イタリア紀行(4)

6月6日
 昼頃の電車でフィレンツェからボローニャへ。アドリアーノが仕事で留守だというので、ニーノが部屋の鍵を持ってお出迎え。

 今日の予定は、17時から明日のNipPopワークショップについて市口さんとイゴール書店で打ち合わせ、引き続きイゴール書店で18時半から出版発表会&サイン会、夜にNipPop関係者たちと夕食、その後23時からボローニャで月一開催のベアパーティFeed The Bearsでのサイン会……という、けっこう盛り沢山のスケジュール。
 ところが出迎えに来たニーノから、更に15時にミラノから来るゲイ雑誌Prideのインタビュー、インタビュー終了から市口さんとの打ち合わせの間に、アドリアーノが撮る私のドキュメンタリーの撮影というスケジュールが加わったと聞かされる。ひぃ(笑)。

 ともあれ、いったんニーノと別れて、数時間後に再びボローニャ中央駅で待ち合わせ。少し遅れてPrideの編集者も到着。連れだって駅前のカフェに行き、テラス席で取材を受けることに。
 編集氏、「うちの雑誌の見本を持って来ました。お土産です」と、Pride誌のバックナンバーをずらりとテーブルに並べる。それが、これ。
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 これらを剥きだしで渡されたので、カバンの中に大きめのエコバッグ(スーパーとかで買い物をしたり、不意に大きめのお土産を買ったとき用などに、常に持ち歩いている)を入れておいて良かったとホッとする(笑)。
 インタビューは小一時間で終了。編集氏、長年の拙作のファンで、だいぶ前に日本への渡航経験もありということで、年期の入った『柔術教師』の単行本にサインも頼まれる。

 そこにアドリアーノ到着。ニーノおよび編集氏と別れて、映像収録スタート。
 インタビューは後日収録するということで、今日はその合間に挟むイメージショット的なもの(……だと思う)を撮影したい等のコンセプトを聞かされる。
 まずは初日に行った市庁舎へ。回廊を歩いたり、あちこち見物している風のショットをゲリラ撮影。地下のローマ遺跡にも、このとき初めて入った。
 それから街中、アルキジンナージオ宮など、場所を移動しながらあちらこちらで撮影。アドリアーノに「これでいい?」と訊くと、「OK、グッド・アクター」と言われたので、「じゃ、ソフィア・ローレンみたいに撮ってね!」と言ったら、「いや、マルチェロ・マストロヤンニみたいに撮る」との答え(笑)。
 この撮影の一貫で、パゾリーニの家の前にも行く。感激。
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 しかし映像がイマイチだったとのこで、後日再撮する羽目に(笑)。

 そうこうしている間に、市口さんとの待ち合わせ時間が迫ってきたので、急いでイゴール書店へ向かう。それでもだいぶ遅れてしまい、お待たせしてしまった。申し訳ない。

 市口さんと近くのカフェに移動して、明日のワークショップの打ち合わせ。先日、オノ・アルテ・ギャラリーでの打ち合わせや、お渡しした資料を元に、きっちりレジュメを作ってきてくださった。感謝。
 打ち合わせついでに、あれこれ雑談。私からすると、主にヨーロッパで作品発表をしている日本人マンガ家のお仕事というのは、何から何まで初めて聞くことばかりなので、とても面白い。
 そうこうしていたらニーノが迎えに来たので、再びイゴール書店に戻ってイベント開始。

 出版発表会はトークショー形式。私とニーノ、そして、通訳担当のジュゼッペが遅れるとのことだったので、代打で市口さんという面子でスタート。
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 この出版発表会に関しては、ローマから取材に来てくれた、日本のマンガやアニメの情報サイトAnime Clickが、動画クリップなどを含めて記事をアップしてくれたので、興味のある方はどうぞ。こちら
 トークの中身は、例によって私にとってのイタリア文化の影響であるとか、日本におけるゲイ文化とBL文化の関係などについてが多かった。個人的には、もうちょっと私自身の作品についての話などがしたかった感じ。
 というのも、一般論的なことを訊かれても、答えられるのはあくまでも私の私見でしかないからです。しかし今回のイタリアでは、その手の質問の答えを求められるケースが多く、その結果、そこから《私見》という要素が抜け落ちてしまい、あたかも一般論であるかのように拡散してしまう可能性と、そのリスクについて、ちょっと慎重になりたい気分にさせられた感あり。

 トーク・イベントが終わると、皆は外に用意された飲み物や軽食などで懇談。しかし私は本にサインをしなければならないので、そっちにはほとんど混じれず(笑)。
 例によって、コレクション的な大量の各国語版を持参してくれたファンもいて、いつもながら感激。今回の彼は、冊数が多くて迷惑になると気遣ってくれたのか、他の皆のサインが終わるまで待っていてくれた。優しい。
 来場者へのサインを済ませた後は、今度はイゴール書店に、あらかじめ注文があった通販分にサイン。もちろん注文者のお名入れもする。それが終わると、今度は書店の在庫分にサイン。私個人の単行本のみならず、作品が収録されているゲイ・アート・ブックにもサイン。
 全部合わせると結構な量で、ようやく全てのサインが終わって外に出たときには、もう飲み物はなくなっていた(笑)。
 それから、また記念撮影に応じたり。私の隣にいるのが、Anime Clickのダリオ。
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 書店イベントが一段落ついたところで、ニーノ、市口さん、ジュゼッペ他、NipPop関係者たちと一緒にレストランへ移動。

 NipPopのディナー。
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 左から、私、アメリカの大学教授だというイアン、市口さん、アニメ『聖闘士星矢』イタリア語版の声優さん、ジュゼッペ、ニーノ。
 NipPopは日本文化のイベントだけあって(何でも東日本大震災の応援イベントとしてスタートしたものだそう)、日本語話者も多く会話が楽。海外渡航中にこれだけ日本語を良く喋ったのは、私の経験ではちょっと珍しい例。
 料理の中で印象深かったのは、素揚げして膨らんで中が空洞になったパスタ生地(元はラザニア生地のようなもので、それがシュークリームの皮みたいな塩梅になっている)に、ハムやらサラミやらチーズやらを詰めて食べるというもの。シンプルだけど美味しくて、ついつい手が伸びる。

 ディナーの後は、ニーノと一緒にベア・パーティFeed The Bearsの会場へ移動。現地でファビオも合流。
 会場は、かつては塩の倉庫だった古い建物を、そのまま中はクラブ、敷地内の外には、オープンエアーのバーや、野外コンサート会場などがあるというエリア。いわゆるトレンディ(古い)なスポットらしく、後日「あ〜、そこ一度行ってみたいの!」という現地住まいの方の声あり。
 私のサイン会は、オープンエアのスペースの方。一段高くなったところに、テーブルと椅子と本(そしてレインボー・フラッグ)がセッティングされ、同じテーブルにはイゴール書店の出店も。
 ちょうどコンサート会場の方では、何かのライブの真っ最中。お客も完全にミックスで男女半々、ストレートも多い感じで、最初は「え、ここでサイン会するの?」と、ちょっとビックリしたんですが、時間が遅くなるにつれてゲイ比率(ベア・パーティなので主にヒゲ男)がどんどん上昇、深夜を回った頃には、ほぼゲイ男性ばっかという状態に。
 そんな中で、サイン会スタート。
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 とはいえ、サインを求めて列が出来るというわけではなく、たまに求められるとサインに応じるといった具合の、まったり営業。そんな感じで、もっぱら周囲とお喋りしていると、パリ在住の友人と共通の知り合いがいたりして、世界の狭さ(特にゲイ世界の)を感じたり。
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 あと、前にここでも書いたように、イタリアのアーティスト、アンドレアと「一緒の本に載ったね〜」と、一緒に記念撮影。
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 ニーノたちと一緒の写真では、アンドレアに「自作で一番のお気に入りのページを開いて!」とリクエスト。

 少し遅れて、ディナーで一緒だったイアンが、ジュゼッペに連れられて到着。イアンはノンケの妻帯者だけれど、クラブ大好き(何でも自分でDJもするらしい)なので、ベア・パーティーに興味を覚えたとのことで、「中年で腹が出ている自分でも、ここならアウェーじゃない!」と、かなりはじけていた模様(笑)。イタリア人のジュゼッペも、「こんなに大量のゲイ・ベアーを見たのは初めて!」と驚いていたくらい、盛況なパーティでした。
 何でもイタリアでは、都市によってゲイ・シーンの状況はかなり異なっており、田舎の方にいくほど保守的でLGBTに対して厳しい状況になるのはどこも同じなれど、このボローニャは古くから大学都市として栄えたという歴史もあり、排外的な気風がなく、イタリアの中でも特にリベラルな都市なんだそうな。到着初日に、ニーノが冗談めかして「イタリアのほとんどのゲイはボローニャにいるよ!」と言っていたけれど、それもあながち冗談じゃないよ的なことは、複数の人から聞きました。

 建物の中では、クラブ営業が行われていたけれど、本のテーブルを離れてはいられないので、残念ながらそっちには殆ど顔を出せず。後になって、VJで私の絵が投影されていたと知り、ちょっと見たかったと惜しい気持ちに。
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 そうこうしているうちに深夜もだいぶ過ぎ、イベントのハイライトであるケーキカットが行われるというので、クラブのステージ上に呼ばれる。
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 ここでちょっと補足しておくと、何でもこのFeed The Bearsというイベントは、いかにもイタリアらしく《食》が重要なテーマであり、食文化を通じてゲイ文化を広め、ゲイ・コミュニティーも繋げていく等の主旨だそうで。そんなわけで毎月のイベントでは、それぞれ季節やテーマに合った料理が供され、今回は周年パーティということでケーキだったそうな。
 そんな中で、私もケーキをいただく。スポンジの間にアイスが挟まっていて、クラブの熱気の中では特に美味しいケーキでした。

 そして、アドリアーノと一緒に彼の車で帰宅。
 ベッドに入ったのは午前3時過ぎ。明日のワークショップのために、朝8時には起床しなければならないので、寝不足がちと心配(笑)。

6月7日
 朝、アドリアーノと一緒に朝食を取り、彼の車でNipPopのワークショップ会場へ。途中でニーノも合流。
 車で移動したので正確な場所が良く判らないんだけれど、会場は図書館っぽいところ。敷地内には既に、NipPop関連の露天だかブースだかが並んでいる。

 会議室のようなところで、ワークショップがスタート。パネラーは、私、市口さん、そして通訳のジュゼッペ。
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 あらかじめ市口さんと打ち合わせをしたところ、イタリアのコミックスは基本的にストーリーと絵が分業制で、日本のマンガのように、一人の作家が話も作れば絵も描くというのが、習慣的にないそうです。更に、いわゆるグラフィック・ノヴェルの波もまだ来ていないそうなので、そういう意味で目新しいであろう、《アイデアを出す/プロットを立てる》ということについて主に解説していくことに。
 私と市口さんが交互に、用意したアイデア・メモや実際のネームの画像などを、プロジェクターでスクリーンに投影しながら、それぞれのやり方や考え方などを説明。市口さんはイタリア語がペラペラなので問題ないけれど、私は完全にジュゼッペにおんぶに抱っこ(笑)。
 参加者からの質問は随時受け付けて、最後は会場参加型ということで、三題噺を皆で作ってみることに。参加者からランダムにお題を求めたところ、《マンガ/指輪/パニーニ》になりました。
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 それを元に、まず私と市口さんが即興で作ったプロットを披露、続いて参加者にも、それぞれプロットを発表してもらうといった内容。
 そんなこんなで、ワークショップは無事終了。

  その後、ニーノが働いているボローニャで一番大きなコミックショップを案内して貰う。
 とても広いお店で、陳列も細かく分類されていて、日本で言うところの昔の大手輸入レコード屋(移転前の渋谷のタワレコとか)みたいな感じ。倉庫も含めると、びっくりするくらいの床面積で、これは探すのも買うのも楽しそう。
 また、私とニーノの『冬の番屋』イタリア語版の記事が、ボローニャの新聞に掲載されたとのことで、その掲載紙を貰う。嬉しい。
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 それからカフェでお茶などした後、昨夜の寝不足もあったので、この日は早々に帰宿。夕飯も、アドリアーノと二人で家で。

6月8日
 今日はインタビューのビデオ収録。アドリアーノの友人宅で行うとのことで、彼は朝から手土産のティラミス作り。
 出来上がったティラミスと撮影機材を持って、いざ友人宅へ。
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 左から、昨夜のベア・パーティでも会った友人氏、私、アドリアーノ。

 アドリアーノが機材を準備している間、友人氏に音楽の好みを訊かれる。
「いろいろ聴くけど、特に良く聴くのは現代音楽と民族音楽」と答えると、一枚のレコード(CDじゃなくてアナログLP)をかけてくれた。あれ、どっかで聞き覚えが……と思ったら、ファブリツィオ・デ・アンドレの『雲』だった。あ〜、持ってる持ってる、これ。名盤だよね〜。

 少し遅れて、通訳をしてくれるジュゼッペが到着。
 面子が揃ったところで、インタビュー収録スタート。休憩をはさみながらも、けっこう長い撮影だったような。
 インタビューが終わった後は、皆でティラミスをいただく。美味しかった。

 友人宅を出た後は、例のパゾリーニの家での再撮を含む、路上撮影アゲイン。
 その合間に、私が街中にある男性裸像彫刻を見つけては、ちょくちょく写真を撮りに走るもんだから、アドリアーノに「ゲンゴローにはレーダーでもついているんじゃないか」と笑われる。
 でもさ、こーゆーのがあちこちにあるって、日本では考えられないし、何しろステキじゃない(笑)。
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 この日は会場に顔を出せなかったけれど、NipPopも無事に全スケジュールを終えたらしく、夕飯は再びその関係者たちとディナー。
 日本語話者が多いテーブルだったせいもあり、すごくいっぱい喋って、すごく楽しかった。
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 左から、私、市口さん、ジュゼッペ、NipPopの立役者であるパオラ。

 夜遅くに寄宿すると、ニーノから頼まれたサイン用の伊語単行本の山が。「急がなくていいから」とは言うものの、明日は一日ヴェネツィア観光に行く予定なので、さっさと片付けることにする。

6月9日
 丸一日、完全なオフなので、アドリアーノがヴェネツィアへ連れて行ってくれるという。現地で同地在住のジュゼッペと合流予定。

 午前中の列車で、昼前にヴェネツィアに到着。
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 駅を降り、サン・ジェレミア教会などを覗きながら、大量の観光客と一緒にリアルト橋方向へ。
 こちら、サン・ジェレミア教会に安置されている、サンタ・ルチアの亡骸。
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 セルフィーでアドリアーノと一緒に記念撮影なんかしながら、リアルト橋近くまできたところで、アドリアーノのスマホにジュゼッペからメッセージ。橋のところで落ち合うことに。
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 ジュゼッペの案内で、ヴェネツィア観光開始。
 コンタリーニ・デル・ボーヴォロ階段。
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 サン・マルコ広場。
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 サン・ザッカリア教会。
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 お昼ご飯はジュゼッペお薦めの、小さなサンドイッチ風盛り合わせの出てくるお店で。
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 あちこち見物しながら、ジュゼッペがしてくれる解説が、とても面白くて楽しい。
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 そして私は、また男性裸像を撮りに走ったり(笑)。
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 ジュゼッペのお家にもお邪魔しつつ、炎天下の中をひたすら歩いていたら、ちょいと私はグロッキー。それを二人が気遣って、帰りの列車を少し遅らせて途中休憩などを入れてくれたところ、いざ駅についたら列車自体も40分の遅延。

 それでも日暮れにはボローニャに戻り、再びサウロのレストランに行って夕食。
 そこにニーノが、またもやサイン用の本の山を抱えて登場(笑)。
 そんなこんなで、けっこう遅くなってから帰宿。

 明日の飛行機で帰るので、荷造りしつつも、実はもう一仕事あり。アドリアーノのアイデアで、私がイタリア語で喋っているのを、音声だけ収録したいとのこと。
 インタビューでの私の発言を元に、彼が用意したイタリア語の原稿を、発音を教えて貰いながら、私が片言で喋るのを、ダイニングにセットされたマイクに向かって数回録音。
 当然完璧にはできなかったけど、後はアドリアーノが、上手くいった部分をツギハギしてくれるとのこと(笑)。

6月10日
 昼過ぎにミラノ発の飛行機に乗るので、そんな早過ぎもしない時間にボローニャを出発。
 駅までアドリアーノが車で送ってくれて、そこにニーノとファビオも合流して、三人でホームで見送ってくれました。
 市口さんやパオラに、お別れの挨拶をするタイミングを逸してしまったので、車内でメールを打って送信。

 ミラノで電車を乗り換え、マルペンサ空港へ。
 そして再び、香港経由で成田へ向かったのだが、やっぱり行きと同様に、帰りもボローニャ駅から成田空港まで、ほぼ24時間かかって、翌11日の昼過ぎに到着。

 イタリア紀行、これにて終了です。