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本屋やディスカウントショップで良く見かける500円DVDで、『空軍大作戦』を購入。プロパガンダ・アニメーションだというから、何となく面白そうだと思ったんだけど、再生してみたら、ディズニーの『空軍力の勝利 (Victory Through Air Power)』でした。
オリジナルはカラー作品ですが、このDVDはモノクロ版。とはいえ、おそらく制作の時点で、カラーとモノクロ両方の上映を前提にしているんでしょうね。明度設計がしっかりしているので、モノクロ映画として見ても、特に違和感はありませんでした。ただ、YouTubeにあるカラー版の予告編を見ると、やはり色が付くと、画面の力がまたいっそう増しているのが判りますし、アメリカではカラー版DVDも出ているみたいです。
内容はともかくとして、表現面だけに絞って言えば、飛行機の歴史をカートゥーン調で判りやすく、かつ楽しく説明してくれる前半部分、第二次世界大戦(つまり制作当時)の世界情勢や軍事戦略を、三次元的なデザイン表現で見せる中盤、戦争に勝利するための方針提案を、まるで「空想化学兵器大図解」といった味わいで見せる後半、そしてクライマックス、日章旗が化けた大ダコ(つまり日本) VS 白頭鷲(つまりアメリカ)の「怪獣大決戦」と、大いに面白く見応えあり。
内容的には、所詮プロパガンダ映画なので、それ相応の不快さがあります。こういった思想の上に、無差別爆撃や原爆の使用が正当化されたのかと思うと、それはそれで興味深いことではありますけれどね。
ただ、ドラマ仕立てではなく、ドキュメンタリー的&データ的な見せ方の作品なので、プロパガンダにしては、まだ客観性がある方かもしれません。戦意昂揚を煽る要素はあっても、情緒面を刺激して戦争を正当化したり、正義や悪といった概念があまり目立たっていないのが救いでした。
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このテのワンコインDVDといえば、以前雑誌の編集後記とかで紹介したことのある、個人的にけっこう好きな映画『地下拷問室』が、いつのまにか500円DVDで出ていました。
映画の内容は、女が男を地下室に監禁して、パンツ一丁の裸で椅子に縛り付け、延々拷問するってだけの話です。
ものすごく低予算……ってか、ほとんど自主制作映画という感じなので、過度の期待は禁物ですけど、トイレに行かせてもらえない男が、パンツ越しに失禁しちゃうシーンとか、ケツにむりやりディルドを突っ込まれて、強姦被害者の気持ちを体験させられるシーンとか、目隠しをされてスプーンで口に入れられたものを当てるゲーム(SM好きなら御期待どおりのモノを、いろいろ喰わされる)とか、個人的にはけっこうそそられるシーンがあるんですよね(笑)。
後半は、猟奇風味が増していくんですけど、そちらもアイデア的には、なかなか面白いもの多し。ただ、前述したような低予算モノなので、見せ物としてのスゴさは期待しちゃダメ。そーゆーダイレクトな過激さをお望みなら、素直に『SAW』シリーズとかをご覧になった方がヨロシイかと。
男責め的な見所以外では、全編に漂うイカニモ実験映画風のアングラ臭とか、観念的な展開とか、ほんのチョイ役でパム・ホッグが出てるとか、好きな人だったら、そこそこツボを刺激される要素もあり。
この紹介文を読んで、惹かれるモノがある方だったら、500円だし、けっこうお得だと思いますよ。なんせ、前に私がコレ買ったときには、4935円もしたんだから(笑)。