本日から銀座のヴァニラ画廊で始まる企画展、『幽霊画廊 ~世にも怪異な魂の競作展~』に描きおろしの新作一点を出品しております。
ゲイ・アートの展覧会ではありませんが、実に面白い企画で、参加アーティストも錚々たる面子揃いなので、その中に交じって、私もいささか緊張気味……。
因みに私の出品作は、もちろんそっち系(笑)。
幽霊画というテーマと私のテイストである無残絵/残酷画というモチーフをミクスチャーして、更に日本の浮世絵版画的な雰囲気と西洋の「死の舞踏」的なイメージも混在させてみました。
というわけで、展覧会の詳細はこちら。
会場:ヴァニラ画廊(銀座)
〒104-0061 東京都中央区銀座 6-10-10第2蒲田ビル4階
TEL 03-5568-1233
http://www.vanilla-gallery.com/
会期:2月7日(月)~2月19日(土)
営業時間:平日 12 時~ 19 時
土曜・祝日 12 時~ 17 時
日曜休廊
入場料:500円
参加作家:市場大介
小妻容子
小山哲生
三代目彫よし
沙村広明
SHIGE
空山基
田亀源五郎
ツバキアンナ
鳥居椿
富崎NORI
ヴァーニャ・ズーラヴィロフ
福山フキオ
亡月王
宮西計三
山口椿
(五十音順・敬称略)
柳田國男によれば、神域や死後の国は遠い隔絶された別の世界ではなく、現世の様々な場所に重なるように存在し、「その現世に寄り添うように神々も霊魂も住まう」とされます。この世界が、さまざまな膜が幾重にも重なっている次元の束だとしたら、垂直に進もうとせずにちょっと横を向いただけで、見えないものを見てしまう可能性は常にあります。人間の無意識に潜む死者への畏れと憧れはまた、生きている人々の存在意義を根底から揺るがすのです。我々とその祖先は、何に怯え畏怖し結界をはり祈祷をささげたのか。”死装束の足のない幽霊”から、あらゆる幽霊のかたちを、ヴァニラ画廊に集った珠玉のアーティストが挑戦いたします。
というわけで、会期中お近くにお越しの際にでも、ぜひ足をお運びくださいませ。
初日の今日は、私も夕方頃にでも、ちょっと顔を出そうと思っております。