最近見たDVD。
今回は、責め場がないヤツ(笑)について、一口メモ。
『狩人の夜』 |
サスペンス映画かと思いきや、途中から雰囲気が童話的で幻想的なものにスライドしていき、最後はほっこりした気持ちになる……とゆー、不思議な感触の映画でした。
水底に沈んだ死体、子供たちを乗せて漂う小舟、地平線に浮かぶ狩猟者のシルエット……と、心に残る美麗映像がテンコモリ。
あ、監督がゲイです。
『リボルバー』 |
ガイ・リッチーは、「復調した」と聞いた『ロックンローラ』を見て、正直「え、これで?」とか思っちゃったんですが(悪くはないんだけど、どうしても『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』と『スナッチ』の縮小再生産に見えちゃって)、一つ前のこっちを見たら、納得しました(笑)。
観念的なテーマを扱うんだったら、もうちょい論理的にしてくれないと、ツラいものがあるなぁ。映像も、スタイリッシュでカッコイイんだけど、イマジネーションとしてはパワー不足な感じだし。
ただ、意欲は感じるので、嫌いじゃありません。
『ピーターラビットと仲間たち』 |
着ぐるみ着ながら、これだけバレエを踊るってだけで、もう感嘆。ネズミの群舞が、ちゃんとシッポも使った振り付けだったりして、かなり楽しい(笑)。
でも、せっかくファミリー向けの内容なのに、出てくる英語の看板や新聞記事に日本語字幕が付いてないってのは、ソフトの作りとして、ちょっとどうかと思います。
『花の谷 ―時空のエロス―』 |
ヘンな映画(笑)。惹句が「禁断のスピリチュアル・エロス、解禁!」なんだけど、別にエロスでも何でもないぞ。
ヒマラヤの雄大な風景、神秘主義風のストーリー、主演男優のルックス等々、前半はかなり好きツボを押されたんだけど、後半、舞台が現代の東京に移ると、違和感とヘンテコ感がグングンと加速していき、最後は、オチも含めてスットコドッコイな後味に(笑)。
『哀しみのトリスターナ』 |
う〜ん、女はコワイ(笑)。
見終わった後、相棒と「私らホモで良かったね〜」なんて語り合ってしまい、で、つい「これは男同士に置き換えても成立する話だろうか?」とか考えちゃったんですが、やはりどうも話の根底に、男女の差による断絶感という共通認識が必要な気がするので、男同士でこれをやるのは難しいかなぁ。
自分でも、描いてみたいタイプの話ではあるんですが。
『黄金バット 』 |
昔、テレビでやってたのを見て、髭をたくわえた千葉真一が、胸板も分厚くてカッコよかったのが印象的だったんですが、再見しても、やっぱカッコよかったです。でも、当時まだ20代だったと知ってビックリ。ぜったい30は越えていると思っていた(笑)。
映画を見ているうちに、何だか、黄金バットとナゾー様が「笑い上戸」に見えて来ましたが(笑)、前半の浮上したアトランティス大陸(……と、劇中では言ってましたが、解説書にはムー大陸と書いてあった。日本近海っぽいから、ムーの方が妥当ですな)のシーンとか、東京に出現したナゾータワーとか、特撮は決して悪くないと思います。
特撮映画があまり好きではない相棒は、横で仏頂面をしながらも、「この女の子が、鳩山邦夫の奥さんだよ」とか、「これが『ピラニア』や『殺人魚フライングキラー』を制作した筑波久子だよ」とか、オーディオ・コメンタリーしてくれました(笑)。
で、私もお返しに、「この映画、『吸血鬼ゴケミドロ』と同じ監督だよ」と教えたり(笑)。
あ、そういやこの映画には、責め場があったっけ。今思い出した(笑)。