『リトルトウキョー殺人課』のDVDが期間限定で690円

 ドルフ・ラングレン主演の珍作『リトルトウキョー殺人課』のDVDが、期間限定で690円っつー安価で発売されました。これ、以前も980円で売られてまして、そんときにも「わぉ、お得!」とか思ったんですが、今度は更に安くなって690円ですよ、690円。マジでお買い得。
 とはいっても、あんまりマジメに人にオススメできるタイプの作品じゃないですけどね、でも「特定の趣味の持ち主」には、ちょっとオススメなんです(笑)。
 お話は、ロサンジェルスの日本人街に進出したヤクザの陰謀を、白人だけど幼い頃に日本で育って武士道を身につけた刑事と、自分のルーツに関心がない日系人の刑事が、コンビを組んで打ち砕く……ってな内容です。まあ、肩の凝らない勧善懲悪&仇討ち(の要素もある)アクションもの。
 で、最初のタイトルバックが、オリエンタルな刺青をした筋肉モリモリのビルダーのトルソ。筋肉&刺青好きのウチの相棒なんて、ここだけで既に大喜び(笑)。
 他にも刺青は盛り沢山。
 半裸の刺青男が「自分で自分の首を折って自害する」ってのは、ちょっとトンデモシーンですが(笑)、主役の刑事コンビとヤクザ軍団が公衆浴場で大乱闘するシーンは、褌一丁の刺青ヤクザのオンパレードなので、見ていてなかなか楽しい。
 で、メインの「サムライの心を持つ白人刑事」がドルフ・ラングレンで、相棒の日系人刑事が今は亡きブランドン・リー。何だか豪華なんだかチープなんだか判断に苦しむキャスティングですが……まあ、きっと豪華なんでしょう。そーゆーことにしとこう(笑)。
 で、このお二人、仲良く敵のヤクザにとっ捕まって、二人並んで電気拷問されたりしてくれるのが、またウレシイ。因みに、ドルフは黒パンツ一丁の裸、ブランドンもジーンズのみで上半身は裸というスタイル。まあ、どっちも顔はぜんぜん好みじゃないですけど(笑)。
 それとこの映画、一部でその「トンデモニッポン描写」が有名(笑)だったりする。
 まず、事件の核となるナイトクラブの名前が「盆栽クラブ」ってトコからしてヘンテコ。で、この「盆栽クラブ」では、ブロンド美女が全裸で女体盛りされていたり(しかも盛られているのは、刺身じゃなくて寿司)、ステージでマワシをしめたオッパイ丸出しのオンナが、女相撲やってたり(しかも顔だけ、舞妓さんみたいな白塗りで)とゆー具合のヘンテコさ。
 ドルフが自分で建てたとゆー設定の、日本家屋モドキもステキです。和室の真ん中にコタツがあるんですが、上掛けがなくて骨組みがムキダシ。で、ドルフがそのスイッチを入れて「すぐに暖かくなる」とか言ってんですけど……ぜったいストーブと勘違いしてる(笑)。他にも、庭の真ん中にトートツに風呂桶があったり。まあ、これはこれで気持ちよさそうではありますけど。
 他にも、凌辱されたクラブ歌手が「切腹の準備」をするシーンとか、ヤクザの用心棒の一人に、マゲ結って刺青したスモウレスラーがいたりとか、ツッコミどころは盛り沢山なんですが、極めつけはクライマックスの、ドルフの討ち入り(……と、つい言いたくなってしまう)衣装のトンデモナサ。どれだけトンデモナイか、しれはまあ見てのお楽しみ(笑)。
 そんなこんなで「ヘンなもの好き」には、お楽しみどころがイッパイです。カタコトの日本語で喋るドルフなんつーのも見られる。
 それと、そんなヘンテコ描写を無視すれば、出来そのものは、軽い娯楽映画としては、実はそんなに悪くない。
 テンポは良いし、それなりに見せ場も散りばめられてるし、話はベタだけど予定調和的な満足感はあるし、79分と尺が短いせいもあって、飽きずに一気に見られる。
 とゆーわけで、いろんな意味で見どころ盛り沢山の一本。
 これで3800円とかだと、ちょっと考えちゃいますが、なんせ690円だからねぇ。お得だと思いますよ〜。
 因みに私は、980円のときに買ったんですけどね(笑)。