単行本「軍次/天守に棲む鬼」カバー絵メイキング
Step 2
レンダリングした3DCG画像を資料に、紙に鉛筆で下絵を描きます。
Poserフィギュアの筋肉は、そのまま資料として使うにはやはり不自然ですから、そこいらへんは経験値&写真資料でリカバーします。和服のシワの良い資料が見つからなかったので、本描きがちょっと不安。
下絵が出来たので、編集部にFAXして返事を待ちます。
そうこうしているうちに、返事がきました。
基本的にはOKでしたが、ただ致命的な欠陥が一つあることが発覚。
というのも、私はISBNとバーコードを、表4右下に入れて貰おうと思っていたのですが、位置が表4左上と決まっていて、動かせないとのこと。うわぁ、確認を怠ったツケが。
とにかくこのままだと、茂人の頭上半分と、軍次の顔左半分が、スッパリ切れてしまいます。とゆーわけで、急遽構図を変更して、表4左上にスペースを空けることに。
ところが、どうもこれが上手くいかない。下絵をPhotoshopに取り込んで、茂人と軍次の位置や大きさをあれこれ変えてみたのだが、茂人は何とかなるのだが、軍次はもっと右に寄せるしかなく、そうなると左腕に当てた右腕が、完全にスッパリと切れてしまうので、意味不明のポーズになってしまう。
しばらく格闘した後、あきらめて軍次はポーズを変更することにして、別の紙に軍次だけ描き直しました。……って、いま気が付いたんだけど、修正前の軍次のポーズって、なんだかメメクラゲに刺された人みたいですね(笑)。
これが、描き直した軍次。
Photoshopに取り込んで、さっきの下絵と合成。茂人の位置も、下にさげます。
これで下絵は完成。本描きにとりかかることにします。
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