昨日のジュンク堂書店新宿店でのトークショー、無事終了しました。
当初は定員30名を予定していましたが、先日の金曜日の段階で既に予約で満席になってしまったので、急遽10席を追加しました。結局、前日までの予約が38名、当日飛び込みのお客さんも合わせて、用意していた40席は全て満席になりました。
暑い中、足をお運びくださった皆様、どうもありがとうございました!
ちなみにこの写真は、「白昼の都内大型書店に出現した百鬼夜行」こと、開場に向かう途中の私とエスムさんの勇姿(笑)。いちおう、「『ローズ・イン・タイドランド』のジェフ・ブリッジス」をイメージして、服を選んだつもりだったんですが、改めてこーやって客観的に見ると、ただの「だらしない太ったオッサン」でした(笑)。
さて、エスムラルダさんとは業界内で何かと近くにいたものの、きちんとお話ししたのは今回が初めてです。話芸の巧みさはもちろんのこと、ご自分の人生を存分に楽しみつつ、同時に芯の通ったフィロソフィーも持っていらっしゃる、とても魅力的な方でした。
ショーの後の二次会の席でも、お互いに感じている日本のゲイシーンの特徴や、抱えている問題点、未来への展望などについて、更に突っ込んだお話しができて、有意義で楽しい時間を過ごさせていただきました。
今回のイベントは、ジュンク堂書店新宿店の方が、東京プライドパレード応援ブックフェアの一環として企画してくださいました。これはいわば、ヘテロセクシュアル社会側からの、ゲイおよびセクシュアル・マイノリティーのムーブメントに対する、リスペクトとエールです。
イベントを仕切ってくださったポット出版のスタッフや、司会進行をしてくれた沢辺社長も、これもいずれもノンケさんたちです。
こういった、ヘテロセクシュアル側からのエールに対して、ゲイ側からどのように応えることができるか、それが現在の日本のゲイ・コミュニティーの抱えている大きな課題だという気がします。正直なところ、こういった外側からの期待感と、内側の無自覚さという温度差が、ここのところあちこちで目にとまり気になっています。
何も考えずに、ただ与えられたものを消費するだけなのか、それともエールに応えて自分もアクティブになるのか。
とりあえず、本を愛するゲイならば、お気に入りの一冊を見つけるためにも、一度パレード応援ブックフェアに足を運んでいただければと思います。今月末まで開催中。
さて、余談を一つ。題して『エスムラルダのメイクと田亀マンガの意外な共通点』。
トークショーが始まる前、控え室でエスムさんがメイクするのを、横で拝見していたんですが、使ってらっしゃるアイライナーが、なんと「ぺんてる筆ペン(顔料)」だった。エスムさん曰く、何でもシモーヌ深雪さん直伝だそうな。
で、この筆ペン、私がアナログ仕上げをしていた頃は、ベタ塗り用の定番だったんですよね。今でも、書き文字やツヤベタで愛用しています。
ドラァグ・メイクとゲイエロマンガ、意外なところで同じ道具が。皆さん、エスムさんのアイメイクと、『銀の華』の銀さんの黒髪は、実は同じ材料で出来ているんです(笑)。
さて、明日はパレードです。
猛暑が続いていますから、皆さん、熱射病や脱水症状には十分気をつけてください。