雑記」カテゴリーアーカイブ

PoserとかVueとかGarageBandとかLogic Expressとか新しいJamPackとか

 前にここで書いた趣味の3DCGムービー制作、ようやくact 3が完成。これで、トータル6分45秒……って、短っ(笑)。
 今回はちょいエロ入ってきたんで、こっちにはリンク貼りませんが、近々本家サイトにアップしますんで、18歳以上で興味のある方は覗いてみてください。
 で、今回のムービーで今までと違うのは、BGMであります。前回まではGarageBandを使っておりましたが、今回はLogic Expressを使用。
 何が一番違うかというと、Logic ExpressだとQuickTimeムービーを読み込めるので、映像と音のシンクロが容易になったこと。
 iMovieで映像の編集が終わったら、低解像度のQuickTimeムービーで書き出し、それをLogic Expressで読み込む。すると、Logic Expressにムービーのトラックが出来る。ムービー・トラックとオーディオ・トラックはリンクしているので、ムービーのカーソルを音を入れたいタイミングのフレームに動かして、そのまま任意のオーディオ・トラックにリージョンを作り、ロケーターの位置にノートを打ち込めば良いわけです。
 で、これがかなり楽。
 前にBGMをGarageBandで作っていた時は、iMovieで映像のアバウトなタイミングを、ストップウォッチや電卓で調べておき、それを元にGarageBandでアバウトな長さのBGMを、モチーフごとのブツ切り状態で作る。そうやって素材が揃ったら、iTunes経由でiMovieにインポートして、二つあるオーディオトラックに交互に配置して、タイミング修正とかフェードアウトやトリムをしていく……って手順だったわけです。
 しかし、いかんせんGarageBand上ではアバウトな作業しかできず、いざiMovie上で映像と合わせてみると、ちょっと早すぎたり遅すぎたりといった不満が出て、再度GarageBandに戻ってBPM変えたりして調整……ってな作業の繰り返しで、これがけっこう面倒くさかった。
 これがLogic Expressを使うようになってからは、BGM制作はムービーとシンクロさせながら作って一発で完了、それをバウンスしたものを、やはりiTunes経由でiMovieに取り込み、そのままオーディオトラックにペッタリ貼り付ければ、もう完了です。微調整の必要や、再度Logic Expressに戻る必要は、いっさいなし。
 という具合で、今回は映像と音のシンクロも、前2回に比べると、ずっとバッチリ合わせられました。しかも、ずっと簡単に。
 Logic Express様々であります。
 ……ってなことを書こうと思ってたんですよ。
 でもね、つい昨日だったか、新しく出たiLife ’06に入っている、新しいGarageBand 3の詳細を見たら、うわ、今度のGarageBandには「iMovieプロジェクトのためのスコア機能」ってのが付いてるじゃん(笑)。ってことは、GarageBand 3なら、前述のような映像にシンクロした音を作ることが、Logic Express同様にラクチンみたい。なんでぇ(笑)。
 ただ、GarageBand 3に新たに加わった機能は、このiMovie絡みやPodcastやiChat絡みのものばかりで、音楽制作的には、あまり変化はなさそう。エフェクター周りに手が入っているようだけど、テンポチェンジとかはないみたいだし。
 あと、拡張ループ&音源のJamPackシリーズから、最初に出ていたJamPack 1が消えて、新たに一つ加わっているところを見ると、別売だったJamPack 1が最初からバンドルされているのかも知れませんね。
 ンで、私的にはGarageBandのバージョンアップよりも、ずっと嬉しいニュースが、この新しく出たJamPack 5 World Musicってヤツ! 「うひょ〜、待ってました!」ってカンジ!
 実は民族楽器系では、best serviceのEthno World 3というヤツを買ったんですけど、マルチ・インストゥルメントを扱えないGarageBandで使うには重くてねぇ。もっぱらLogic Express専用でしか使っていなかった。
 あと、AMGのExpansionPack for GarageBand & Logic 7ってヤツ。これに、バグパイプやユーリアンパイプやマンドリンやフィドルが入っていて、これはGarageBandでも軽いので良く使っているけど。
 というわけで、このJamPack 5 World Music、まだApple Storeでも「6週間後発送」という状態だけど、うふふ、もう絶対に買っちゃうもんね(笑)。サントゥールとバラライカとティン・ホイッスルが楽しみ。
 でも、12GBだって……。JamPackシリーズの音源やループを、外付けHDで使う方法がイマイチ不明なので、とりあえず内蔵HDのお掃除をして、空きを作らんといかんなぁ……。

GarageBandとかLogic Expressとか趣味の音楽サイトとか自主制作盤とか

 前にここで「GarageBandにハマってしまい、今度はLogicにアップグレードしたくなってきた」な〜んて書いたんですが、ははは、実はその後けっこうすぐにガマンしきれなくなり、Logicの廉価版Logic Express 7を買ってしまいました(笑)。
 で、心配だったCPUパワーの方なんですが、いやぁ全く問題なし。Mac mini 1.42GHz+メモリ1GBで、サクサク動いとります。つーか、かえってGarageBandの方が重いくらい。
 いや、重いというと、ちょっと語弊があるかな。操作感に差があるというわけではないので。
 ただ、GarageBandでソフトウェア音源トラックをどんどん増やしていくと、そのうち「もうこれ以上は増やせないわよっ!」なんてメッセージが出て怒られちゃうんですが、そんなファイルをLogic Expressで開いたら、読み込みもトラック追加も全く無問題だったりするんですな。
 まあ、Logic Expressでも、重たいエフェクトとかをばんばんかけちゃうと、処理的にトラブルも出てくるんでしょうが、私の場合は、ビットクラッシャーだのディストーションだのアンプシミュレーターだのといった、歪ませ系エフェクトはあんまり使わないせいか、今んところ特にトラブルはないです。
 ただまあ、これは趣味の問題なんだけど、Logic Expressの黒っぽい作業画面って、なんだか本格的っぽくて、GarageBandのキャンディポップなGUIに比べると、ちょっと「楽しさ」に欠ける(笑)。
 でも、Logic Expressにして、BPMや拍子を曲の途中で変えられるようになったし(GrageBandではできなかった)、トランスポーズだのベロシティの調整だの編集機能は豊富だし(豊富すぎてなかなか全体を把握できないくらい)、もちろんデフォルトのエフェクターは豊富だし、そのかけ方もトラックの途中で自在に変えられるし(GrageBandではこれもできなかったんだよなぁ)、音源も増えたし(しかもGarageBandのそれもそのまま使えるし)、何よりミックス作業が細かいところまでいじれて楽しいし……ってな具合で、基本的には大満足です。
 そんなこんなで最近は、GarageBandで曲を6〜8割方作って、それをそのままLogic Expressに読み込んで、音色の調整だのトラックの追加だのといった細かな作業をして、Logic Express上でミックスダウン……ってなやり方がデフォルトになりました。
 ……で、気がついたら出来上がった曲が、述べ4時間以上溜まっていまして。
 その……ついつい血迷って、それ専用の音楽サイトまで立ち上げてしまいましたとさ(笑)。
 更には、自主制作盤まで作っちゃって、イェ〜イ、インディーズ・デビュー(笑)。
 試聴ファイルから自主制作盤の販売まで、あれこれ取りそろえておりますんで、「こいつ、どんな音楽やってんだ」と興味のおありになる方は、どうぞ遊びに来てやってくださいまし。
 あ、本業のネタとはまったく関係なしなんで、エロだの変態だのはございませんで、えらい健全(笑)。しかも自分の中のドロドロは、仕事でけっこう出きってしまっているらしく、音楽の方は、何つーかその……えらい「メルヒェンな人(笑)」になっちゃってます(メンヘルじゃないわよ)。
 特に自主制作盤の方は、いろいろ作った曲の中から、ある程度共通するニュアンスのものを選んだんで、かなりソフトな感触に。ひょっとしたら「癒し系」かも(笑)。
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Poser 5とかVue 5 Espritとか(3)

 春頃から仕事の合間にちまちま作っていた、Poser 5とVue 5 Espritを使った3DCGムービーが、ようやく3分(笑)ほどの長さになったので、本家サイトの方にアップしました。
 まあ、本来なら本家のコンテンツはアダルト向けなので、このBlogでは紹介しないようにしているんですが、今回アップしたムービー、出来たのはまだイントロ部分だけなんで、困ったことに(笑)エロくも何ともない。だから、これならこっちでも紹介しちゃってもいいかな、と。
 興味とお時間のおありの方は、見てやってつかあさい。下の画像をクリックすると見られます。
 あ、movファイルなので、見るにはQuick Time Player(バージョン6以上)が必要です。それと、サウンド付きなのでご注意をば。
dd_act01
Act 1 (01:40) – 3.4MB
dd_act02
Act 2 (02:04) – 4.4MB
 制作手順としては、衣装や小道具などは六角大王 Super 4でモデリングし、六角大王やフリーのUV MapperとPhotoshopなんかを組み合わせてマッピング。
 それらをobjファイルでPoser 5にインポートし、ダイナミック・クロスなどの設定をして、フィギュアと組み合わせてから、キャラクター・アニメーションやクロス・アニメーションを作成。フィギュアはどちらもDAZのMichael 2。主人公のカツラとヒゲもDAZ製で、それぞれWedge CutとMillenium Beardというヤツ。
 Poseのアニメーション・ファイルが出来上がったら、それをVue 5 Espritにインポートして(その際にMover 5というプラグインを使用)、砂漠や岩山や雲といった背景を配置。カメラワークや大気アニメーションを組み合わせて、シーン全体のアニメーションを設定、レンダリング。
 レンダリングされたQuick Time Movieを、iMovieにクリップとしてインポート。
 この作業を必要カットごとに繰り返し、ワン・エピソードが揃った時点で、iMovieで編集。
 映像の編集ができたら、GarageBandでカットの尺にあわせたBGMを作成。音が出来たらiTuneに書き出し、再びiMovieにインポートして、映像に合わせて編集。
 ……ってな工程です。
 では、作ってみて気になったor気付いたことを幾つか。
 ダイナミック・クロスですが、Poser上では何の問題もなかったにも関わらず、それをVueにインポートしてレンダリングすると、たまに挙動がおかしいことがある。例えば2秒のアニメーションを作るとして、おおかたは何の問題もないんですが、その中の1、2フレームだけ、クロスがフィギュアに追従しきれずに、フィギュアがクロスを突き破ったりすることがある。
 これに関しては、原因を推察して、回避しようといろいろ試みたんですが、最終的には原因も解決法も見つからず断念。今回アップしたムービーでも、ところどころクロスが破けてしまっているのが、判ると思います。
 Vueのレンダリングは早いですが、ちょっとでもボリュメトリック・ライトなんかを使うと、やはりいきなり重くなる。今回は、目が光るシーンで使いましたが……いや〜、たったこれだけなのに、えらい時間がかかった(笑)。これで大気もボリュメトリックにしたり、ソフトシャドウを組み合わせたりしたら、いったいどうなることやら。やらないけど(笑)。
 Vueのモーションブラーは、最終レンダリング品質にしても、妙に粒状感が目立って、あまり自然には見えない。レンダリング品質を更に上げれば良いのかもしれないけれど、そうなると私の環境では時間がかかりすぎて、趣味のアニメーション制作という意味ではストレスが大きすぎる。けっきょく今回は、モーションブラーはいっさい使いませんでした。
 まあ、気になった点はこのくらいで、あとは至極快適でした。まあ、上を見ればキリはないんでしょうが、少なくとも以前、G4 350MHz + Poser 4でアニメーションを作っていたときよりゃ、何倍も快適です。
 ただ、Vueをかませることで「できること」が増えてしまった分、変にあれもこれもと色気を出して、結局はちょっと中途半端になっちゃったかな、という感もあり。前のように、フィギュアと必要最小限の小道具のみで、あとは地面も背景もないマックロケで、ストーリーも演出もヘッタクレもなく、ひたすら「ヤル」だけのムービーの方が、映像的には面白かったような。BGMを付けるのも、付くとちょっとマジっぽくなっちゃって、「シャレですよ、シャレ」といったユルい感じが薄れちゃったかも。
 あと、私にとっての3DCGアニメーションの面白さって、多分にパペット・アニメーションやグランギニョルやピグマリオニズムといったものの魅力に近いので、変にリアルっぽくなっちゃうのも考えもの。ハイパーリアルな3DCGって、「すごい」とは思うけど「面白い」とは思わないし。そこいらへん今のハリウッドって、リアル系は実写の補助的役割に集中して、キャラクター・アニメーション系はマンガや人形的なデフォルメ世界を志向する、と、はっきり別れているようで、批判はいろいろあるんでしょうけど、個人的には素直に感心しちゃいます。
 とまあ、いろいろあれども、けっこう楽しく作ってきたんですが、はてさて、続きが出来るのは、いったいいつになりますやら(笑)。

地震とかDVDとか

 夕方の地震、けっこう大きくてビビりました。
 とりあえずタバコを消して、スリッパはいて(何かで地震の時はスリッパ必須と聞いたので)、本棚が倒れても下敷きにならなさそうな位置に移動したら、台所の方から何かドザドサ落ちる音が。
 後で落ち着いてから確認したら、DVDラックの上に横積みにしていた古いVHSテープが落っこってました。MTV関係(The OrbやらClannadやらブリジット・バルドーやら)とか、中古屋のワゴンセールで買った珍品映画(『犯(や)られた刑事(デカ)』やら『マルキ』やら)が、床に散乱(笑)。
 実際、我が家には、いたるところに本やらビデオやらDVDやらCDやらが、林立する蟻塚の如く突っ立っておりまして、地震の後、そんな状態を良く知る友人から「大丈夫? 本の下敷きになってない?」という、ご心配の電話が掛かってきたくらいで(笑)。
 そんな状況にも関わらず、やっぱり好きな映画がソフト化されると買わずにはいられないわけでして、しかも最近は、ネットショップで予約しておくと割引だったりもするもんですから、地震があった今日も、『サスペリア アルティメット・コレクションBOX』と『映画はおそろしいBOX』と『ドリームチャイルド』と『日本のいちばん長い日』が、ドドドッとまとめて届きました(笑)。
『サスペリア アルティメット・コレクション』は、事前に告知されていた「温度で色の変わるアウターケース」ってのが、いったい何のこっちゃいと思っていたんですが、届いた現物に触ってみて……納得!
 いやぁ、こりゃいいわ! こーゆー遊び心は大歓迎であります。嬉しくなって、相棒が仕事から帰ってきたら、さっそく「ね、ね、触ってみ!」とBOXを押しつけたりして。
 これを読んで「何のこっちゃい」と思われた方は、ぜひ店頭で現物に触ってみてくださいな。あ、でも『サスペリア Part 2』を見ていないと、この感激は判らないかも。
 で、今夜はさっそく『サスペリア』を鑑賞したんですが、うわ、画質がいい! 以前に出ていたDVDとは段違い! ひ〜、買い直して良かった!
 この『サスペリア』、昔は恐い映画が大の苦手だった私が、一気にホラー映画好きになってしまった思い出の一本だったりするもんで、このクオリティ・アップは実に嬉しい限りでした。
『映画はおそろしいBOX』の収録作の方は、浅学にして『生き血を吸う女』ってのはよー知らんのですが、残る『白い肌に狂う鞭』と『回転』は、もう念願のDVD化でしたから、もう嬉しくて嬉しくて。
 あ〜、あとは『血とバラ』や『チェンジリング』も出ないかなぁ。
 念願のDVD化というと、今回の『ドリームチャイルド』もそうでして、いやあ、よくぞ出してくださった!
 公開当時に劇場で一回見たきりなので、細部は良く覚えていないですが、小品ながら心に残る思い出の一本であります。
「不思議の国のアリス」の作者ルイス・キャロルの生誕百年祭に、かつてアリスのモデルであった老婆が呼ばれ、キャロルの思い出を語るという内容を、小説を再現した幻想シーン(『ダーク・クリスタル』『ラビリンス 魔王の迷宮』『ストーリーテラー』なんかのジム・ヘンソンが担当)を交えながら綴っていくんですが、キャロルのペドフィリアという部分にもしっかり触れつつ、最後にはしみじみとした余韻が残る。
 再見しても、そういった好印象が変わらないと良いんですけど。私の心の中では、現在、楽しみと不安がちょっと同居中。
『日本のいちばん長い日』も、これまたむか〜しテレビ放送で一度見たきりなんですが、暗い重い長いと三拍子揃いつつ、でも面白いかったし見応えあったし、特に緊張感とかスゴかった記憶があるし、三船敏郎の切腹シーンも脳裏に焼き付いている。
 今度はぜひ『血と砂』(やはり岡本喜八+三船敏郎+軍人モノ)をDVD化して欲しい。
 昨日は昨日で、ロシアに注文していたアレクサンドル・プトゥシコの『イリヤ・ムウロメツ(豪勇イリア/巨竜と魔王征服)』が届いたんで、早速鑑賞しました。
 イリヤ・ムウロメツと言えば、お好きな方なら「筒井康隆+手塚治虫」を思い出されるでしょうし、監督のプトゥシコも、人形アニメーション好きなら、人形アニメによるモブシーンが有名な『新ガリバー』、普通の映画ファンなら、ソ連初のカラー映画にして日本で最初に公開されたカラー映画『石の花』、カルト系やホラー好きなら『妖婆・死棺の呪い』でお馴染みでしょう。
 で、この『イリヤ・ムウロメツ』、私は初見だったんですが、ラストに出てくるドラゴン、怪獣世代の日本人なら間違いなく「あ、キングギドラ」って思いますね、きっと(笑)。ひょっとして、本当にこれが元ネタなのかしらん。
 モブやセットのスケールは惜しみなく、画面はそういった映画的なスケール感と、舞台的な様式美が美しく混淆し、ファンタスティック映画的な楽しさも満載。物語やキャラクターが、あくまでも民話的なシンプルさから逸脱しないのは、私的には楽しめたんですが、物足りなさを感じる方もいそうではあります。
 主人公のイリヤが、少なくとも最初は若者のはずなのに、どう見てもオッサンなのはご愛敬。まあ、こーゆーヒゲ熊オヤジが主演を張るファンタジー映画ってのは、私としては嬉しいけど(笑)。ラストのまとめが、いかにも「社会主義国家的」になってるのも、まあいたしかたなし。
 あと、ちょっと「SM的興趣」を擽られるシーンがあったのも、個人的にはお得感(笑)。
 嫌な方は、この段は飛ばすように。
 えーとですね、この映画ではロシア(キエフ)が蛮族(モンゴル人かタタール人か…とにかくアジア系)に襲われるわけです。で、その蛮族の首領が座している椅子が、いわゆる「人間椅子」なの。
 どーゆーものか説明しますと、鎖に繋がれた逞しい裸のロシア人奴隷(しかもヒゲ面)が、10人くらい円座になっていて、その肩の上に大きな円盤が乗っていて、首領はその上に胡座かいているんですな。で、首領はそこし座りながら、踊り子のダンスなんぞを鑑賞するんですが、その舞台も同じく「人間舞台」でね。裸の奴隷が身体で支えている。しかもこっちは、板の縁にはグルリと燭台が突き出ていて、そこに蝋燭が燃えてたり。
 こーなると私の頭は、「踊り子が踊るたびに、その動きと重みに背骨が軋み、しかも揺れる蝋燭から熱涙が、裸の肌に降り注ぐ……」なんての、自動的に脳内補完しちゃうもですから、もうムラムラでゴザイマス(笑)。
 まあ、もちろんそんな描写はないですけど、カラーの実写映画で、しかもけっこうなスケールでこーゆー絵を見せられるとね、なかなかくるものがあって、すっげー「得した感」アリでした(笑)。
 因みにこの『イリヤ・ムウロメツ』のDVD、ロシア盤とはいえ日本語字幕もしっかり入っています。
 版元のRUSCICOというところは、日本のIVCと提携しているらしく、このRUSCICO盤はけっこうIVCからコンスタントに国内発売されるんで(同じプトゥシコ監督の『サルタン王物語』は既に発売済み)、これも待てばそのうち日本盤が出るかも。あ、でも、だいぶ前にロシア盤が出た、初の米ソ合作映画『青い鳥』(光の女王がエリザベス・テイラー、夜の女王がジェーン・フォンダ、「贅沢」がエヴァ・ガードナーっつー豪華キャスト……なんだけど、映画自体は凡作。私は嫌いじゃないけど)とか、まだ日本盤が出る気配がないから、本当に出るかどうかは判りません。
 ただ、このIVCの出す国内盤って、ジャケが日本語になってるだけで、ディスクの中身はロシア盤と一緒。ロシア盤で日本語字幕が付いていない映像特典とかは、日本盤になっても字幕なしのまんまなので、私はたいがい待ちきれずに、ロシア盤を買っちゃってます(笑)。

巨竜と魔王征服 イリヤ・ムーロメッツ[DVD] 巨竜と魔王征服 イリヤ・ムーロメッツ[DVD]
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発売日:2006-04-26
青い鳥 [DVD] 青い鳥 [DVD]
価格:¥ 4,935(税込)
発売日:2006-06-30

 そうそう、あと個人的な偏愛映画の一つ、ルー・フェリグノのB級ファンタジー映画『超人ヘラクレス』も、続編と併せて2in1で、ようやくアメリカでDVD化されまして、注文してたのが数日前に届いたんですが、まあいいかげん長くなったので、その話はまたの機会にということで。

GarageBandとかMIDIキーボードとか

 買っちまいました、MIDIキーボード。
 お値段的にお手頃だった「M-Audio Keystation 49e」ってヤツ。
 ガキの頃、7歳までピアノは習っていたんですが(ブルグミューラーやツェルニーのアタマくらいまで……って言えば、ピアノを習ったことのある人だったらお判りかと)、鍵盤をいじるのはそれ以来なんで、何と34年のブランク(笑)。
 当然、指はぜんぜん動かない。にも関わらず、当時発表会で弾いた曲なんかは、最初の方だけなら身体が勝手に覚えていたりするんで、ビックリです(笑)。
 んでまあ、仕事の合間に息抜きを兼ねて、つらつら音楽なんぞを作ってみたりしてたら、いやぁ、楽しい楽しい。
 それにしても、ちょっとロック・ミュージシャンに憧れてた(笑)中学時代に、「ミュージック・ライフ」や「音楽専科」といった音楽雑誌に載ってた広告で、ミニ・モーグ(当時は「ムーグ」って言ってましたけど)だのポリ・モーグだのアープ・オデッセイだのメロトロンだの(プログレ小僧だったせいもあり、憧れはシンセ系に偏っております)を、値段の高さに仰天しつつ指をくわえて眺めていた頃からすると、パソコンについてたオマケのソフト+1万そこそこのキーボードで音楽制作を楽しめるなんて、うむむむ、まさに隔世の感。
 って、ババくさい感想だなぁ、我ながら(笑)。
 まあ、指は動かなくても、タイミング補正してくれるクォンタイズっつー強い味方もあるし(笑)、ミスタッチも後でエディター使って修正できるし(笑)、もう、書道で言うところの「ちょうちん」しまくりではあるものの、テキトーに音楽作っては遊んでいます。
 で、どんなジャンルかといいますと、これが日頃の雑食性が反映されたようなとりとめのなさでして。
 最初に出来たのは「スーダン歌謡風」だし、次は「スメタナ風」だし、この間なんて「ブラスがガンガン効いたカッコいいハウスを作ってみよう!」と意気込んでトライしたものの、出来上がったものはなぜか「いなたいドドンパ」にしか聞こえなかった(笑)。
 とゆーわけで、とっても楽しいんですが、困ったことに、今度はGarageBandからLogicにアップグレードしたくなってきちまいまして(笑)。
 いや、だってホラ、こーなると今度はソフトシンセとかさぁ、使ってみたくなっちゃって。それこそモーグやメロトロンのエミュレーター(……でいいのかな?)なんかもあるし。
 でもな〜、LogicだとMac miniじゃツラそうだしな〜。
 む〜ん、泥縄。ああ、困った(笑)。

Poser 5とかVue 5 Espritとか(続き)

 引き続きPoser 5とVue 5 Espritにハマっております(だから世の中はもうPoser 6なんだってば)。
 とりあえず、今回はVueのアニメーション機能にチャレンジ。Mover 5を入れていないのでPoserのアニメーション情報はインポートできないけど、とりあえずVueでカメラや大気だけでも動かしてみようかと。
 こーゆー気持ちになったのも、Vueのレンダリング速度がけっこう速かったから。Bryceだと、とてもじゃないけど動画にチャレンジしようという気持ちは起こらなかったからなぁ(笑)。
 フィギュアやシーンは、前回作ったヤツの流用。
 テストだから、データが重くなりそうな植生モデルを外して、あとは引きの構図用に遠景を足しただけ。
 で、Vueのアニメーション・ウィザードを立ち上げて、ガイダンス通りにてきとーにやってみる。プレビューしてみると、たったそれだけでもいちおう何だかそれらしげなモノができたもんで、その手軽さにビックリ。
 雛型はこれでできたので、あとはカメラの位置やアングルやタイミングをちょこまか修正。ま、こんなもんかなってのができたたら、解像度をVCDくらいにして、秒15フレームで本番用にレンダリング。
 できあがったファイルをQuicktime Playerで再生してみると……おお、ちゃんと動いている、感動(笑)。
 想像していた以上に簡単だったので、調子にのってもう1パターン作ってみたりして。
 で、できあがった動画をi Movieに持ち込んで、トランジションやGarage bandでテキトーに作ったBGMなんかを追加。i Movieって初めて使ったけど(今までのサイトに上げていた動画は、Quicktime Playerのコピペだけで作ってたのだ)、けっこう使えそうであります。
 そんなこんなで、完成したのがコレ。マイ・ファーストVueムービー(笑)。
HercMovie_t
 画像クリックで動画がスタート(要Real Player)。約24秒、1MB。
 この程度なら、音入れ等の編集作業も含めて、半日でできちゃいました。こりゃあ手軽で楽しい。
 しかし、こーなるとますますフィギュアもVue上で動かしてみたくなるなぁ。
 いやぁ、もう我慢できません。Mover 5購入決定! でゴザイマス(笑)。

Mac miniとかPoser 5とかVue 5 Espritとか

 Mac miniを買いました。……いや、物欲に負けまして(笑)。
 CPUは1.42GHz+メモリ1GB。メモリを増設した分、値段は高めになっちゃいましたが、どーせ買うなら仕事でもそれなりに使えるようにしたいし、備えあれば憂いなしだし。
 でもって、以前に購入したままノータッチだったPoser 5をさっそくインストール。で、立ち上げて動かしてみたら……
 ……軽い。前の環境とは比較にならないくらい、動作が速い。
 考えてみりゃあ、そりゃそうだよなぁ。何てったって前は、Power Mac G4 350MHz+メモリ832MBだし。しかし、Poser 4+旧マシンよりも、Poser 5+新マシンの方が速いとは嬉しい驚き。きっと同じくらいの重さだと想像してたんで。
 って、実はつい先日、Poser 6のリリースが発表されたばかりだというのに、今頃Poser 5ではしゃいでいる自分もどーかと思うけど(笑)。
 ともあれ、Poser 5で最初に試したかったのは、布のシミュレーションをするダイナミック・クロス機能。以前はフィギュアの衣装で、何かと苦労したし。
 ざっとマニュアルを読んだところ、例えば「貫頭衣」みたいな、構造的にシンプルな衣装なら簡単そう。で、さっそく六角大王を立ち上げて、古代風のチュニックとか、アラブ民族衣装のガラベーヤとか、シンプルな構造の服をさくっとモデリング。
 それをPoser 5に読み込んで、愛用モデルGoro君(Michael 2を自分の絵のモデルに合うようにカスタマイズしたもの)に着せて、シミュレーション開始。
 重いだろうなとは思っていたものの、想像していたほどの激重でもない。簡単な静止ポーズにフィッティングさせる分には、ほとんどストレスなし。おまけに仕上がりも、けっこうリアル。基本的なシワの寄りかたとかを見るぶんには、充分に使えそう。
 で、新マシンでPoser 5が充分に使えそうだったので、そうなると以前から気になっていた、もう一つのソフトにも手が出したくなる。
 景観作成ソフトのVue d’Espritシリーズです。Poserとの親和性も高いってゆーし、海外のPoseコミュニティーの作品を見ていても、Vueの絵作りには惹かれるものがあったし。
 で、思いきってVue 5 Espritを購入。インストールして動かしてみたら……
 ……使いやすい。
 同様の景観作成ソフトのBryceを使った人だったら、最初にFLASHで出てくる簡単なチュートリアルを見るだけで基本的な操作は理解できるはず。大気やマテリアルのプリセットも、Bryce同様に豊富にあるし。
 レンダリング・スピードは、Bryceには圧勝。っつーか、Bryce遅すぎ(笑)。でも、ラジオシティやグローバル・イルミネーションを使うと、やっぱりそれなりに時間がかかる。ここいらへんは、Carraraの方が速いかも。
 ただVueだと、簡単なレイ・トレーシングでも、環境光やボリュメトリックをうまく使えば、BryceやCarraraと比べて「自然っぽい」絵は作りやすい気が。昼光の屋外には、かなり威力を発揮しそうです。
 さて、気になるPoserとの連携。
 Vue 5 EspritではPoserのpz3ファイルを、モーションなしならそのまま読み込めるらしい。今までPoserと他ソフトを連携させるには、Poserからobjでエクスポートして、それを他ソフトでインポートしてたんですが、その際に透明度の情報などをインポート先で再度指定し直さなければならなかった。これがけっこう手間でねぇ(笑)。
 で、試しにPoser 5でフィギュアにテキトーなポーズをとらせて、それをセーブしたものを、そのままVue 5 Espritで読み込んでみたら……
 ……何の手間もいらずに、すんなりそのままインポート。すっげー楽チン。
 いろいろと試していたら、たまにモデルは読み込むんだけどテクスチャが抜け落ちちゃうとか、「読み込みません」とか言われちゃうトラブルも出たけど、最終的にはいずれも解決。厳密に検証したわけではないのでエラーの特定はできませんが、どうもライブラリ名やファイルを置くディレクトリ名に日本語を使うとNGってことなのかなぁ。
 とゆーわけで、まずPoser 5で手元のフィギュアにダイナミック・クロスを着用させたデータを作り、それをそのままVue 5 Espritで読み込み、テキトーにプリセットを組み合わせただけの絵を一枚作ってみました。
 それがこれ。大きい画像を見たい方はクリック。
vueposer_herc_test01
 ソード&サンダル映画で「ありがち」なワン・シーン(笑)。ホントはもっとエロエロなのも作ったんですが、いちおうこのBlogでは「どエロ」はやめようと思っているんで、まあこの程度で。……とはいえ、パンチラならぬチンチラしちゃってますが(笑)。
 この程度なら、何の手間もなくさくっとできちゃいます。こりゃあ、これからいろいろと使えそうだぁ。
 さて、話はPoser 5のダイナミック・クロスに戻りますが、フィギュアにリアルな布を着せたら、今度は動かしてみたくなるのが人の性。
 で、これまたPoserプリセットのモーション・ファイルを使って、Goro君に腰布巻いて走らせてみました。
LoinclothRun_t
 動画を見たい方は画像をクリック。サイズは128KB、たった3秒(笑)。(rmファイルなので、動画を見るにはReal Playerがインストールされている必要あり)
 ……腰布がずり落ちそうで、何だかスリリング(笑)。
 布が小さいせいもあって、ダイナミック・クロスの計算時間は早かった。ムービーの作成時間も、プレビュー画像モードだから激速。そのかわり、布の裏面とかはレンダリングされてないけど。
 ついでにもひとつ、アラブ人に扮してガラベーヤ姿で歩いて貰いました。
GalabeyaWalk_t
 サイズは136KB、同じくたった3秒(笑)。
 ……何だか酔っぱらいのようです(笑)。ちょっとひっつれた感じなのは、Poserのせいなのか、はたまた私の縫製(モデリングだろ)が悪いせいか(笑)。股間がモッコリしてますが、じっさいエジプトあたりではこーゆーお方を良く見かけます(笑)。
 こっちは布の分量や、布が衝突するフィギュアのパーツが多いせいか、さっきの腰布より計算は時間がかかりました。
 しかし、こーやって動かしてみると、困ったことに、今度はVue 5上でも動かしてアニメーションを作ってみたくなる。Mover 5というプラグインを買うか、Vue 5を上位バージョンにグレードアップすれば可能なんだが、肝心要の作る時間が……むむむ。

Garagebandとか

 ようやく修羅場が明けたので、プロットやラフやコンテ等の軽い仕事をしつつ、溜まった未見のDVDをせっせと鑑賞したり、Garagebandいじくったりしてしてたら、あっという間に次の締め切りが目前に。あうあう(泣)。
 それにしてもGaragebandってのは楽しいソフトですなぁ。現在ちょっとハマり気味。これとかPoserとかBryceとか、趣味の範囲でちょこちょこいじるだけでも楽しめる系のソフトって、本当に好きだ。
 もともとループ系やサンプリング系の音楽は好きなせいもあって、プリセット切り張りしたり楽器の音色を変えて遊んでるだけでも楽しいんだけど、困ったことに、最近だんだんMIDIキーボードを買いたいという欲求が(笑)。ブラウザのキーボードからトラックパッドで単音を打ち込んで(iBookでやってるもんで)、あとからタイミングを調整したり和音を足したりしてたら、8小節作っただけで疲労困憊、力尽きました(笑)。
 でまあ、そんなこんなで曲が20分ほど溜まったので、試しにCDに焼いてみたりして、そうなるとジャケも欲しいから、ここいらへんは昔取った杵柄でサクっと作ってみたりして、どうせなら最近お気に入りのConstellationレーベルっぽい雰囲気を狙おうか……ってんで、でき上がったのがコレ。
My_First_Deviltry
 見開き状態。興味のある方はクリックすれば、もうちょっと大きな画像になります(笑)。

『王の帰還』ギフトボックス

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 予約していた『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』スペシャル・エクステンデッド・バージョンのギフトボックスが、昨日到着。
 そして今日は私の誕生日なんで、まあ自分から自分へのプレゼントってことで。ハッピー・バースデー・トゥーミー(笑)。ミナス・ティリスの模型が、何だかプチケーキのようだ。外箱がちょっとひしゃげていたのは悲しいけど。
 しかし、ちょうど現在、締め切り前の修羅場真っ最中なので、見る暇がない。うががが。
「DVDを見たいかもしれない。眠りたいかもしれない。しかしそれは今日ではない! 今日は仕事をする日だ! うぉ〜!!!」(ウロ覚え)……ってなわけで、シコシコお仕事中です(笑)。

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 でも、とりあえず開封して、中身を移し替え。
 ちょうど『二つの塔』のギフトボックスに付いていた予備のボックスがあるので、その中に『旅の仲間』『二つの塔』『王の帰還』それぞれの劇場公開版DVDとエクステンデッド版DVDを入れ、『二つの塔』オマケのゴラムDVDと『王の帰還』オマケのシンフォニーDVDを入れたら、上手くきっちり収まっていい感じ(笑)。