2月10日(土)〜16日(金)に東京で開催される北欧映画祭、トーキョー ノーザンライツ フェスティバルで、フィンランド映画『トム・オブ・フィンランド』(ドメ・カルコスキ監督、2017年)が、日本初上映されます。
上映スケジュールは、2月10日(土)18:30〜、13日(火)16:30〜、15日(木)21:10〜の三回。
このうち、10日の上映後にトークショーがあり、それに登壇して映画についてあれこれ喋らせていただきます。10日上映分のチケットは、既に先行予約も一般販売も完売となってしまいましたが、当日券も若干用意があるとのことです。
ご希望の方は、公式サイト http://tnlf.jp/で情報をご確認の上、お出かけください。
また、トークショーはありませんが、残り二回の上映も貴重な機会となりますので、観賞をご希望の方は是非お見逃しなく。
実際の映画の方は、トークに備えて事前に拝見させていただきましたが、ゲイ・カルチャーやエロティック・アートに興味のある方でしたら、まずは必見かと。
私の感覚ですと、ちょっと綺麗に作りすぎている感もなきにしもあらずですが、それでもトム・オブ・フィンランドというアーティストの画業や為人を語るのであれば、ここは外してはいけないという核はしっかり押さえられていますし、自分の個人的な思いとも重なって、クライマックスでは目頭が熱くなりました。
また、伝説的なゲイ・エロティック・アーティストの後半生と、近現代のゲイ・ヒストリーの変遷を重ねて描いた構成や、アーティストが描くファンタジー世界と現実との交錯など、細かな見所もいろいろとあります。もちろんアーティスト映画なので、お馴染みの作品の数々が映画内にどう登場するかも、ファンとしてはお楽しみどころ。
今回の上映がジャパン・プレミアということで、それにご協力できるのは、私としても実に嬉しいんですが、可能であれば今後も何らかの形で上映がありますように!
一般公開されると一番良いんですけど……。