ゲイエロ3とか

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 ポット出版さんから出させていただいている『日本のゲイ・エロティック・アート』シリーズ、「vol.3」の図版セレクト&ページネーション作業が、ようやく終了。
 上の図版は「vol.3」収録作家の中から、私のマエストロのお一人、武内条二先生の作品。この作品は、ページ数等の関係で、泣く泣く収録を断念したもののうちの一つです。

 武内先生の作品に関しては、私の呼びかけに応えてくださった皆様のご協力のおかげで、本当に充実した収録作品候補を集められました。繰り返し、厚く御礼を申し上げます。
 結果、この作品のように、どうしても収録しきれない作品も多々出てきてしまいましたが、それを受けて、少しでも多くの作品を収録したいと、急遽全体の構成も見直しました。
 まだ先のことではありますが、無事に出版までこぎ着けた暁には、どうぞお楽しみに。

 それにしても、これだけのクオリティの作品で、それも大量に存在していたにも関わらず、結局「アドン」「ムルム」当時の原画は、一枚も発見できなかったというのが、何とも口惜しい。
 これまで、様々なアーティストの作品を調べてきましたが、散逸どころか存在の確認もできないとは、最悪のパターンです。
 ただ、今までの私の経験から、出版社や当時の関係者に問い合わせて、「ウチにはない」という返事だったものの、実のところ、それは「存在しない」のではなかった、ということもあります。
 どういうことかと言うと、面倒くさいからか、あるいは厄介だからなのか、理由はともかく、「調べない」か、「調べる気がない」ために、「ウチには『ない』よ」という返事になり、それが後になって、別ルートから「実は『あった』」ということが、判明したというケースもあります。
 こういった経緯は、私としてはあまり愉快な気持ちはしませんが、それでも本当に「消失している」よりは、まだマシです。

 願わくば、武内先生の作品も、こういった形でもいいので、いつかどこかから出てきてくれますように。