Painterによる油彩画風の厚塗り画
STEP 5〜本描き(2)
続けて、手前の人物(奴隷)を描いていきます。
例によって「陰→明」の手順で、まず顔を仕上げてしまいます。前項で述べたように、背後の看守よりも明部を明るくして、奴隷が手前に出て見えるようにします。
次に、仕上がった顔からスポイトで色を拾いながら、身体を描き進めていきます。
この図ではだいたい、胸が描き起こしの第一段階、左腕が第二段階、右腕が第三から第四段階くらいに相当します。ハイライトは後でまとめて入れるつもりです。
更に描き進めます。もう、ひたすらシコシコ描きます。
肌の描写が一通り完了したので、ハイライトを入れます。肌が汗や脂で光っているように見せたいので、かなり明るめのものを、小さい面積で入れていきます。
人体と並行して、枷や鎖も描き込んでいきます。
アバウトな状態のまま放置していた床の影なども、この段階できっちり固めていきます。
髪にもハイライトを入れて、人体の描画がほぼ完了しました。
続けて、ラフ描写のままだったバーを描き込みます。まず、木の棒、続けて金具、鎖、バーにかぶった手を仕上げていきます。
メイン・モチーフをほぼ描き上げたところ、左半分を大きく占める石臼が少し気になります。背景段階から注意はしていたものの、やはりちょっと画面が間延びしています。
引き締めるために、木の柱に大きくひびを一本入れました。
続きは
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