「ソドムとゴモラ (Sodoma e Gomorra)」サントラ
ロバート・アルドリッチ&セルジオ・レオーネ監督による、米伊合作大スペクタクル映画のサントラCD。
音楽はミクロス・ローザ。サントラCDは既発のものがありましたが、今回のこれは、ミクロス・ローザ生誕100周年記念と銘打った二枚組。過去のアルバムには未収録だった曲はドバドバあるわ、未発表テイクも入っているわで、前に出ていたCDは持っていたけど、やっぱ買い直しちゃいました。
っつーのも私、このスコアが大好きでして。大作スペクタクル映画の劇判のお手本のような、壮大、重厚、ロマン、エキゾ、全てがテンコモリの、実に堂々たる音楽。概して私は、史劇のサントラは大好きなんですが、なかでもこの「ソドムとゴモラ」と、同じくミクロス・ローザの「ベン・ハー」、そしてエルマー・バーンスタインの「十戒」が、お気に入り三大巨頭。
そんなわけだから、もうこの映画のサントラ買うのは何度目かな。最初に買ったのは、まだガキの頃。「ベン・ハー」のシングル盤で、そのB面が「ソドムとゴモラ」の序曲で、A面よりB面の方を良く聴いていました。それから、確か高校生くらいのときだったと思うけど、「すみや」というレコード屋さんが、LPでサントラを復刻発売してくれまして、もういそいそと買いに行ったもんです。ちなみに同じ復刻シリーズで、「サテリコン」のサントラも発売されて、これも大喜びで買った(笑)。で、五〜十年前くらいに、輸入盤で前述のCDを見つけて購入、そして今回の二枚組。
因みに、ありがたいことに、前述の「ベン・ハー」のサントラも、二枚組CDが出ていて、それを持っている。が、残念なことに「十戒」は、一枚もののCDしか持ってない。昔、アナログ盤で出た二枚組LPを持っているんだけど、一枚もののCDには未収録の曲とかがあるんだよなぁ。一枚もののCDも既に廃盤らしく、amazonのマーケット・プレイスでトンデモナイ値段が付いているくらいなんだから、二枚組のヤツを復刻して欲しいもんです。
そんなこんなで、今回出た「ソドムとゴモラ」二枚組、まぁ、聞き覚えのない曲が出てくるわ出てくるわ。DIGITMOVIESのサイトを見ると、早くも在庫稀少とのことなので、欲しい方はお早めに。
あとついでに、映画のDVDも出てくれりゃいいんですけどね。「ベン・ハー」とか「十戒」とかはコレクター盤が発売されているし、「聖衣」や「ディミトリアスと闘士」や「キング・オブ・キングス」や「偉大な生涯の物語」や「天地創造」とかも正規盤で出ているし、「サムソンとデリラ」や「クオ・ヴァディス」はパブリック・ドメイン盤で出てるんだけど、「ソドムとゴモラ」はないんだよな〜。ドイツ盤を見つけたんで、とりあえず買ったけど、やっぱ字幕付きが欲しい。
ま、映画としてはさほど評価は高くない作品ではありますが、セットやモブのスケール感や、回転する車に縛り付けられての火あぶりのシーンだけでも、私としては満足の映画です(笑)。美人もいっぱい出てくるしね。
そういや、ちょっと前にテレビ映画らしき「ソドムとゴモラ」ってDVDが出たんですが、リチャード・ハリスが主演のヤツ。これ、見たら原題が “Abraham” で、よーするにアブラハムの伝記映画みたいなもんで、ロトやらソドムとゴモラの滅亡なんてのは、ほんの脇筋、ちょっとしか出てこないっつー、サギ邦題系でした(笑)。
でもまあ、ソドムとゴモラのエピソードや、スペクタクルを期待して見ると「何じゃこりゃ」ではありますが、サギ邦題だとわきまえて見る分には、聖書やら歴史やらに興味がある人だったら、地味ながらもそれなりに面白く見られる内容でした。同じテレビものでも、紅海が割れるシーンの余りのショボさに腰砕けになった、ベン・キングズレー主演の「十戒」よりゃ、よっぽどマトモかな(笑)。
「ソドムとゴモラ(Sodoma e Gomorra)」(amazon.co.jp)