“Flexing with Monty” (2010) John Albo
(米盤DVDで鑑賞→amazon.com)
トレヴァー・ゴダード主演、ジョン・アルボ監督による、2010年度作品…なんだけど製作開始は1994年だそうです。しかし、映画が完成する前に、主演男優が亡くなり、そしてプロデューサーも亡くなり……といったトラブルを経て、14年後の2008年にようやく完成、2010年にビデオリリース…ということらしいです。
主演のトレヴァー・ゴダードは、『モータル・コンバット』(1995)、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003)などの脇に出ていたらしい、B級(多分)肉体派男優。
主人公のモンティ(トレヴァー・ゴダード)は、身体を鍛えることに取り憑かれている30過ぎの男で、まだ10代の弟と二人暮らし。両親は子供の頃に亡くなり、兄が筋肉に取り憑かれているのと同様、弟は母親とセックスと宗教のオブセッションに憑かれている。そこに謎の尼僧が現れて、二人の関係に変化が……というのが、話の大筋なんですが……。
実際の内容は、いかにヘンな物を見せ、キテレツな話にするか……という、トラッシュな味わいを最初から狙った感じのもので、よく言えばジョン・ウォーターズ風の味わいで、そこにジェームズ・ビッドグッド的なゲイ・テイストのキャムプ感が加味された、という感じでしょうか。
というわけで主人公のモンティ君は、「モンティ〜!」と叫びながら、ひたすらトレーニングしていて、その合間に、自分のポージング写真を壁に投影しながら、ケツ丸出しでダッチワイフと交尾するとか、レザールックのハスラーになってホモ狩りするとか、カウボーイルックで熊の剥製と交尾するとか、もうトラッシュ一直線(笑)。
一方の弟の方も、「珍獣」と称して鳥カゴに入った変な男を飼っていたり、セックスと宗教がゴチャマゼになった淫夢だか悪夢だかを見たりで、まあ似たり寄ったりの変態キャラ(笑)。
そこに聖書おちょくりネタとか、オカルトや黒魔術やホラー風味なんてのが絡んでくるんですけど、これまた死んだ後にアストラル・ボディがペニスに留まって、勃起したそこがパンツ越しに動き回り、それを「成仏しろ!」と銃で撃ったり、キッチュなボディ・ペイントで黒ミサまがいのことをしながら、バスタブで死体をバラバラに切り刻んだり……と、こちらもひたすらトラッシュ一直線(笑)。
というわけで、IMDbの評価は驚異の3.2点、amazonのユーザーレビューも星一つという具合なんですが(笑)、とりあえず、モンティことトレヴァー・ゴダードが見事なビーフケーキで、弟役もそこそこ美青年&キレイな身体だったりするので、トラッシュやヘンなもの好きのゲイだったら、けっこう楽しめるのではないかと思います。
DVDが字幕なしで、ヒアリングオンリーの鑑賞だったもんで、ぶっちゃけ30%くらいしか内容を理解できなかったんですけど(笑)、それでもさして退屈もせず、早送りもしないで最後まで見られました(笑)。