ソード&サンダル映画ドイツ盤DVDボックスいろいろ

cinemacolossalbox1
ソード&サンダル映画のドイツ盤DVDボックスが幾つか溜まってきたので、まとめてご紹介。個々の作品の詳しい感想は、また改めて次の機会に。既に見たことがあるものに関してのみ、簡単な備考を併記しました。
なおこれらのボックス、ほぼ全て単品のバラ売りもあるようです。もし「買ってみようかな〜」なんて酔狂な方がおられましたら、ご参考に。(写真をクリックすれば拡大できます)
左上
Black Hill社“Kino Kolossal”(5枚組)
1)スティーヴ・リーヴス主演 ”Aeneas Held Von Troja”(1962)
伊題” La Leggenda di Enea”・英題”The Avenger”
*アエネイアスを主役にしたトロイア戦争もの『大城砦』(1961)(伊題”La Guerra di Troia”・英題”The Trojan Horse”)の続編。ヴェルギリウスの叙事詩との関係は、未読のため不明。Movies Unlimitedで米盤DVDも売っていますが、画質が粗悪な上にDVD-Rなので要注意。因みに『大城砦』の米盤DVDは、Trimark Home Video社の”The Adventures Of Hercules”ボックスに収録。こっちはトリミング版ではありますが、画質は及第点、英文字幕も付いている佳良品です。
2)ゴードン・ミッチェル主演 ”Achilles Der Zorn Des Kriegers”(1962)
伊題”L’Ira di Achille”、英題”Fury of Achilles”
3)マーク・フォレスト主演 ”Maciste Held Von Sparta”(1964)
伊題”Maciste, gladiatore di Sparta”、英題”The Terror of Rome Against the Son of Hercules”
4)マーク・フォレスト主演『豪勇ゴライアス』 ”Die Rache Des Hercules”(1960)
伊題”La Vendetta di Ercole”、英題”Goliath and the Dragon”
*Something Wired社からノートリミングの米盤DVDが発売されていて、これはオマケも充実した好ソフト。ただし画質は独盤の方が上。
5)エド・フューリー主演『獅子王の逆襲』 ”Ursus Im Tal Der Lowen”(1961)
伊題”Ursus nella valle dei leoni”、英題”Ursus in the Valley of the Lions”
*追記*
全ディスク共通の映像特典として、ソード&サンダル映画の歴史を綴る58分のドキュメンタリーTV番組”Kino kolossal – Herkules, Maciste & Co”(2000)を収録。色々な映画のハイライト・シーンの他に、すっかりお爺ちゃんになったブラッド・ハリスやゴードン・ミッチェルのインタビューが見れます。他にもリッカルド・フレーダやモイラ・オルフェイ、フッテージの流用を含めると、シルヴァ・コシナやセルジオ・コルブッチ、更にはセルジオ・レオーネやらレニ・リーフェンシュタールやらアーノルド・シュワルツェネッガーまで登場。独語オンリーなんで話の内容はワカンナイのが、すっげー悔しい(笑)。
右上
Marketing Film社“Monumentalfilm Box”(3枚組)
1)ブラッド・ハリス主演 ”Die Ruckkehr Der Straksten Gladiatoren Der Welt”(1971)
伊題”Il Ritorno del Gladiatore piu Forte del Mondo”
*内容はここで紹介済み。
2)ゴードン・スコット主演 ”Die Schlacht Der Gladiatoren”(1964)
伊題”Coriolano: eroe senza patria”、英題”Coriolanus: Hero Without a Country”(“Thunder of Battle”)
3)マッシモ・ジロッティ主演 ”Judith Das Schwert Der Rache”(1959)
伊題”Giuditta e Oloferne”、英題”Head of a Tyrant”
*非マッスル系。ユディトとホロフェルネスの話。
左下
e-m-s社“Cinema Colossal 1 – Rome”(3枚組)
1)ブラッド・ハリス主演 ”Die Letzten Stunden Von Ponpeji”(1962)
伊題”Anno 79 : La Distruzione Di Ercolano”
2)マーク・ダモン主演 ”Der Sohn Von Caesar Und Cleopatra”(1964)
伊題”Il Figlio di Cleopatra”、英題”Son of Cleopatra”
*非マッスル系ですが、鞭打ちシーンあり。
3)ベリンダ・リー主演 ”Messalina”(1959)
伊題”Messalina Venere imperatrice”、英題”Messalina”
*メッサリーナの話なんで、当然主演も女性。
右下
e-m-s社“Cinema Colossal 2 – Hero”(3枚組)
1)ブラッド・ハリス主演『ヘラクレスの怒り』 ”Samson, Befreier Der Versklavten”(1962)
伊題”La Furia di Ercole”、英題”The Fury of Hercules”
*今回これを見て、前にここで紹介した”Samson”と、この『ヘラクレスの怒り』は、同じ制作年、同じ監督、同じキャスト、同じセットながら、内容は全く違う別の作品だということが判明。こっちの方がいいです(笑)。
2)ダン・ヴァディス主演 ”Hercules, Der Starkste Mann Der Welt”(1964)
伊題”Il Trionfo di Ercole”、英題”The Triumph of Hercules’
*米盤DVDはTrimark Home Video社の”The Adventures Of Hercules”ボックスに収録。画質は許容範囲内、英文字幕付きの悪くないソフトですが、トリミング版なのが残念。画質も独盤の方が上。
3)アンソニー・クイン主演 『侵略者』(『侵略者アッチラ』) ”Attila, Die Geissel Gottes”(1954)
伊題”Attila” (“Attila, il flagello di Dio”)、英題”Attila”
*非マッスル系ですが、監督は『ヘラクレス』『ヘラクレスの逆襲』のピエトロ・フランシスキ。共演はソフィア・ローレン、イレーネ・パパス。
e-m-s社の”Cinema Colossal”シリーズは、今後も”3 – Saga”、”4 – Eros”、”5 – Mars”と発売が続く予定。
具体的な収録作品はまだ不明ですが、同社のカタログから推察するに、カーク・ダグラス主演の『ユリシーズ』、セルジオ・レオーネ監督の『ロード島の要塞』、リチャード・ハリソン主演の『七人のあばれ者』、カーク・モリス主演のアトランティスもの、レックス・バーカー主演のアラブもの、ロジャー・ムーア主演の『サビーヌの掠奪』なんかが入るんじゃないかと思います。