最近のイロイロ

 最近見たDVDの中から、テーマ別(笑)にイロイロとピックアップ&一口メモ。

復讐無頼~狼たちの荒野 スペシャル・エディション [DVD] 『復讐無頼 狼たちの荒野』ジュリオ・ペトローニ

 最近見た祝日本盤発売。
 映画の内容(……と、責め場)については、前にここでイタリア盤DVDと一緒に紹介済み。
 ちょいと補足しますと、前回「圧制者としての官と自由を求めて闘う農民というシンプルな構図」と書いたんですが、改めて日本語字幕付きで見たら、そういった中にもきちんと、システムのもたらす矛盾や、大義を利用することへの批判とかいった、社会派的に硬派な要素も、サラリとですけど入っていました。英語のヒアリングのみだと、そこまで拾いきれなかった。
 というわけで、初見時よりも後味が更に感動的に。やっぱ革命は燃える(笑)。
 あと、ヘンリー医師役のジョン・スタイナー、前回「『悪魔のホロコースト』と『炎の戦士ストライカー』は見たことあるはずなんだけど、正直ちっとも覚えてない」と書きましたが、今回DVD特典のキャスト解説に、ダリオ・アルジェントの『シャドー』が入っているのを見て、相棒と二人同時に「ああ、あの斧でアタマをカチ割られる!」と叫んでしまった(笑)。

狼の時刻 (特別編) [DVD] 『狼の時刻』イングマール・ベルイマン

 最近見た映像美。
 島暮らしの画家(マックス・ フォン・シドー)が奇怪な城の住人たちと関わりあって、次第に精神に変調をきたしていく様子を、妻(リヴ・ウルマン)の目を通して描いた内容。
 ホラー的な内容ではありますが、モノガタリやロジックからくる恐怖ではなく、映像効果からもたらされる感覚的な「不安感」や「不気味さ」に特化した内容。
 何といっても、後半の城の中を彷徨う、怪奇幻想シーンの美麗さが素晴らしい。その美しさに、見ていてゾクゾクしっぱなしでした。中盤に出てくる、サイレントによる不条理な殺人劇も忘れがたし。
 個人的偏愛映画の殿堂入り、決定。

dvd_Henry8 『キング・オブ・ファイヤー』ピーター・トラヴィス/ピーター・ミドルトン
(『ブリティッシュ・キングダム DVD-BOX』収録)

 最近見た責め場。
 酷い邦題ですが、原題は”Henry VIII”なので、つまりヘンリー八世の生涯を描いた、グラナダTV制作の歴史ドラマ。英国史劇では毎度お馴染みの、カトリックとプロテスタントの確執に加えて、有名な六人の妻も加わるもんだから、ドロドロ模様は更にパワーアップ。
 キャスト良し、美術や衣装良し、内容すこぶる面白くて良し……の、上質なテレビ映画。192分タップリ楽しめるので、歴史好きなら見て損はなし。ヘンリー八世役のレイ・ウィンストンは、見た目も肖像画で周知のイメージに近いし、トンデモナイヤツなのに人間的な魅力も感じさせるあたりは、なかなかのもの。ジャケ写になってるもう一人、ヘレン・ボナム=カーターはアン・ブーリン役。
 責め場は二ヶ所。まず、二枚組の前編。ダンジョンで白髯の老紳士が、上半身裸の両手吊りで焼きゴテ拷問。
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 続いて後編。屈強な壮年弁護士(……っても見た目は騎士ですな)が、上半身裸で城門に吊され、三日間死ぬまで晒し者に。こっちは被虐者はショーン・ビーンだし、公開処刑なのでギャラリーもいるし、城門のスケール感(本物の城かな?)も相まって、極めて滋味あり。
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 あと、責め場じゃないですが、主演のレイ・ウィンストンが、演技の良さもさることながら、実に量感タップリのオイシソウな肉体で、しかも尻丸出しの全裸シーンもあるので、太目年配系ヒゲ熊好きだったら、眼福間違いなし(笑)。こんなにオイシソウな身体してるんなら、ゼメキス版『ベオウルフ』の全裸戦闘シーンも、3DCGじゃなくてご本人の姿で見たかったぞ(笑)。
 因みに、同DVD-BOX収録の別作品『レジェンド・オブ・サンダー』も、これまた責め場と、あとホモ絡みもあり(笑)。

さよならS(エス) [DVD] 『さよならS』エリック・ゾンカ

 最近見たイラマチオ。
 パン職人見習い生活に嫌気のさした若者が、道を踏み外してギャングの仲間に入るが、やがて抜き差しならない状況になり……という内容。
 ストーリー的にはクライム・ムービーっぽいけど、そのテの話としては、ギャングたちのすることが、さほどダークだったり非情だったりするわけではないので、映画の感触も青春映画っぽい感じです。その分、クライマックスはけっこうショッキングなんですけど、事後の処理が良くて後味は爽やか。短い映画だし(一時間ちょいしかない)小品ではあるけど、好感の持てる佳品でした。
 で、主人公の青年(と言うよりは、少年と青年の中間くらいって感じ)が、ギャングの兄貴分に拳銃突きつけられて、強制フェラチオ(つまりイラマチオ)させられるシーンあり。
 作劇的には「酷いことをされる」シーンなんですが、厄介なことに私の性癖からすると、キズ面ヒゲ面コワモテの粗暴な男に、道具のように手荒く扱われてセックスするってのは、思っくそコーフンするシチュなので、見ていて「酷い」どころか「羨ましい」と思ってしまった(笑)。加えてこの悪役、ルックスがイケるうえに、怪我で片手が不自由というフェチツボも押してくるし……困った困った、私的には監督の意図と正反対の反応しかできないぞ、このシーン(笑)。