今度の月曜日、6月1日から13日まで、銀座のヴァニラ画廊で企画展『伊藤文學コレクション 薔薇族周辺のゲイ・エロティック・アート』(特別展示・入場料500円)が開催されます。
で、この展覧会なんですが、私めも及ばずながら監修という形で関わらせていただいております。
まあ、監修といっても、そんな大層なものではなく、展示の中心は伊藤文學氏ご所蔵の『薔薇族』に掲載された男絵の原画であります。私の役割は、展示の主旨および全体の構成を考えることと、文學氏のお手元にはない作家の原画を集めるためのお手伝いをすること、そして、自分自身の作品を展示用に提供する、といったところです。
企画をしてくださったのはマルプデザインさん。
展示作家は、三島剛/船山三四/小田利美/遠山実/児夢(GYM)/長谷川サダオ/木村べん/平野剛/大川辰次/稲垣征次/三上風太/田亀源五郎という顔ぶれを予定しています。
文學氏ご所蔵分と、私が所蔵・保管しているものに加えて、稲垣征次さん、STUDIO KAIZの城平海さん、ゲイ・アートの家の荻崎正広さんに、それぞれご協力いただきました。
歴史的なゲイ・エロティック・アートの展示としては、文學氏も私も過去に何度か行ってきましたが、これだけの作家が揃う展示というのは、ちょっとなかったのではないかと思います。
貴重な日本のヴィンテージ・ゲイ・エロティック・アートの数々が、美麗な原画のまま一堂に会するこの機会、アートやサブカルチャーやゲイ文化やエロティック文化に興味のある方は、ゲイもヘテロも関係なく、ぜひ足をお運びください。
また、展示期間中の6月7日(日)には、イベントとして画廊内で、「伊藤文學氏・田亀源五郎氏による特別トークショー」も開催されます。時間は15時から、入場料は1500円(1ドリンク付き)になります。
文學氏とは、もちろんこれまでお会いしたこともお話ししたこともありますが、トークショーという形では初めてなので、今からいささか緊張気味(笑)。司会進行をやってくださるのは竜超さん。
また、会期中にはポット出版さんにご協力いただき、私の編纂した画集『日本のゲイ・エロティック・アート vol.1 ゲイ雑誌創生期の作家たち』と『vol.2 ゲイのファンタジーの時代的変遷』を、画廊で直接お買い求めいただけるようになっております。
展覧会のお土産に、トークショーのついでに、二冊揃いでぜひどうぞ。
さて、最後に私の出展作ですが、2007年のフランス個展用に制作した連作、『七つの大罪』を揃いで出させていただきます。
これまで、書籍やイベントで、一、二枚が公開されたことがありますが、ほとんどは日本国内では未発表。もちろん、七枚セットでは本邦初公開となります。
なかなかお見せできるチャンスもないので、皆様、この機会にぜひご覧ください。自分で言うのもナンだけど、美麗かつエロいという自信作ですぞ(笑)。