、別々のファイルで用意した複数のフィギュアを、Carraraで一つのシーンに読み込みたい、なんてときも、このサイズ換算を合わせておけば、Cararra上で大きさ合わせをする必要は一切ない。BryceやVueだと、これは手動で直感的にやるか、もしくはサイズの大きい別オブジェクトをテンプレートとするといった裏技を使う必要があったので、これも便利。
 インポート時に元のPoserのシーンファイルとリンクしておけば、修正をしたくなった場合も、Poserのオリジナル・ファイルに手をいれれば、それが自動的にCarraraのシーンにも反映されるのも便利。(ただ、制限はあって、Poser上で新たにオブジェクトを追加とかしても、それは反映されない)
 そんなこんなで、Poserとの連携という点では、正直Vue + Moverを上回ってますな、Carrara + TransPoserは。(Shadeは持ってないんで、よーワカラン)
 実は、TransPoserを使わなくても、CarraraにはネイティブでPoserファイルをインポートできる機能がありまして、これだとダイナミック・クロスやダイナミック・ヘアーは使えませんが、そのかわりボーンやモーフの情報をインポートできるので、仮にPoserアプリ自体を持っていなくても、PoserフィギュアをCarrara上で編集・アニメート等することが可能です。
 ただ、これでインポートすると、めちゃめちゃ重い(笑)。試しに10秒程度のアニメーション付きデータを、このPoserネイティブインポートで読み込んでみたら……フリーズしやがりました(笑)。アニメーション情報を持ち込まないなら、それほど重くはならないのかなぁ。
 あと、この方法だと、例えばPoserのテクスチャがRuntimeの中の複数フォルダに分散している、とかいう場合、テクスチャの場所がどこかとか聞いてくるので、いちいち手動で指定しなきゃならない。これが、思っくそ面倒(笑)。TransPoserでは、こーゆー手間もいっさいなしなので、Poserとの連携を考えている方は、やはりプラグインの使用をオススメしたいかな。
 さて、Carraraの魅力と言えば、価格のわりに機能が豊富だということと、レンダリングが早いということ。
 これを生かして、Poser + Carraraでアニメーションも作ってみたい、というのが今回の購入動機の一つ。Carraraの炎オブジェクトを使えば、Vueではちょっと難しそうな「火あぶり」とかも簡単にできそうだし(笑)、パーティクルを使えば「放尿」なんてのも作れるかもしれないし(笑)。
 でまあ、ぼちぼち作ってみると、うん、やっぱレンダリングは早いですね、Carrara。というわけで、ちょいとムービーのワンフレームを、原寸でご紹介。ヤバい部分はマスキング(笑)。
dd06_11c
 ピクセル比は、DVのワイド画像。レイトレーシングで、パラメーター設定はだいたいデフォルトですが、オブジェクトの精度を1px、アンチエイリアス品質を中に変更。動画なら、この程度で充分キレイだと判断。で、レンダリング所要時間は、1フレームあたり40秒足らずと、かなりストレスなくサクサクいけちゃいます。
 まあ、地形のような大量のポリゴンは使っていないし、大気設定もなしなので、Vueとの単純比較はできません。でも、例えば画面左側のスポットライトで使っている、3Dシャドウ付きのボリュームライト。Vueでこれをやると、いきなり処理が重くなって、レンダリングも桁違いに遅くなってしまう。また、Vueのレンダリングは透明マップがあると、これまた劇的に速度が遅くなる。
 しかし、Carraraだとそこまでの変化はなく、この程度のシンプルなボリュームライトだったら、レンダリング速度の変化も殆ど気にならないし、透明マップ関係(このシーンだと、左の男の髪、眼球、ヒゲ、あと隠しちゃったけど陰毛など)も、Vueほど極端に遅くなったりはしない感じ。
 今後ムービーを作る際は、室内シーンはCarrara、屋外はVueという使い分けになりそう。
 そんなこんなで今回のCarrara 5、かな〜り気に入ったので、今後出番が増えそうであります。
Carrara日本語版公式Webサイト

PoserとかVueとかGarageBandとかLogic Expressとか新しいJamPackとか

 前にここで書いた趣味の3DCGムービー制作、ようやくact 3が完成。これで、トータル6分45秒……って、短っ(笑)。
 今回はちょいエロ入ってきたんで、こっちにはリンク貼りませんが、近々本家サイトにアップしますんで、18歳以上で興味のある方は覗いてみてください。
 で、今回のムービーで今までと違うのは、BGMであります。前回まではGarageBandを使っておりましたが、今回はLogic Expressを使用。
 何が一番違うかというと、Logic ExpressだとQuickTimeムービーを読み込めるので、映像と音のシンクロが容易になったこと。
 iMovieで映像の編集が終わったら、低解像度のQuickTimeムービーで書き出し、それをLogic Expressで読み込む。すると、Logic Expressにムービーのトラックが出来る。ムービー・トラックとオーディオ・トラックはリンクしているので、ムービーのカーソルを音を入れたいタイミングのフレームに動かして、そのまま任意のオーディオ・トラックにリージョンを作り、ロケーターの位置にノートを打ち込めば良いわけです。
 で、これがかなり楽。
 前にBGMをGarageBandで作っていた時は、iMovieで映像のアバウトなタイミングを、ストップウォッチや電卓で調べておき、それを元にGarageBandでアバウトな長さのBGMを、モチーフごとのブツ切り状態で作る。そうやって素材が揃ったら、iTunes経由でiMovieにインポートして、二つあるオーディオトラックに交互に配置して、タイミング修正とかフェードアウトやトリムをしていく……って手順だったわけです。
 しかし、いかんせんGarageBand上ではアバウトな作業しかできず、いざiMovie上で映像と合わせてみると、ちょっと早すぎたり遅すぎたりといった不満が出て、再度GarageBandに戻ってBPM変えたりして調整……ってな作業の繰り返しで、これがけっこう面倒くさかった。
 これがLogic Expressを使うようになってからは、BGM制作はムービーとシンクロさせながら作って一発で完了、それをバウンスしたものを、やはりiTunes経由でiMovieに取り込み、そのままオーディオトラックにペッタリ貼り付ければ、もう完了です。微調整の必要や、再度Logic Expressに戻る必要は、いっさいなし。
 という具合で、今回は映像と音のシンクロも、前2回に比べると、ずっとバッチリ合わせられました。しかも、ずっと簡単に。
 Logic Express様々であります。
 ……ってなことを書こうと思ってたんですよ。
 でもね、つい昨日だったか、新しく出たiLife ’06に入っている、新しいGarageBand 3の詳細を見たら、うわ、今度のGarageBandには「iMovieプロジェクトのためのスコア機能」ってのが付いてるじゃん(笑)。ってことは、GarageBand 3なら、前述のような映像にシンクロした音を作ることが、Logic Express同様にラクチンみたい。なんでぇ(笑)。
 ただ、GarageBand 3に新たに加わった機能は、このiMovie絡みやPodcastやiChat絡みのものばかりで、音楽制作的には、あまり変化はなさそう。エフェクター周りに手が入っているようだけど、テンポチェンジとかはないみたいだし。
 あと、拡張ループ&音源のJamPackシリーズから、最初に出ていたJamPack 1が消えて、新たに一つ加わっているところを見ると、別売だったJamPack 1が最初からバンドルされているのかも知れませんね。
 ンで、私的にはGarageBandのバージョンアップよりも、ずっと嬉しいニュースが、この新しく出たJamPack 5 World Musicってヤツ! 「うひょ〜、待ってました!」ってカンジ!
 実は民族楽器系では、best serviceのEthno World 3というヤツを買ったんですけど、マルチ・インストゥルメントを扱えないGarageBandで使うには重くてねぇ。もっぱらLogic Express専用でしか使っていなかった。
 あと、AMGのExpansionPack for GarageBand & Logic 7ってヤツ。これに、バグパイプやユーリアンパイプやマンドリンやフィドルが入っていて、これはGarageBandでも軽いので良く使っているけど。
 というわけで、このJamPack 5 World Music、まだApple Storeでも「6週間後発送」という状態だけど、うふふ、もう絶対に買っちゃうもんね(笑)。サントゥールとバラライカとティン・ホイッスルが楽しみ。
 でも、12GBだって……。JamPackシリーズの音源やループを、外付けHDで使う方法がイマイチ不明なので、とりあえず内蔵HDのお掃除をして、空きを作らんといかんなぁ……。

Poser 5とかVue 5 Espritとか(3)

 春頃から仕事の合間にちまちま作っていた、Poser 5とVue 5 Espritを使った3DCGムービーが、ようやく3分(笑)ほどの長さになったので、本家サイトの方にアップしました。
 まあ、本来なら本家のコンテンツはアダルト向けなので、このBlogでは紹介しないようにしているんですが、今回アップしたムービー、出来たのはまだイントロ部分だけなんで、困ったことに(笑)エロくも何ともない。だから、これならこっちでも紹介しちゃってもいいかな、と。
 興味とお時間のおありの方は、見てやってつかあさい。下の画像をクリックすると見られます。
 あ、movファイルなので、見るにはQuick Time Player(バージョン6以上)が必要です。それと、サウンド付きなのでご注意をば。
dd_act01
Act 1 (01:40) – 3.4MB
dd_act02
Act 2 (02:04) – 4.4MB
 制作手順としては、衣装や小道具などは六角大王 Super 4でモデリングし、六角大王やフリーのUV MapperとPhotoshopなんかを組み合わせてマッピング。
 それらをobjファイルでPoser 5にインポートし、ダイナミック・クロスなどの設定をして、フィギュアと組み合わせてから、キャラクター・アニメーションやクロス・アニメーションを作成。フィギュアはどちらもDAZのMichael 2。主人公のカツラとヒゲもDAZ製で、それぞれWedge CutとMillenium Beardというヤツ。
 Poseのアニメーション・ファイルが出来上がったら、それをVue 5 Espritにインポートして(その際にMover 5というプラグインを使用)、砂漠や岩山や雲といった背景を配置。カメラワークや大気アニメーションを組み合わせて、シーン全体のアニメーションを設定、レンダリング。
 レンダリングされたQuick Time Movieを、iMovieにクリップとしてインポート。
 この作業を必要カットごとに繰り返し、ワン・エピソードが揃った時点で、iMovieで編集。
 映像の編集ができたら、GarageBandでカットの尺にあわせたBGMを作成。音が出来たらiTuneに書き出し、再びiMovieにインポートして、映像に合わせて編集。
 ……ってな工程です。
 では、作ってみて気になったor気付いたことを幾つか。
 ダイナミック・クロスですが、Poser上では何の問題もなかったにも関わらず、それをVueにインポートしてレンダリングすると、たまに挙動がおかしいことがある。例えば2秒のアニメーションを作るとして、おおかたは何の問題もないんですが、その中の1、2フレームだけ、クロスがフィギュアに追従しきれずに、フィギュアがクロスを突き破ったりすることがある。
 これに関しては、原因を推察して、回避しようといろいろ試みたんですが、最終的には原因も解決法も見つからず断念。今回アップしたムービーでも、ところどころクロスが破けてしまっているのが、判ると思います。
 Vueのレンダリングは早いですが、ちょっとでもボリュメトリック・ライトなんかを使うと、やはりいきなり重くなる。今回は、目が光るシーンで使いましたが……いや〜、たったこれだけなのに、えらい時間がかかった(笑)。これで大気もボリュメトリックにしたり、ソフトシャドウを組み合わせたりしたら、いったいどうなることやら。やらないけど(笑)。
 Vueのモーションブラーは、最終レンダリング品質にしても、妙に粒状感が目立って、あまり自然には見えない。レンダリング品質を更に上げれば良いのかもしれないけれど、そうなると私の環境では時間がかかりすぎて、趣味のアニメーション制作という意味ではストレスが大きすぎる。けっきょく今回は、モーションブラーはいっさい使いませんでした。
 まあ、気になった点はこのくらいで、あとは至極快適でした。まあ、上を見ればキリはないんでしょうが、少なくとも以前、G4 350MHz + Poser 4でアニメーションを作っていたときよりゃ、何倍も快適です。
 ただ、Vueをかませることで「できること」が増えてしまった分、変にあれもこれもと色気を出して、結局はちょっと中途半端になっちゃったかな、という感もあり。前のように、フィギュアと必要最小限の小道具のみで、あとは地面も背景もないマックロケで、ストーリーも演出もヘッタクレもなく、ひたすら「ヤル」だけのムービーの方が、映像的には面白かったような。BGMを付けるのも、付くとちょっとマジっぽくなっちゃって、「シャレですよ、シャレ」といったユルい感じが薄れちゃったかも。
 あと、私にとっての3DCGアニメーションの面白さって、多分にパペット・アニメーションやグランギニョルやピグマリオニズムといったものの魅力に近いので、変にリアルっぽくなっちゃうのも考えもの。ハイパーリアルな3DCGって、「すごい」とは思うけど「面白い」とは思わないし。そこいらへん今のハリウッドって、リアル系は実写の補助的役割に集中して、キャラクター・アニメーション系はマンガや人形的なデフォルメ世界を志向する、と、はっきり別れているようで、批判はいろいろあるんでしょうけど、個人的には素直に感心しちゃいます。
 とまあ、いろいろあれども、けっこう楽しく作ってきたんですが、はてさて、続きが出来るのは、いったいいつになりますやら(笑)。

Poser 5とかVue 5 Espritとか(続き)

 引き続きPoser 5とVue 5 Espritにハマっております(だから世の中はもうPoser 6なんだってば)。
 とりあえず、今回はVueのアニメーション機能にチャレンジ。Mover 5を入れていないのでPoserのアニメーション情報はインポートできないけど、とりあえずVueでカメラや大気だけでも動かしてみようかと。
 こーゆー気持ちになったのも、Vueのレンダリング速度がけっこう速かったから。Bryceだと、とてもじゃないけど動画にチャレンジしようという気持ちは起こらなかったからなぁ(笑)。
 フィギュアやシーンは、前回作ったヤツの流用。
 テストだから、データが重くなりそうな植生モデルを外して、あとは引きの構図用に遠景を足しただけ。
 で、Vueのアニメーション・ウィザードを立ち上げて、ガイダンス通りにてきとーにやってみる。プレビューしてみると、たったそれだけでもいちおう何だかそれらしげなモノができたもんで、その手軽さにビックリ。
 雛型はこれでできたので、あとはカメラの位置やアングルやタイミングをちょこまか修正。ま、こんなもんかなってのができたたら、解像度をVCDくらいにして、秒15フレームで本番用にレンダリング。
 できあがったファイルをQuicktime Playerで再生してみると……おお、ちゃんと動いている、感動(笑)。
 想像していた以上に簡単だったので、調子にのってもう1パターン作ってみたりして。
 で、できあがった動画をi Movieに持ち込んで、トランジションやGarage bandでテキトーに作ったBGMなんかを追加。i Movieって初めて使ったけど(今までのサイトに上げていた動画は、Quicktime Playerのコピペだけで作ってたのだ)、けっこう使えそうであります。
 そんなこんなで、完成したのがコレ。マイ・ファーストVueムービー(笑)。
HercMovie_t
 画像クリックで動画がスタート(要Real Player)。約24秒、1MB。
 この程度なら、音入れ等の編集作業も含めて、半日でできちゃいました。こりゃあ手軽で楽しい。
 しかし、こーなるとますますフィギュアもVue上で動かしてみたくなるなぁ。
 いやぁ、もう我慢できません。Mover 5購入決定! でゴザイマス(笑)。

Mac miniとかPoser 5とかVue 5 Espritとか

 Mac miniを買いました。……いや、物欲に負けまして(笑)。
 CPUは1.42GHz+メモリ1GB。メモリを増設した分、値段は高めになっちゃいましたが、どーせ買うなら仕事でもそれなりに使えるようにしたいし、備えあれば憂いなしだし。
 でもって、以前に購入したままノータッチだったPoser 5をさっそくインストール。で、立ち上げて動かしてみたら……
 ……軽い。前の環境とは比較にならないくらい、動作が速い。
 考えてみりゃあ、そりゃそうだよなぁ。何てったって前は、Power Mac G4 350MHz+メモリ832MBだし。しかし、Poser 4+旧マシンよりも、Poser 5+新マシンの方が速いとは嬉しい驚き。きっと同じくらいの重さだと想像してたんで。
 って、実はつい先日、Poser 6のリリースが発表されたばかりだというのに、今頃Poser 5ではしゃいでいる自分もどーかと思うけど(笑)。
 ともあれ、Poser 5で最初に試したかったのは、布のシミュレーションをするダイナミック・クロス機能。以前はフィギュアの衣装で、何かと苦労したし。
 ざっとマニュアルを読んだところ、例えば「貫頭衣」みたいな、構造的にシンプルな衣装なら簡単そう。で、さっそく六角大王を立ち上げて、古代風のチュニックとか、アラブ民族衣装のガラベーヤとか、シンプルな構造の服をさくっとモデリング。
 それをPoser 5に読み込んで、愛用モデルGoro君(Michael 2を自分の絵のモデルに合うようにカスタマイズしたもの)に着せて、シミュレーション開始。
 重いだろうなとは思っていたものの、想像していたほどの激重でもない。簡単な静止ポーズにフィッティングさせる分には、ほとんどストレスなし。おまけに仕上がりも、けっこうリアル。基本的なシワの寄りかたとかを見るぶんには、充分に使えそう。
 で、新マシンでPoser 5が充分に使えそうだったので、そうなると以前から気になっていた、もう一つのソフトにも手が出したくなる。
 景観作成ソフトのVue d’Espritシリーズです。Poserとの親和性も高いってゆーし、海外のPoseコミュニティーの作品を見ていても、Vueの絵作りには惹かれるものがあったし。
 で、思いきってVue 5 Espritを購入。インストールして動かしてみたら……
 ……使いやすい。
 同様の景観作成ソフトのBryceを使った人だったら、最初にFLASHで出てくる簡単なチュートリアルを見るだけで基本的な操作は理解できるはず。大気やマテリアルのプリセットも、Bryce同様に豊富にあるし。
 レンダリング・スピードは、Bryceには圧勝。っつーか、Bryce遅すぎ(笑)。でも、ラジオシティやグローバル・イルミネーションを使うと、やっぱりそれなりに時間がかかる。ここいらへんは、Carraraの方が速いかも。
 ただVueだと、簡単なレイ・トレーシングでも、環境光やボリュメトリックをうまく使えば、BryceやCarraraと比べて「自然っぽい」絵は作りやすい気が。昼光の屋外には、かなり威力を発揮しそうです。
 さて、気になるPoserとの連携。
 Vue 5 EspritではPoserのpz3ファイルを、モーションなしならそのまま読み込めるらしい。今までPoserと他ソフトを連携させるには、Poserからobjでエクスポートして、それを他ソフトでインポートしてたんですが、その際に透明度の情報などをインポート先で再度指定し直さなければならなかった。これがけっこう手間でねぇ(笑)。
 で、試しにPoser 5でフィギュアにテキトーなポーズをとらせて、それをセーブしたものを、そのままVue 5 Espritで読み込んでみたら……
 ……何の手間もいらずに、すんなりそのままインポート。すっげー楽チン。
 いろいろと試していたら、たまにモデルは読み込むんだけどテクスチャが抜け落ちちゃうとか、「読み込みません」とか言われちゃうトラブルも出たけど、最終的にはいずれも解決。厳密に検証したわけではないのでエラーの特定はできませんが、どうもライブラリ名やファイルを置くディレクトリ名に日本語を使うとNGってことなのかなぁ。
 とゆーわけで、まずPoser 5で手元のフィギュアにダイナミック・クロスを着用させたデータを作り、それをそのままVue 5 Espritで読み込み、テキトーにプリセットを組み合わせただけの絵を一枚作ってみました。
 それがこれ。大きい画像を見たい方はクリック。
vueposer_herc_test01
 ソード&サンダル映画で「ありがち」なワン・シーン(笑)。ホントはもっとエロエロなのも作ったんですが、いちおうこのBlogでは「どエロ」はやめようと思っているんで、まあこの程度で。……とはいえ、パンチラならぬチンチラしちゃってますが(笑)。
 この程度なら、何の手間もなくさくっとできちゃいます。こりゃあ、これからいろいろと使えそうだぁ。
 さて、話はPoser 5のダイナミック・クロスに戻りますが、フィギュアにリアルな布を着せたら、今度は動かしてみたくなるのが人の性。
 で、これまたPoserプリセットのモーション・ファイルを使って、Goro君に腰布巻いて走らせてみました。
LoinclothRun_t
 動画を見たい方は画像をクリック。サイズは128KB、たった3秒(笑)。(rmファイルなので、動画を見るにはReal Playerがインストールされている必要あり)
 ……腰布がずり落ちそうで、何だかスリリング(笑)。
 布が小さいせいもあって、ダイナミック・クロスの計算時間は早かった。ムービーの作成時間も、プレビュー画像モードだから激速。そのかわり、布の裏面とかはレンダリングされてないけど。
 ついでにもひとつ、アラブ人に扮してガラベーヤ姿で歩いて貰いました。
GalabeyaWalk_t
 サイズは136KB、同じくたった3秒(笑)。
 ……何だか酔っぱらいのようです(笑)。ちょっとひっつれた感じなのは、Poserのせいなのか、はたまた私の縫製(モデリングだろ)が悪いせいか(笑)。股間がモッコリしてますが、じっさいエジプトあたりではこーゆーお方を良く見かけます(笑)。
 こっちは布の分量や、布が衝突するフィギュアのパーツが多いせいか、さっきの腰布より計算は時間がかかりました。
 しかし、こーやって動かしてみると、困ったことに、今度はVue 5上でも動かしてアニメーションを作ってみたくなる。Mover 5というプラグインを買うか、Vue 5を上位バージョンにグレードアップすれば可能なんだが、肝心要の作る時間が……むむむ。

intuos 3

 ペン・タブレットを買い替えました。Wacomの初代intuosから、新しく出たintuos 3に乗り換え。
 以前、児雷也画伯が「cintiq(液晶タブレット)いいよ〜」とのたまっておられて、そっちにも惹かれるものはあったんですが、intuos 3の売りの一つである、ズームを割り当てられるトラックパッドってのが、やっぱ何とも魅力的でして。
 あと店頭で実物を見て、デザインのスマートさにも一目惚れ(笑)。
 本体の色が二種類あり、ホントはシャンパン・ゴールドみたいな「クリスタル・シルバー」って色の方が気に入ったんですが、残念ながら私が買いたかった入力エリアがA4サイズの、前に使っていたのと同じサイズのヤツだけが、何故か色が「クリスタル・グレー」だけ。これも他のと一緒で、二色用意してくれりゃいいのに……ケチ。
 実際使ってみた感触は、まず私が「絵を描く」のにメインに使っているPainterの場合は、至極快適。私の場合、Painterで使うキーボードのショートカットは限られているので(移動、回転、スポイト、ズーム、ブラシサイズの変更、undoくらいでしょうか)このタブレットのトラックパッドと4つのファンクション・キーを使えば、ほとんどタブレット上だけでサクサク作業が進みます。ただ、回転だけが何故か上手くいかない。何でだろう?? トラックパッドを使ったズーム機能は、なかなか便利です。若干コントロールにコツがいるようで、現時点では一段階ズームするつもりが二段階になっちゃったり(Painter 6なので無段階ズームじゃないんです)、ちょいと戸惑うことも多々ありますが、まあこれは慣れの問題でしょう。
 Photpshopの場合は、私がPhotoshop上でする作業は、絵を描くというより「塗る・貼る・加工する」等の「編集」作業の方が多いせいか、キーボードのショートカットやアクションを振り分けたファンクション・キーの使用頻度も、Painterに比べると段違いに多い。選択範囲関係、ツールの切り替え、クイック・マスクなどなど、とにかくショートカットを良く使うので、とてもじゃないがタブレットだけでOKというわけにはいかず、こちらはさほど恩恵はないかも。
 intuos 3のペン先は、スタンダード、摩擦係数が大きいフェルトタッチ、筆圧でクッションになるストロークと、最初から三種類付属しているのも売りですが、私は今まで普通のペンとストローク・ペンの二刀流だったんで、まさか使い分けるたびにペン先を抜いたり刺したりするわけにもいかず(そんな作業効率の悪いコト、やってられっかい)、結局最初っから別売のペンも一緒に買うことになりました。
 フェルトタッチは、摩擦係数が大きいために「紙と鉛筆」の感触に近いとのことですが、うむむ、これはやはり「紙とインクのかすれたマーカー」の感触です。キュッキュ軋む感がある。短い筆致で描くときは、滑るカンジがなくてなかなかイイ感じなんですが、勢いをつけて長いストロークを描くときは、ちょいとこの軋みが気になる。う〜ん、やっぱりもう一本ペンを買って、三刀流にしようかなぁ……。
 ペン軸の太さが、以前のデフォルトの細いものよりも、別売だったプロフェッショナル・ペンのように太いものになったのは嬉しい。以前の細い軸のストローク・ペンで作業していると、けっこう手が疲れたりしてたもんで。
 実は、ちょっと前にキーボードがイカれちゃって買い換えたばかりでして、そのとき一緒にマウスも調子が悪かったんで買い換えて、そこに今回タブレットも新調したので、図らずも入力デバイスが一挙に一新となりました。これはちょいと気分転換になってヨロシイです。
 来年くらいには、そろそろ本体も買い換えたいなぁ。なにしろ、今使っているPower Mac G4/350Mhzだと、Carrara 2とかIllustlator 10とか重くて重くて。このスペックじゃOS X入れても重そうだし、Poser 5も使えないし、Vue d’Epsritも試してみたいけど無理だし。
 そろそろPainter 9も出るみたいだし、来年あたり作業環境を一気にOS Xに一新したいんだが……う〜ん、ソフトのバージョンアップと周辺機器の買い換えで、いったい幾らかかるのか、考えただけでオソロシイ(笑)。
 あとな〜、Digicomi ToolsがOS Xに対応してくれないかな〜。