相変わらずクラシックづいております。
アーロン・コープランド『バレエ組曲 アパラチアの春、他』 バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック |
コープランドはオムニバス盤とかで数曲を聴いたことがあるだけだったので、まとめて聴いてみようと購入。同時収録曲は『バレエ組曲 ロデオ』『バレエ組曲 ビリー・ザ・キッド』『市民のためのファンファーレ』。
そっか〜、EL&Pの「ホウダウン」って、この『ロデオ』の中の一曲だったのか〜、知らんかった(笑)。コープランドの原曲も、実にカッコイイですな。ちょっと調べてみたら、同じくEL&Pの「庶民のファンファーレ」も、このアルバム収録の『市民のためのファンファーレ』を元にしているらしいけど、「庶民の……」が入っているEL&Pの『四部作』は持っていないので、そっちはよー判らず。
カッコイイといえば、『ビリー・ザ・キッド』の「再び、果てなき大平原」も、タダモノならぬカッコヨサで背中がゾクゾクします。『アパラチアの春』の「第2曲 アレグロ」なんかも、実にタマンナイ。
全体的に、いかにもアメリカのフォークソングを基調にしているといった感じで、雄大さ、明快さ、勢いの良さ、陽性の叙情、ノスタルジー感、などなど、かなりツボに直撃でした。
レインゴリト・グリエール『交響曲第1番/バレエ組曲 赤いケシの花』 ダウンズ/BBCフィルハーモニック |
先日の『交響曲第3番 イリヤ・ムーロメッツ』に比べると、この『交響曲第1番』はグッと爽やかな感じ。でもやっぱり第1楽章の出だしを聴いていたら、このまま『ニュルンベルクのマイスタージンガー』の前奏曲になっちゃうんじゃないか……なんて、ふと思っちゃいましたけど(笑)。
でも、あいかわらず印象的なメロディーが頻出するし、時に田園的な感じもする素朴さとか、とにかく全体を通じて清々しい感じが気持ちいい、なかなか魅力的な佳品でした。
もう一つの『赤いケシの花』は、とにかく聴いていて楽しい楽しい。はじける躍動感、横溢する異国情緒と東洋趣味、優美なロマンティシズム……といった要素を、キャッチーなメロディーとカラフルなオーケストレーションで、華麗にタップリ楽しませてくれます。
野性的でダイナミックな「第1曲 英雄的な苦力(クーリー)の踊り」、シノワズリ満開の「第3曲 中国の踊り」、チャイコフスキーばりの優美な「第5曲 ワルツ」、ロシア風味タップリの「第6曲 ロシアの水兵の踊り」なんかが、特にお気に入り。
ゾルタン・コダーイ『男声合唱曲集』 ラクナー/ベーラ・バルトーク男声合唱団 |
ここで注文したヤツが、無事に届きました。良かった良かった(笑)。
一曲目「孔雀」から、憂愁あふれるメロディーを、ときに静かにときに力強く歌い上げる男声合唱に、思っくそ心を奪われました。
もちろん、本来のフォークソングのような荒々しいまでの力強さはないんですが、解体再構成された土俗性やとでもいった趣の、洗練された美しさがあります。教会音楽の敬虔さに通じる感触の静謐な曲あり、ロシア民謡みたいな泣きや哀愁の曲もあり、威勢や景気の良い曲もありで、タップリ楽しめました。
ただ、やっぱり全体的にお行儀が良いので、聴き終わったときに反動で、もっとゴツゴツしたグルジアやコルシカの民族音楽系の男声合唱なんかを、改めて聴きたくなった……という側面もあり。
そういえばこのCD、どういうわけかハンガリー語で歌われている(らしい)「ラ・マルセイエーズ」が入っていて、コダーイ編曲バージョンなんだろうけど、その一曲だけミョーに浮いていました(笑)。