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つれづれ

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 いよいよ今週末発売になる、新しいマンガ単行本『髭と肉体』ですが、ぼちぼちネットショップとかで、予約可能になっているようです。
 当然のことながら、だいぶ前に無事全て校了済みなので、あとは本が届くのを待つばかり。
 詳しい内容紹介(を兼ねた宣伝)とかは、それから改めてアップしますが、せっかくなので今回は予告を兼ねて、校正紙の画像なんぞを初公開。こんな感じの校正紙の山に、編集さんと協力してそれぞれ赤を入れて、マズい部分を直していくわけであります。
 以前、アクリル絵の具とかで描いたカラーイラストを、原画やポジでアナログ入稿していた頃は、色校正の段階で色調が極端に転んだ(赤味とか黄味とかが、色調がヘンに強く出たり偏ったりすること)りして、「アカ版洗う(マゼンタ版を文字通り「洗って」網点を小さくする=赤味を抑えるということ)」とか、「シアン盛る(印刷時にシアンインクを多めに盛る=青味を強めるということ)」なんていう、今から思うとビックリするくらいアナログな指示入れて戻したりして、それでも直らなくて出来上がりに泣いたりしましたが、デジタル入稿にしてからは、そうそうビックリするような色調の転びとかはなくなったので、それはホントにありがたい。
 というわけで、今回の単行本のカラーも、とってもキレイに出していただきました。

 さて、単行本作業も終わり、雑誌用の原稿もアップしたところで、新規のクライアント(一般系)さんと、近所の茶店で初顔合わせ&打ち合わせしてきました。
 一般系の編集さんとお会いするときは、自分が日頃あまり馴染みのない業界事情とか、大物マンガ家先生の逸話なんかをお聞きできるのが楽しみなんですが、今回もまた、昔から好きだった大物先生の話を聞けて、喜びつつも逸話の破天荒さに目が点。
 どんなお仕事かは、時期が来たときに、また改めてお知らせします。

 その帰り道、本屋に寄って何冊か購入。
 帰宅後、さてどれから読もうかと楽しみに袋を開いたら、買ったのはほとんど資料用のものばかりで、趣味的な本は雑誌『芸術新潮』1冊だけだったことに改めて気付き、ちょいガックリ。
 その『芸術新潮』で、現在パリで「ターザン展」をやっていると知り、うが〜、見に行きたいと地団駄。
 アテネで新装オープンしたという、新アクロポリス博物館にも行きたいなぁ。しかし、パルテノンの破風彫刻、い〜かげんギリシャに返せよな、大英博物館。
 因みに、同じくアテネの国立考古学博物館にある、アルテミシオンのポセイドン像は、私のフェイバリット彫塑作品の一つなので、アテネに行ったとき(これまで3回行ってます)には、かならず「会って」きます(笑)。
 来週から始まるという、「和田三造展」の広告も載っていて、これも行きたいんだけど、う〜ん、姫路市立美術館かぁ……遠いなぁ。因みに和田三造ってのは、ホモならみんな教科書で目が釘付けになったはず(笑)の、あの『南風』の作者です。まあ、『南風』だけ見るんだったら、いつもは上野の国立近代美術館にあるから、東京在住の私には気軽に行けるわけで、そう考えると、姫路が遠いとかヌカしてるのは、ただのゼイタクってもんですね。
 そういえば、昔、晩三吉先生と御一緒して上野に美術展を見に行ったとき、同美術館のミュージアム・ショップで、晩先生がこの『南風』のポストカードを何枚も購入なさっていましたっけ。「そっち系の知り合いに手紙を出すときに使うから、いつも一定枚数ストックしている」んだそうで、それを伺って、「ああ、そーゆーのも粋でいいなぁ」、なんて思ったことを覚えています。

 アート&海外絡みでは、いつものパリのギャラリーから、今度やる企画展用に出品して欲しいとの打診あり。ちょうど条件に合う作品も見つかりそうなので、前向きに検討すると返事。

 もう一件、イギリスから、こっちは出版物用に作品提供の依頼あり。協力すること自体はやぶさかではないんだけど、条件的に合うものがあるかどうか、ちょい微妙なところなので、摺り合わせが必要な感じ。

 海外ネタで、もう一つ。
 前に一度お会いしたことがある、シンガポールのカメラマン、ワイ・テイク氏から、「今年のミスター・シンガポール・ボディビル大会で、85kg級のチャンピオンになったよ」と、YouTubeのアドレス付きでメールがきたので、せっかくだからご紹介。

 こういうバキバキの彼も、もちろんカッコイイんだけど、何てったってご本人がチョーいい男(←もちろん右側の人ですよ)なので、私としては、ご本人が「ちょっとたるんだ」と嫌がるオフのときの方が、やっぱりステキに見えるなぁ(笑)。
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 まあ、そもそも私は、コンテスト時のパンパンに膨らんだボディビルダーの身体は、ちょっと趣味から外れる部分もありまして。彼と会ったときも、彼が「何でもっと血管を描かないんだ」と聞くから、「ボディビルダーの血管って、何だかキャベツみたいで、あんまりセクシーじゃないから」と答えたら、はたかれそうになりました(笑)。

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 映画は、DVDで『ガンマン大連合』を鑑賞。
 ひゃ〜、チョー面白かった! 燃えるわ、泣けるわ、考えさせられるわ。
 マカロニ・ウェスタンには疎い私は、セルジオ・コルブッチの映画って、ソード&サンダルの『逆襲!大平原』と『闘将スパルタカス』くらいしか見たことなくて、この映画も、フランコ・ネロとトーマス・ミリアンが見られりゃ、それでいいか、ってな軽い気持ちだったんですが……しまったなぁ、こんな面白いヤツ見ちゃうと、ハマってしまいそうだ(笑)。とりあえず、『続・荒野の用心棒』と『殺しが静かにやってくる』にトライかなぁ。
 で、前にブログでも「脱ぎっぷりも責められっぷりもいい」と書いたトーマス・ミリアンですが、やっぱこの映画でも「脱いで責められる」のね(笑)。
 あと、主題歌がチョーかっこよかったので、観賞後は即座にサントラ盤を注文。その主題歌が聴けるイタリア版予告編が、YouTubeにあったので、それも下に貼っときましょう。

 この「♪ヴァモサマタ〜、ヴァモサマタ〜、コンパニェ〜ロ〜!」ってフレーズ(「殺っちまおうぜ、同志!」って意味だそうな)、サイコーです。
 いいかげん長くなったので、最近聴いている他のCDに関しては、また後日まとめて。

CDのスリム化、続き

 スリムケースのメーカー別2社の比較は、こちらの記事、CDケースの簡単な分解法については、こちらの記事もどうぞ。

 昨日書いた、CDのスリムケース化の話ですけど、どれくらい嵩が減るのか、あれだと判りにくかったですね。
 というわけで、写真をアップ。
slim_height
 左も右も、どちらもCD10枚分。スリムケース(写真はMEDIA PASSを使用)に入れ替えると、これだけ山が低くなります。

 因みに、MEDIA PASSの50枚入りを買うと、こんな(↓)パッケージに入っているので、
slim_mediapass_box
中身が空になったら、こんな感じ(↑)で収納ボックスとしても使えます。
 これ、けっこう便利なので、コクヨさん、この外箱だけ別売してくれないかしらん。

 CDの収納ボックスは、いろいろなものが市販されているので、私もどれがベストか、色々と試してみました。
slim_100yen
 これ(↑)は、100円ショップで売っていた、ダンボール製のやつ。
 安価だし、見た目もスッキリしていて良いんだけど、外箱の厚みのせいもあり、ボックスの大きさがCDより15ミリほど高くなってしまい、既に持っていたCD用の収納ラックには入りませんでした。

 というわけで、最終的にはこれ(↓)をチョイス。
slim_elecom
 エレコムの不織布CD/DVDケース用ボックス
 これだと、横倒しにすればCD専用ラックにもピッタリ収まるし、お値段もリーズナブルで、一個あたりの収納枚数を考えると、100円ショップのものと大差ありません。

 そんな感じです。
 現時点で、400枚ほど入れ替え作業を終えましたが、まだまだ先は遠い……(笑)。

CDのスリム化と発掘(笑)品

 前にもちらっと書きましたが、我が家の床にはいたるところに、本やCDやDVDの山が、蟻塚のように林立しております。
 最近、それがあまりにも頻繁に雪崩を起こすようになりました。
 先日の地震のときはもとより、蟻塚の脇を通り抜けようとして、ちょいと服の裾が触れて崩れたり、ひどいときには、ぐっすり寝ている最中、何の拍子にか雪崩が起きて、音で目が覚めたら、床に全く足の踏み場がなくなっていたり。
 で、あまりにもあんまりなので、せめてちょっとだけでも片づけようと思い、先週のお盆休みから、まずCDを整理することにしました。

 具体的にどうするかというと、まず蟻塚を取り壊し、内容物を音楽のジャンル別に分類して、一時的にダンボール箱の中に詰め込みます。
 次にCDラックにスペースを作らなければいけないんですが、現状は既に満員状態。というわけで、ラックのCDをスリムケースに移し替えて(こうすると幅が約3分の1になる)隙間をこさえてから、開いたスペースに蟻塚のCDを、やはりスリムケースに移し替えて収めていきます。
 とりあえず、もう10年前くらいだったか、ロック&ポップス系はスリム化していたので、それ用のラックのみ、けっこう余裕がありました。というわけで、蟻塚から発掘したロック&ポップス系のCDを、スリム化して棚にしまうと同時に、今回は他のジャンルのCDも、まずは現代音楽と民族音楽から、スリム化していくことにしました。

 さて、いざ蟻塚の解体作業に取りかかったら、底の方から「あ〜、そういやこれ買ったっけ、すっかり忘れてた」とか、「ん? これ、どんな音楽だっけ? 覚えてないぞ」とか、ひどいのになると「げ、まだ開封してないじゃん!」ってなヤツまで(笑)、出てきました。

 というわけで今回は、その発掘品(笑)を、幾つか並べてみませう。
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“Miracle” Willy DeVille
 アメリカのルーツ音楽とパンクのミクスチャー。ボーナス・トラックに、映画『クルージング』の挿入歌を収録。

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“Selenography” Rachel’s
 ヴィオラ、チェロ、ギター、ドラム、パーカッションなどによるポスト・ロック。音はかなりクラシック寄りで、叙情的で美麗、静謐にしてドラマチック。

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“No More Secrets” Instrumental Quarter
 ギター、ベース、ドラム、チェロによるポスト・ロック。ちょいと情緒に流れすぎのきらいはあるものの、牧歌的で和めます。

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“Piano Music” Henry Cowell
 アメリカの現代音楽。作曲者自身による演奏。トーンクラスターの発明者で、ピアノの内部奏法など、手法は前衛的なのに、曲自体は意外なほどにロマンティック。

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“Kultrum” Dino Saluzzi & Rosamunde Quartett
 バンドネオンと弦楽四重奏によるタンゴ。バンドネオンの泣きを、弦楽四重奏が渋く抑える感じ。

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“Nigriz” Une Anche Passe
 トラディショナルな地中海音楽を、フランスのグループが木管、金管、パーカッションなどで演奏。哀愁たっぷりで、木管の柔らかさも心地よい。

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 因みにスリムケースは、以前はフラッシュ・ディスク・ランチのCDソフトケース(左)を使っていたんですが、今回はコクヨのMEDIA PASS(右)も試してみました。

 ケース自体の見てくれは、フラッシュ・ディスク・ランチの方がスッキリしてきれいなんですが、CDの出し入れに関しては、
アナログ盤風(不織布袋をケースに入れる方式)のフラッシュ・ディスク・ランチより、
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CDのジュエルケース風(不織布袋がケースと一体化している)のMEDIA PASSの方が、やりやすいです。
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 CDケースを簡単に分解するHOW TOも、こちらにアップしておきました。慣れれば10秒程度で分解できます。

 で、入れ替えたあとは、こんな感じでゴミの山が……。
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 う〜ん、環境に優しくない(笑)。

ガチャポン

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 上野の国立科学博物館に「特別展 インカ帝国のルーツ 黄金の都シカン」を見に行きました。
 帰りがけにミュージアム・ショップ(展覧会併設のショップではなく、博物館本館のほう)に寄ったら、ガチャポン発見。
「縄文人と犬」のフィギュアが欲しくなり、二回トライの後、無事ゲット。……っても、実は一緒に行った熊が出したヤツを、私の出したカブトムシみたいなヤツと、半ば無理矢理とっかえて貰ったんですけど(笑)。
 髭好き、長髪好き、原始人好き、犬好きには、夢のようなフィギュア(大げさ)。
 シカン展の方でも、オリジナル・ガチャポンがありました。
 一回やったけど、造形はイマイチ。だいたい、シカン展なのに、フィギュアの中にナスカの地上絵なんてモノ(地上絵のフィギュアって、どんなもんじゃとお思いかも知れませんが、よーするに型抜きみたいなシロモノ)が混じっているあたり、安易なヤッツケ感がアリアリで、ちと萎える。
 あと売店では、シカン煎餅とかシカン饅頭みたいなものまで売られていました(笑)。
 展示品そのものは、全体的にフォルムが丸っこかったり、二頭身・三頭身系の造形が多いせいもあって、けっこう「チョ〜かわいい!」ものが多かったです。

“Pornogami”、他2冊

 私がたまに利用する、画集とかを取り扱っている海外書店で、Bud’s Art Booksってとこがあります。欲しい本が、amazon.comでは取り扱いや在庫がなかったりするとき、ここで見つかったりするので重宝しております。
 で、この本屋さん、今どき珍しく、一度購入するとその後定期的に、120ページもあるフルカラーのカタログを送ってきてくれます。毎回それが届くと、何か面白い画集や写真集はないかな〜、と、ペラペラ捲って探すのが楽しみなんですけど、数日前に届いたそれを見ていたら、思わず大笑いしてしまった本がありまして、それがこの本。

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“Pornogami: A Guide To The Ancient Art Of Paper-folding For Adults” by Master Sugoi
『ポルノガミ:大人のための古典折り紙技法ガイド』マスター・スゴイ著
 よーするに、折り紙でエッチなヤツをイロイロ作っちゃおうという、思わず「エロ紙」とかベタベタなことを言いたくなるシロモノなんですが、いやいや、日本の伝統的な折り紙が海外でブームになっているとか、聞いたことはありましたが、まさかこんな邪進化を遂げていたとは(笑)。著者名からしてチョーあやしい(笑)。
 興味本位で、pornogamiでググってみたら、画像動画も出てくるもんだから、「しょーもね〜っ!(笑)」と思いつつ、でも何か楽しげで、ほのぼのしちゃったり。

 カタログの同じページには、同様にくだらない(褒め言葉です)エロネタの本が幾つかあって、例えば“Naughty Dots”(エロい点々)っつー、白紙に打たれた点を順番通りに結んでいくと、エッチな絵が浮かびあがる(とはいえ、所詮は折れ線グラフで描いたみたいな絵だけど)本とか、“Where’s Dildo?”(ディルドをさがせ!)っつー、ページのどこかに隠れているハリガタを探すゲームとか、エッチな言葉のクロスワードとか、男女別々に描かれているシルエットで体位が合致するのを選ぶパズルとか、そんなゲームが100も載ってる本とかがありまして(笑)。
 まったく、どれもこれもくだらなくて(しつこいようですが、褒め言葉です)、実にヨロシイ(笑)。
 まあ、かといって本を買いたいかというと、流石にそれはちょっと微妙ですけど(笑)。
 でも、三冊とも日本のアマゾンにもあったので、興味のある方はどうぞ(笑)。
『ポルノガミ』
『エロい点々』
『ディルドをさがせ!』

トークショーと展示の写真

 銀座ヴァニラ画廊で開催中の「伊藤文學コレクション〜薔薇族周辺のゲイ・エロティックアート展」ですが、展示の模様と、7日に行われた「伊藤文學×田亀源五郎」トークショーの写真が、企画のマルプデザインさんのブログにアップされました。
 会場写真はこちら
 トークショーのもようはこちら
 展覧会は、いよいよ今週末まで。まだの方、お見逃しなきよう!

トークショー無事終了

 ヴァニラ画廊での伊藤文學氏とのトークショー、無事終了しました。
 用意した椅子だけでは間に合わず、立ち見も出る盛況ぶり。ご来場くださいました皆様、どうもありがとうございました。
 トークに熱中するあまり、終了は予定していた時間を30分ほどオーバーしてしまいました。立ち見の方は、特にお疲れになったと思います。ゴメンナサイ。
 トーク自体は、「ここでしか聞けない話」が、フンダンに飛び出しました。私自身、文學さんのノー・リミットなお話しぶりに、途中何度かヒヤヒヤしたほどでして(笑)、その分、ご足労いただいた皆様には、お楽しみいただけたのではないかと思います。
 会場には、映像取材のスタッフもいまして、後日YouTube等にアップの予定だそうです。詳細が判りましたら、また改めてお知らせしますので、どうぞお楽しみに……とはいえ、あんまりヤバい部分はカットされると思いますけど(笑)。
 展覧会自体は、13日まで開催されていますので、トークショーには来られなかった方も、会期中にぜひお立ち寄り下さい。
 展示されているゲイ・エロティック・アートの数々は、作家の顔ぶれといい出品点数といい、必見と言っていい充実ぶりです。特に、壁面を埋め尽くす大川辰次と平野剛の二大作品群は、もう圧巻ですぞ!

つれづれ〜フリーペーパーとかゲイアートとか

 締め切りラッシュの間に、溜まりに溜まってしまったメールの返事をせっせと書き、それが終わって、これでようやく渡航&バカンスの準備に入れる……と思いきや、新たなアレコレがイロイロと。
 そんなわけで、現在、日本とイタリアとスペインとベルギーで、イロイロな話が進行中。
 ハッキリした結果が出たら、おいおいご報告します。
Sexsexwork そんな最中、シモーヌ深雪さんから、”セックスの安心と安全を考える情報誌”、フリーマガジン『SEX & SEXWORK』の001号をいただきました。
 企画編集で名を連ねているシモーヌさんを筆頭に、松沢呉一、張由紀夫、マーガレット、ゴッホ今泉、オナン・スペルマーメイド……などなど、錚々たる面子が揃い踏み。
 デザインも誌面もとっても美麗で、これが無料だなんてビックリ。これに限らず、最近のHIV関連のフリーペーパー等は、ほんとクオリティ高いですよね。将来の文化史的な体系化に備えて、どなたかがきちんと収集保存していらっしゃればいいんですけど。
 この冊子がどこで配布されているのか、ちょっと判らないんですけど(新宿aktaや堂山distaなんかにあるのかな?)、問い合わせ先がせくすばっとなっていたので、興味のある方はぜひどうぞ。
Alexeyalexey かたや先日、アレクセイ&アレクセイ(Alexey and Alexey)という、ロシアの二人組ゲイ・アーティストから、ファンメールと彼らのサイトの案内がきました。「暮らしをゲイ・アートで飾る」というコンセプトで、作品を制作・展示・販売しているそうな。
 ペインティングやドローイングもあるんですが、個人的には左上のサンプル画像のような、ガラス細工のシリーズが気に入りました。ポップでカラフルで、造形的にはフォークアート風の魅力があって、それでいて同時に、しっかりエロティック(かつマッチョ)というのが良い感じ。
 ロシアというと、ソビエト時代からゲイに対しては抑圧的だという印象がありますが、そんな中で、こうしてゲイ・アーティストとして頑張っている人たちがいることを知るのは、何だか嬉しいですね。
 よろしかったら、ぜひ一度、彼らのサイト(ちょっとサーバが重いですけど)で作品をご覧あれ。露英二ヶ国語表記です。
Patrick_poivre もう一人、パトリック・ポワヴル(Patric Poivre)という、フレンチ・カリビアンのサン・マルタン在住の、フランス人アーティストからも、ファンメールとサイトの案内を貰ったので、ご紹介。
 熱帯地方と旅の記憶をテーマにした、ペインティングがメインで、ダイナミックな筆致と美麗な色遣いがステキです。詩的でロマンティックなメールヌードがあるかと思えば、古典絵画の引用もあり。水兵を描いた作品なんかを見ると、いかにもジュネやコクトー直系の、フランス的ホモエロスって感じがするのが面白い。あと、いかにもトロピカルなお宅の壁に描かれたトロンプルイユ(騙し絵)作品なんてのは、もうその制作環境が羨ましい限り(笑)。
 アダルト・ギャラリーもありますが、こちらはパスワード制(メールで貰えます)になってます。これまた、コクトーの「白書」を更にコッテリさせた、みたいな感じの、いかにもファイン・アーティストの描く「秘画」といった感じで、イラストレーション的なエロティック・アートとは、また違う味わいがあります。
 サイトは仏英二ヶ国語表記。こちらも、よろしかったら是非ご覧あれ。
 あと、品切れになっていたフランス語版”Gunji”ですが、版元のH&Oから、増刷したという連絡があり、第二刷の著者謹呈分コピーが送られてきました。
 内容的には初版と何も変わっていませんが、造本のみ、表紙のフラップ部分がなくなっています。先日出た”Goku – L’ile Aux Prisonniers vol.1″も、同様の造本だったので、H&Oの方針なんでしょうけれど、フラップ部分に載っていた著者紹介文が、丸々消えちゃったのは、ちょっとウムムな感じ。

ちょっと宣伝、フランスで三回目の個展やります

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 パリのギャラリーで、今月末日から個展が始まります。場所は、前の二回と同じくArtMenParisギャラリー。期間は、4/30〜5/30。
 去年の個展では現地には行きませんでしたが、今回は、作品と一緒に私自身も渡仏します。オープニング・パーティーは、4/30(木)の17:00〜22:00。もちろん、私自身が作品と一緒にお迎えしますので、パリ在住の方、ゴールデンウィーク旅行でちょうどパリに滞在中の方、などなど、いらっしゃいましたら、お気軽に遊びに来てください。
 また、5/2(日)には、パリ市内の書店LES MOTS A LA BOUCHEで、サイン会をしますので、こちらもお気軽にどうぞ。時間は16:00〜17:30。
 因みに、LES MOTS A LA BOUCHEは、ポット出版さんから出ている、我が『日本のゲイ・エロティック・アート』シリーズも、ここで輸入販売していただいているんですが、実は前々から、タコシェの中山さんから大推薦されていた書店さん。果たして、どんなディープなお店なのやら、今から行くのが楽しみです(笑)。
 パリでの滞在は一週間程度ですが、その後、またちょいと寄り道して、休暇を兼ねて別の国に遊びに行こうと思っているので、帰国は5月中旬を予定しています。
 さて、そんなこんなで、月末からしばらく国外脱出する予定ですが、ちょいと自分の携帯を調べてみたら、どうやら国際ローミング対応とやらで、海外でも使える機種みたい。
 というわけで今回は、これをあっちに持って行って、現地からこのブログを更新してみようかな〜、なんて企んでおります。オープニング・パーティーやサイン会の様子を、写メール使って現地からレポ、みたいな(笑)。
 とはいえ、私は超がつくほどの携帯オンチで、なにしろ電源を入れることすら、一年に数回あるかないかくらい、ってな、ていたらくなので、果たして上手くいきますかどうか。正直、イマイチ自信がない(笑)。携帯のメールって、ロクに使ったことがないからなぁ。前に、試しに使ってみたときには、一行の文章を打つのに、10分くらいかかった(笑)。
 ま、そういう事情もありますので、あまり期待せずにお待ちくださいませ。