『ピアノ・ワークス』クレイグ・アームストロング
“Piano Works” Craig Armstrong
輸入盤CD
マッシヴ・アタック、ビョークなどとのコラボレーションや、映画『ロミオ+ジュリエット』『ムーランルージュ』などのサントラで知られるコンポーザーの三枚目のソロ・アルバム。
1st “Space Between Us”、2nd ” As If To Nothing”では、メランコリックかつ重厚なストリングスや、エリザベス・フレイザーやボノをゲストに迎えた歌モノが印象的だったけど、今回の3rdはメランコリックな味わいはそのままに、全曲ピアノ・ソロを主体に微かに音飾が加わったインストゥルメンタルという、よりシンプルな内容なので、以前のちょっと勿体ぶったような大仰さ(そんなトコロも魅力だったんだけど)は、だいぶ薄れた感じ。
が、これはこれで実に美しいし、アンビエント的に聴きやすくもあるので、これからの季節、秋の夜長にはなかなか重宝しそうです。収録曲がもっぱら自作曲のセルフカバーなので、従来のバージョンと聴き比べる楽しみもあるし。
叙情的でキレイなピアノ・ソロが好きな方、例えばジョージ・ウィンストンやウィム・メルテンやアルトゥーロ・スタルテリなどのピアノ・アルバムが好きな方、オススメですぞ。