ふと思い立って、モデリングの練習を兼ねて、フィギュアの頭を作ってみることにしました。
六角大王を立ち上げて、対象モードでポリゴンをペタペタ貼っていきます。
イメージしたのは文楽人形。文楽の人形の首(かしら)って、個人的には何となくセクシーに感じるもので。ただ、ベースはそれにしつつ、あちらこちらは自分の好みにアレンジしていきます。具体的には、顔全体のシルエットをゴツめに四角くしたり、顎を出し気味にしたり、耳の位置を変えたり。
形が出来たら、ポリゴンを色分けして、とりあえず完成。
別アプリでレンダリングするとどうなるか、ちょっと見てみたくなったので、3DSで書き出してCarraraにインポート。ライティングしてレンダリングしたら、こんな感じに。
坊主頭のせいか昔の軍人さんのようで、なかなか凛々しげで気に入りました。これにガチムチのボディを付けてあげたら、けっこうカッコよくなるかも。
そう思い付いたら、ちょいと試してみたくなったので、再び六角大王を立ち上げます。
さっき軍人っぽいと感じたので、その印象をベースに、越中褌(昔の軍人さんの下着は、越中と決まっていたのですよ)が似合いそうな、少しお腹周りに肉が付いた、恰幅のいい体型にすることにしました。とはいえ、私はデブ専ではないので、せいぜい堅太りくらいで。
あと、あくまでも「人形っぽい」感じにしたいので、ディテールはあまり細かくせずに、デフォルメの雰囲気を頭と合わせて作っていきます。まあ、もっとも私には、リアルな人体をモデリングするほどのスキルもないんですが(笑)。
トルソを作ったところで、再びCarraraにインポート。今回は色分けはせずに、素焼きや常滑焼きで作った塑像みたいにしてみました。
これはこれで、何だか面白い雰囲気になったような。
こんな感じで全身仕上げて、ボーン仕込んでポーズとらせて、『夏祭浪花鑑』みたいな絵を作ったら面白そうだな……とか思いつつ、そこに至る作業の面倒くささを思って、とりあえずはここで中断。
という感じで、トレーニングを兼ねたお遊びのようなモデリングでしたが、こういうのを作っていると、改めて自分の中の人形愛、ピグマリオニズム的な嗜好を感じますね。
国立劇場文楽鑑賞教室
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