ちょっと宣伝、レディコミ初挑戦

 え〜、初めてレディースコミック誌でマンガ描きました。ぶんか社さんの『月刊 ほんとうに怖い童話』という雑誌です。

 とはいえ、実はレディコミ誌で描くのは全くの初めてとゆーわけではなく、以前某社から出たレディコミ誌でイラストは描いたことがあります。ただこの時は、お話しがきたときは「わ〜い、初レディコミ!」と喜んだものの、具体的な依頼内容を聞いたら、レディコミの中のホモコーナー(笑)みたいなヤツだったので、カックンきちゃったんだけど(笑)。

 今回は違います。イラストじゃなくてマンガだし、内容もゲイものじゃありません。う〜む、お仕事でゲイもの以外のマンガを描いたのは初めてだ。
 で、お話しが決まってネームをきりながら、一瞬「ひょっとして、過去に自分が描いた全てのマンガの、女性が出てくるコマ数の合計よりも、今回のマンガでは女性のコマが多いんじゃないか?」なんて思ったんだけど、よく考えたら、『バディ』で連載している「外道の家」で、お嬢様やらブスやらババァやら女性キャラをバンバン描いてるから、流石にそんなことはなかった(笑)。
 とはいえ、既に発売されている雑誌に載った予告カットを見た、大学時代からの友人でマンガ家仲間でもあるHちゃんから、「Yっくん(私の大学時代のあだな)の描いた女性キャラ見るの、すっごい久しぶり!」なんてメールを、貰っちゃったりもしましたが(笑)。

 あと、別の人からは、こんなことも聞かれました。
「田亀さん、レディコミ描くの?」
 うん。
「女同士の話?」
 ううん、男女もの。
「え、じゃあSM?」
 ううん、SMはなし。
「え……じゃ、何描くの?」

 ……ごもっともな反応でゴザイマス(笑)。確かに客観的に考えれば、私のマンガから同性愛とSMを取ったら、何が残るのかって感じではありますわな(笑)。
 でも、私の趣味嗜好を良く知る友人や、古くから付き合いのある連中からは、「これこれこーゆー雑誌にマンガ描くんだよ」と言ったら、「あ、向いてる向いてる」とか「得意そうだよね、そういうの」とも言われました。じっさい私自身、かなり自分の趣味嗜好を出せる世界だったので、描いててすっごく楽しかったし。
 専業作家になってから13年間、兼業時代も含めれば25年間、マンガでもイラストでも、ゲイものだけにこだわってやってきたけれど、それも自分の中で一段落ついた感があるので、これからはこうやって少しずつ、自分の「できること」や「やりたいこと」を拡げていければいいですね。
 編集者の方々、何かございましたらジャンルを問わず、ぜひお声をお掛けくださいませ。

 そんなこんなで、レディースコミックは初めて、ゲイものじゃないのも初めて、主人公が女性なのも初めて、一度に42ページの読み切りを描いたのも初めて……という具合に、色んな意味で初めて尽くし。
 1月24日(来週の水曜日)発売の、『ほんとうに怖い童話』3月号掲載です。普通に本屋さんやコンビニで売ってますので、よろしかったらぜひお読みくださいませ。
 で、アンケートなど出していただけると、更に嬉しいです(笑)。