締め切りが一本片づいて、ホッと一息。
とはいえ、一部並行進行で進めていた次の締め切りが、これまたすぐに迫っているので、このままテンションをキープして突っ走るぞ〜!
と思っていたところ、ちょっとテンション下がるメールが。
うむむ……。
とはいえ、このままテンション下がっていても、仕事は片づかない。
特にこの仕事は、慣れているようで初めてのような、自家薬籠中の物なんだけど未知の経験でもあるみたいな、何とも自分でも不思議な感じがする手応えのシロモノ(よーワカラン説明ですいません、箝口令が敷かれているもんで、具体的なことは書けないんです)なのだ。
というわけで、ネームの段階から既に大苦戦したくらいなので、ここは無理矢理にでもテンションを再アップせねば!
そんなこんなで、昨日からずっと、テンション上げるために聴いているBGMがこちら。
ゾルタン・コダーイ『組曲 ハーリ・ヤーノシュ、他』 ドラティ/フィルハーモニア・フンガリカ |
相変わらずクラシックづいています。ここんところ、名を知るのみで曲は聴いたことがない作曲家の作品とか、今まで名前すら聞いたことがなかった作曲家とか、そんなのを集中的に聴いているんですけど、このコダーイは前者、前回のピエルネやレブエルタスは後者です。
ハンガリーの音楽というと、クラシックでバルトーク、トラッド系でマルタ・セバスチャンおよびムジカーシュくらいしか聴いたことがなかったけど、どっちも大好きなので、このコダーイもちょっと期待して購入しました。
で、結果。
もう、大好き!!!!!!
『組曲 ハーリ・ヤーノシュ』も『ガランタ舞曲』も『ハンガリー民謡<孔雀>による変奏曲』も『マロシュセーク舞曲』も、CDのアタマからシッポまで全部好き! おかげでテンションも上がりまくりです(笑)。
早々に他のアルバムもゲットしたい気分になったので、いろいろ漁った中から、男声合唱曲集のCDをチョイス。でも、品切れお取り寄せだったから、無事入手できるかしらん……。
さて、上で「ゾルタン・コダーイ」とか「マルタ・セバスチャン」とか書きましたが、ハンガリーは日本と同じく、姓を先に名を後に表記するので、厳密には「コダーイ・ゾルターン(Wikipediaによる)」や「セベスチェーン・マールタ(これは確か中村とうよう氏がそう表記していた)」と書くべきなのかも。
些細なことですが、一応追補をば。
マルタ・セバスチャンといえば、その歌がアニメ『おもひでぽろぽろ』で使われていた(外国映画だと、アンソニー・ミンゲラの『イングリッシュ・ペイシェント』でも使われてたっけ)ので、ご存じの方もけっこう多いかも?
私自身は、このアニメはテレビでやっていたときにチラっと見ただけで、未だに通しでちゃんと鑑賞したことがないんですけど、何の予備知識もなく見ていたら、いきなり彼女の音楽が流れたんで、ひどくビックリしました(笑)。確か、カーステか何かで音楽をかけるシーンで、男性キャラが「農民の歌だから俺も好きなんだ」みたいなことを、のたまっていたような記憶が。で、確かそれで興味を惹かれて、そのまま暫く見続けたら、今度は農作業だかのシーンで、ブルガリアン・ヴォイスが流れて、またビックリしたような(笑)。
似たような例で、前に邦画『橋のない川』を見た(東陽一監督のカラー版の方)ときも、日本の農村なのに音楽がフォルクローレだったんで、ビックリしつつも意外とマッチするもんだなぁ、なんて感心しましたっけ。
マルタ・セバスチャンで、もう一つマニアックな話をしますと、彼女がレヴェンテ・セレーニというアーティストと組んだアルバムで”Loverecord”(その昔『愛の歌』というタイトルで日本盤CDも出ました)というのがあります。こちら(ただし、現在amazonなどで売られているCDは、ジャケットが別のものに替わっている模様)。
で、この絵、ずっと好きだったんですけど、ちょっと前に、思わぬところでこの絵と再会しまして。
DVD『ハンガリー・アニメーション傑作選DVD BOX』の、『ムーン・フィルム/ドーラ・ケレステシュ作品集 』に入っていた監督インタビュー映像を見ていたら、喋る監督の背後に、この絵が飾ってありました。
「おや!」と思ってCDを確認したら、裏に「デザイン by ドーラ・ケレステシュ、イシュトヴァーン・オロス」というクレジットが。CDを買ったのが89年、DVDを買ったのが去年ですから、およそ20年を経てのリンクとなります。
オッサンになると、こんな感じで、それぞれ別に好きなものが、意外な形で出会うってなことがままあって、なかなか楽しいです(笑)。
ついでに。
ドーラ・ケレステシュのアニメーションは、YouTubeにアニドウがアップしたPRビデオがあったので、貼ってみませう。
大好き。
も一つ、ついでに。
マルタ・セバスチャンのCD、上では”Loverecord”について書きましたが、これはあんまりビギナー向けのアルバムではない(トラッドにシンセサイザー等を併せた実験作)ので、もし買ってみようという方がおられましたら、何よりかによりオススメなのがこれ。これはホントに傑作。幸い、今なら再プレスされたものが安価で出ているみたい。
プリズナーズ・ソング 価格:¥ 2,000(税込) 発売日:2007-08-08 |
あともう一枚、これもオススメなんだけど、残念ながら廃盤みたい。
Muzsikas 価格:¥ 1,551(税込) 発売日:1991-07-01 |
ちょっとトラッドからポップス寄りになった、こっちも良アルバムです。これは、中古でも良ければ、わりと入手しやすいみたい。
Kismet 価格:¥ 1,129(税込) 発売日:1996-02-06 |