まずは、オーストラリアとゆーことで、お約束をイッパツ。
コアラって、よくまああんな木の股なんかで寝られるなぁと、ヘンなところに感心してしまった(笑)。
さて、日本を発ったのは、2月23日の午後。バンコクで飛行機を乗り継ぎ、シドニーに着いたのは、翌24日午後。
ホテルにチェックインしてから、会場設営中の担当者のタカギさんに電話。数時間後、ギャラリーで会うことにしました。
私の泊まっていたホテルは、地下鉄キングス・クロス駅の近く。ここから、マルディグラ・パレードが行われるオックスフォード・ストリートまでは、ノンビリ歩いて30分ほど。ギャラリーもそのすぐ一本横の通りなので、散歩がてらブラブラ歩いて行くことにしました。
ギャラリーについたら、ちょうど設営の真っ最中。タカギさんとマユミさんにご挨拶して、展示の確認および明日の簡単な打ち合わせ。
私の出品作は、一部が通りに面したショーウィンドウ内に、残りが2Fのメイン会場に展示されていました。
ギャラリーは広く、天井も高くて、明るい雰囲気。ただ、壁面積に比べて展示の点数が超過気味の感はあり。基本的に、上下二段の展示となっていたし、作品間のスペースも、ちょっと窮屈な感じはしました。
反面、壁面が隈なくLGBTアートで埋め尽くされているという状態なので、見応えや満足感は、おそらく高いのではないかという感があり。
翌日の夕方6時、オープニング・レセプションがスタート。
私は5分前に会場入りしたんですが、その時点で既に、かなりの人数が集まっていました。
ギャラリーに到着したとき、入り口に和服を着たいい男が立っていたので「おや」と目を奪われたんですが、良く見たら市川和秀センセでした(笑)。後で確認したところ、今回、私と市川センセを含めて、出展作家は計4名が訪豪していたとのこと。
会場に入って、来客の皆さんとしばし交流。
上の写真は、2Fの私の展示スペースの前で、ニュー・サウス・ウェールズ大学のウィリアム・S・アーマー博士と。私の作品についての論文とかを書かれている先生で、日本のゲイ・カルチャーにも明るく、昨年度の展覧会ではオープニング・スピーチもしてくださった方です。日本語ペッラペラ(笑)。
因みに、左のアジア系の方がじ〜っと見入っているのは、児雷也画伯の出品された肉筆金屏風絵。いや〜、この絵は実に素晴らしかった! これを生で見られただけでも、シドニーまで行った甲斐があるというもの。へへへ、羨ましいでしょ(笑)。
会場のお客さんは、地元シドニーの方はもとより、シンガポールや香港から来たという方や、在豪の日本人の方なども。中には、日本から来られた方もいました。その中に旧い知人もいて、異郷の地で十年ぶりくらいの再会となってビックリ!
開場からしばらくして、まずタカギさんのオープニング・スピーチ。
そして、タカギさんの紹介を受けて、いよいよ今回の訪豪で最大の懸案点だった、私のスピーチの番に。もちろん英語で(笑)。
とゆーわけで、出立前夜に2時間かけて書いた原稿を片手にスピーチ。もう、アンチョコどころではなく、ほとんど原稿を読み上げているだけ(笑)。
今回の展示内容は、古くは大川辰次さんや遠山実さんから、今活躍中の作家さんまでと幅広かったので、スピーチの内容も、日本のゲイ・カルチャーに馴染みのないオーストラリアの方に向けて、日本のゲイ・アート史の概略を説明しながら、それに併せて展示されている作家さんたちのお名前にも触れていく、という形にしました。
スピーチの補足も兼ねて、拙著『日本のゲイ・エロティック・アート vol.1』を会場に持参したんですが、この本は海外ではいつもそうなんですが、やはり反響多し。「どこで買えるのか」といった質問もけっこうあった様子で、しまった、ポットさんにお願いして、会場販売用に何冊か調達しておけば良かった、と、今さらながら後悔したり。
今回、この本を持参しようと思いついたのは、前述した出立前夜に英文原稿を書いているときだったので、残念ながら準備する余裕はありませんでしたが。
スピーチも無事終えて、再び歓談。
前述したように、日本人の方もけっこういらしたので、さほど英語疲れはしませんでした(笑)。
上の写真は、アーティストのピーター・スキロウと。今回が初対面ですが、鉛筆や水彩で「ベアっ!」って感じの絵をリアリズムで描かれる人です。ちょうど今、近くにある別のギャラリーで個展の最中だというので、翌日見に行きました。
作品からしていかにも熊系なので、「オーストラリアのベア・コミュニティは大きいの?」と聞いたら、「大きいよ〜、マルディグラ中には、ホテルで下着&水着パーティもあるよ〜」と教えてくれました。市川センセが、そのパーティの興味津々のご様子でしたが、行かれたのかしらん?(笑)
市川センセとは、開場で抱き合って写真とかも撮ったんだけど、顔出しNGとのことで、ここにはアップできないのが残念。いい男なのに、モッタイナイ(笑)。
他には、オーストラリア人のファンに、私のマンガ単行本にサインを頼まれたり。通販で入手してくれたそうで、いやありがたい限り。ただ、そのサインを頼まれた本が『禁断作品集』と『ウィルトゥース』という両極端の二冊だったので、ちょいビックリ(笑)。
あとは、小柄だけど、マドンナみたいなゴージャスな美人のビアン(たぶん)の方が、私の責め絵を「美しい」と言ってくださったり、ヒュー・ジャックマンをうんと老けさせたみたいな年配の方と、SM談義を愉しんだり。
いつもの如く「一緒に写真を撮っていいですか?」というお声も多し。
そんなこんなで、オープニング・レセプションは、存分に楽しませていただきました。
ホントはもっと会場写真を撮りたかったんですが、残念ながらその余裕がなく、スイマセン。