Mac miniとかPoser 5とかVue 5 Espritとか

 Mac miniを買いました。……いや、物欲に負けまして(笑)。
 CPUは1.42GHz+メモリ1GB。メモリを増設した分、値段は高めになっちゃいましたが、どーせ買うなら仕事でもそれなりに使えるようにしたいし、備えあれば憂いなしだし。
 でもって、以前に購入したままノータッチだったPoser 5をさっそくインストール。で、立ち上げて動かしてみたら……
 ……軽い。前の環境とは比較にならないくらい、動作が速い。
 考えてみりゃあ、そりゃそうだよなぁ。何てったって前は、Power Mac G4 350MHz+メモリ832MBだし。しかし、Poser 4+旧マシンよりも、Poser 5+新マシンの方が速いとは嬉しい驚き。きっと同じくらいの重さだと想像してたんで。
 って、実はつい先日、Poser 6のリリースが発表されたばかりだというのに、今頃Poser 5ではしゃいでいる自分もどーかと思うけど(笑)。
 ともあれ、Poser 5で最初に試したかったのは、布のシミュレーションをするダイナミック・クロス機能。以前はフィギュアの衣装で、何かと苦労したし。
 ざっとマニュアルを読んだところ、例えば「貫頭衣」みたいな、構造的にシンプルな衣装なら簡単そう。で、さっそく六角大王を立ち上げて、古代風のチュニックとか、アラブ民族衣装のガラベーヤとか、シンプルな構造の服をさくっとモデリング。
 それをPoser 5に読み込んで、愛用モデルGoro君(Michael 2を自分の絵のモデルに合うようにカスタマイズしたもの)に着せて、シミュレーション開始。
 重いだろうなとは思っていたものの、想像していたほどの激重でもない。簡単な静止ポーズにフィッティングさせる分には、ほとんどストレスなし。おまけに仕上がりも、けっこうリアル。基本的なシワの寄りかたとかを見るぶんには、充分に使えそう。
 で、新マシンでPoser 5が充分に使えそうだったので、そうなると以前から気になっていた、もう一つのソフトにも手が出したくなる。
 景観作成ソフトのVue d’Espritシリーズです。Poserとの親和性も高いってゆーし、海外のPoseコミュニティーの作品を見ていても、Vueの絵作りには惹かれるものがあったし。
 で、思いきってVue 5 Espritを購入。インストールして動かしてみたら……
 ……使いやすい。
 同様の景観作成ソフトのBryceを使った人だったら、最初にFLASHで出てくる簡単なチュートリアルを見るだけで基本的な操作は理解できるはず。大気やマテリアルのプリセットも、Bryce同様に豊富にあるし。
 レンダリング・スピードは、Bryceには圧勝。っつーか、Bryce遅すぎ(笑)。でも、ラジオシティやグローバル・イルミネーションを使うと、やっぱりそれなりに時間がかかる。ここいらへんは、Carraraの方が速いかも。
 ただVueだと、簡単なレイ・トレーシングでも、環境光やボリュメトリックをうまく使えば、BryceやCarraraと比べて「自然っぽい」絵は作りやすい気が。昼光の屋外には、かなり威力を発揮しそうです。
 さて、気になるPoserとの連携。
 Vue 5 EspritではPoserのpz3ファイルを、モーションなしならそのまま読み込めるらしい。今までPoserと他ソフトを連携させるには、Poserからobjでエクスポートして、それを他ソフトでインポートしてたんですが、その際に透明度の情報などをインポート先で再度指定し直さなければならなかった。これがけっこう手間でねぇ(笑)。
 で、試しにPoser 5でフィギュアにテキトーなポーズをとらせて、それをセーブしたものを、そのままVue 5 Espritで読み込んでみたら……
 ……何の手間もいらずに、すんなりそのままインポート。すっげー楽チン。
 いろいろと試していたら、たまにモデルは読み込むんだけどテクスチャが抜け落ちちゃうとか、「読み込みません」とか言われちゃうトラブルも出たけど、最終的にはいずれも解決。厳密に検証したわけではないのでエラーの特定はできませんが、どうもライブラリ名やファイルを置くディレクトリ名に日本語を使うとNGってことなのかなぁ。
 とゆーわけで、まずPoser 5で手元のフィギュアにダイナミック・クロスを着用させたデータを作り、それをそのままVue 5 Espritで読み込み、テキトーにプリセットを組み合わせただけの絵を一枚作ってみました。
 それがこれ。大きい画像を見たい方はクリック。
vueposer_herc_test01
 ソード&サンダル映画で「ありがち」なワン・シーン(笑)。ホントはもっとエロエロなのも作ったんですが、いちおうこのBlogでは「どエロ」はやめようと思っているんで、まあこの程度で。……とはいえ、パンチラならぬチンチラしちゃってますが(笑)。
 この程度なら、何の手間もなくさくっとできちゃいます。こりゃあ、これからいろいろと使えそうだぁ。
 さて、話はPoser 5のダイナミック・クロスに戻りますが、フィギュアにリアルな布を着せたら、今度は動かしてみたくなるのが人の性。
 で、これまたPoserプリセットのモーション・ファイルを使って、Goro君に腰布巻いて走らせてみました。
LoinclothRun_t
 動画を見たい方は画像をクリック。サイズは128KB、たった3秒(笑)。(rmファイルなので、動画を見るにはReal Playerがインストールされている必要あり)
 ……腰布がずり落ちそうで、何だかスリリング(笑)。
 布が小さいせいもあって、ダイナミック・クロスの計算時間は早かった。ムービーの作成時間も、プレビュー画像モードだから激速。そのかわり、布の裏面とかはレンダリングされてないけど。
 ついでにもひとつ、アラブ人に扮してガラベーヤ姿で歩いて貰いました。
GalabeyaWalk_t
 サイズは136KB、同じくたった3秒(笑)。
 ……何だか酔っぱらいのようです(笑)。ちょっとひっつれた感じなのは、Poserのせいなのか、はたまた私の縫製(モデリングだろ)が悪いせいか(笑)。股間がモッコリしてますが、じっさいエジプトあたりではこーゆーお方を良く見かけます(笑)。
 こっちは布の分量や、布が衝突するフィギュアのパーツが多いせいか、さっきの腰布より計算は時間がかかりました。
 しかし、こーやって動かしてみると、困ったことに、今度はVue 5上でも動かしてアニメーションを作ってみたくなる。Mover 5というプラグインを買うか、Vue 5を上位バージョンにグレードアップすれば可能なんだが、肝心要の作る時間が……むむむ。