明日3月7日から、銀座のヴァニラ画廊でスタートする企画展、パゾリーニ・オマージュ【ピエル・パオロ・パゾリーニに捧ぐ】に、私も参加して、新作1点・旧作2点を出品いたします。
展覧会の詳細等はまとめて後述しますが、出品作家は先月の『幽霊画廊』に引き続き豪華面子です。ゲイ・アート系からも、稲垣征次さんと奥津直道さんが参加。
映画監督としてのパゾリーニは、マイ・フェイバリットの一人なので、お話をいただいた際は「ぜひ!」と一も二もなく飛びついたんですが、後々になってから、パゾリーニ作品に私が感じる「好きポイント」と、私自身の作風および方向性の接点を見つけることが、事前に想像していた以上に難しく、オマージュ作を描くのもなかなか難儀しました。
とはいえ最終的には、上手いこと自分の着地点を見つけることができた感じです。
左上の図版がその部分なんですが、自分としては「納得!」の作品になったつもりではあるものの、ご覧くださる方にはどんなものか……「これのどこがパゾリーニじゃ!」と思われてしまうかも知れません(笑)。
旧作2点に関しましては、パゾリーニと直接関係のある作品ではありませんが、画廊様からのご依頼もあり、併せて出品させていただくことにしました。
いちおう、去年の個展では出さなかった作品の中から、新作とのバランスを踏まえ、同時に「……え〜、何となくパゾリーニ?」な作品を選んだつもりでゴザイマス(笑)。
というわけで、お忙しい折とは思いますが、もしお時間がございましたら、ぜひ足をお運びいただければと思います。
パゾリーニ・オマージュ【ピエル・パオロ・パゾリーニに捧ぐ】
会場:ヴァニラ画廊(銀座)
〒104-0061 東京都中央区銀座 6-10-10第2蒲田ビル4階
TEL 03-5568-1233
http://www.vanilla-gallery.com/
会期:3月7日(月)〜3月19日(土)
営業時間:平日 12時〜 19時
土曜・祝日 12時〜 17時
日曜休廊
入場料:500円
参加作家:稲垣征次
宇野亜喜良
奥津直道
加瀬世市
かふお
カネオヤサチコ
キジメッカ
熊谷蘭治
田亀源五郎
照沼ファリーザ
林良文
宮西計三
森栄喜
(五十音順・敬称略)
イタリアの映画監督・詩人・小説家のピエル・パオロ・パゾリーニ(1922-1975年)。彼の荒々しいヴァイオレンス的要素と、過激なエロティシズム表現に政治的ラジカリズムを注入した芸術創作活動と生き方は、圧倒的なカリスマ性から死後35年が経った現在でも、人々の心を捉え続けています。映画監督として、性と政治、神聖と汚穢の両極を往復する映像美とスキャンダルで1960年代のアートシーンに大きな衝撃を与えたことはよく知られておりますが、アルベルト・モラヴィアに「今世紀後半のイタリアにおける最大の詩人」と賛辞された優れた詩人でもありました。そのパゾリーニへのオマージュを個性豊かな13名の作家が表現致します。パゾリーニに捧ぐ、ロマンティックでスキャンダラスなオマージュ展をどうぞお楽しみ下さい。